文献リスト(Corporate Finance)
【Corporate Finance】
(日本語)
石野雄一『ざっくり分かるファイナンス』光文社, 2007.
●タイトルのとおり、ざっくり分かったような気になれます。高校生などのファイナンスに触れたことのないひとが手に取るといいかもと思います。
古川浩一・中里宗敬・蜂谷豊彦・今井潤一『基礎からのコーポレート・ファイナンス(第2版)』 中央経済社, 2001.
●学部レベルのコーポレートファイナンスのテキスト。基礎の基礎から書かれています。
高橋文郎『実践 コーポレート・ファイナンス 企業価値を高める戦略的財務』 ダイヤモンド社, 2001.
●コンパクトにまとめてあります。それ以上でも、それ以下でもありません。
井手正介・高橋文郎 『ビジネス・ゼミナール 経営財務入門』 日本経済新聞社, 2000.
●日本語で書かれているコーポレートファイナンスを扱った本としては簡潔にわかりやすく書かれていると思います。改訂版はこちら。さらに改訂版はこちら。
若杉敬明 『企業財務』 東京大学出版会, 1988.
●少し古いですが、企業財務の大御所による著書。
葛山康典『企業財務のための金融工学』 朝倉書店, 2003.
●本格的に企業財務を勉強するにはいいと思います。日本語では、貴重な本です。
井上光太郎・加藤英明『M&Aと株価』東洋経済新報社, 2006.
●この分野のまとまった研究書として大変貴重。有効に使わせてもらいます。
宮島英昭編著『日本のM&A』東洋経済新報社, 2007.
●いわゆる大きなところのM&Aについてはかなり丁寧にまとまったものになっているかと思います。お知り合いの方が関わっております。井上・加藤(2006)より網羅的。
IBMビジネスコンサルティングサービス 金巻龍一・丸山洋・河合隆信著『企業統合-あるPCメーカー、成功の舞台裏』日経BP社, 2006.
●計量分析はもちろん重要ですが、それだけでは見えてこないものがある。M&Aの分野もケース分析が必要でしょう。物語仕立てで、なかなかたのしいです。
岩崎日出俊『M&A新世紀』KKベストセラーズ, 2009.
●最近のM&Aについて解説。日本でまともなM&Aが行われる時代はやってくるのでしょうか。。
淵邊善彦『企業買収の裏側-M&A入門-』新潮社, 2010.
●入門なので仕方ないけど、ちょっと表面的かな。。裏側?
ベイン・アンド・カンパニー デビッド・ハーディング、サム・ロビット著 山本真司、火浦俊彦訳『M&A賢者の意思決定-成功企業に学ぶ4つの基本原則』ダイヤモンド社, 2007.
デビッド・フビーニ、コリン・プライス、マウリツィオ・ゾロ著 横山禎徳監訳 清川幸美訳『ポストM&A-リーダーの役割』ファーストプレス, 2007.
●コンサルティング会社によるM&A本、2冊。
日本証券アナリスト協会編 阿部大輔・加藤直樹・北川哲雄著『証券アナリストのための企業分析[第3版]-定量・定性分析と投資価値評価』東洋経済新報社, 2004.
●タイトル通り、証券アナリストのための企業分析について簡素に網羅的に記述されている。基本書かな。
リチャード・ブリーリー、スチュワート・マイヤーズ 藤井眞理子・国枝繁樹監訳『コーポレート・ファイナンス 第6版(上)』、『コーポレート・ファイナンス 第6版(下)』 日経BP社, 2002.
●この訳本により、日本でもコーポレートファイナンスに対する理解が深まることを期待。大ベストセラーテキスト。現在、原書はFranklin Allenが加わり、第8版となって出版されています。訳本は↓これ。
リチャード・ブリーリー、スチュワート・マイヤーズ、フランクリン・アレン 藤井眞理子・国枝繁樹監訳『コーポレート・ファイナンス 第8版(上)』、『コーポレート・ファイナンス 第8版(下)』 日経BP社, 2007.
●第8版の訳本。
Stephen A. Ross, Randolph W. Westerfield and Jeffrey F. Jaffe 大野薫訳『コーポレートファイナンスの原理』 金融財政事情研究会, 2004.(第7版の翻訳、出版になりました。)
●ロスらのテキストの翻訳。
内田交謹『すらすら読めて奥までわかるコーポレートファイナンス』 創成社, 2009.
●コーポレートファイナンスを教えるうえで、内田さんが試行錯誤した結果です。
森生明『会社の値段』 筑摩書房, 2006.
●バリュエーションを基礎から。初めて学ぶには最適かも。軽く読めますが、しっかりしています。
伊藤邦雄『ゼミナール企業価値評価』 日本経済新聞社, 2007.
●ついにゼミナールシリーズから企業価値評価の本が出版になっております。
マッキンゼー・アンド・カンパニー、トム・コープランド、ティム・コラー、ジャック・ミュリン マッキンゼー・コーポレート・ファイナンス・グループ訳 『企業価値評価-バリエーション:価値創造の理論と実践-』 ダイヤモンド社, 2002.
●バリュエーションについて、おおよそ理解できる本。
マッキンゼー・アンド・カンパニー、ティム・コラー、マーク・フーカート、デイビッド・ウェッセルズ 本田桂子、天野洋世、井上雅史、近藤将士、戸塚隆将訳 『企業価値評価 第4版(上)』、『企業価値評価 第4版(下)』 ダイヤモンド社、2006.
●新訳です。
A・ダモダラン 三浦良造・兼広崇明・蜂谷豊彦・中野誠・松浦良行・山内浩嗣訳『コーポレート・ファイナンス 戦略と応用』 東洋経済新報社, 2001.
S. ベニンガ、O. サリグ 岸本光永、谷村嘉久、竹中隼、島紀彦、西谷和芳、梅村秀和、角田康嗣、大多和亨訳『コーポレート・ファイナンス 企業価値評価の理論と技法 MBA実践テキスト』 中央経済社, 2002.
ロバート・C・ヒギンス グロービス・マネジメント・インスティチュート訳『新版 ファイナンシャル・マネジメント 企業財務の理論と実践』 ダイヤモンド社, 2002.
●日本語訳のあるMBA向けコーポレートファイナンスのテキスト3冊。どれも著名なテキストです。
ジョセフ・P. オグデン、フィリップ・F. オコーナー、フランク・C. ジェン 徳崎進訳 『アドバンストコーポレートファイナンス(上)政策と戦略-財務戦略策定者のためのファイナンス理論』 、『アドバンストコーポレートファイナンス(下)政策と戦略-財務戦略策定者のためのファイナンス理論』 ピアソンエデュケーション, 2003, 2004.
●題名通り、少し「アドバンス」。ファイナンスの著名な論文を組み込みながら、質の高いテキストに仕上げている。原書はこちら 。
以下では、コーポレートファイナンスにおいて革新的な領域であるリアルオプションに関する文献を掲載しておきます。ベンチャー企業の評価という視点からも注目されています。
刈屋武昭監修、山本大輔 『入門リアル・オプション 新しい企業価値評価の技術』 東洋経済新報社、2001.
●あくまで「入門」。これを読んだ後にどうするかということが重要ではないでしょうか?
アーサ アムラム、ナリン クラティラカ 石原雅行、吉田二郎、中村康治、脇保修司訳 『リアルオプション 経営戦略の新しいアプローチ』 東洋経済新報社, 2001.
●国際的に評価の高いリアルオプションのテキスト。原書はこちら 。
トム・コープランド、 ウラジミール・アンティカロフ 栃本克之監訳 『決定版 リアル・オプション』 東洋経済新報社, 2002.
●少し難しいかもしれませんが、リアルオプションについては、個人的にはこれがお勧め。
ジョナサン・マン 川口有一郎、構造計画研究所訳 『実践リアルオプションのすべて-戦略的投資価値を分析する技術とツール』 ダイヤモンド社, 2003.
●リアルオプションを利用する際には、よい本だと思います。原書はこちら 。
(英語)
Richard A. Brealey, Stewart Myers and Franklin Allen Corporate Finance (Eighth Edition), McGraw-Hill, 2005.(Solutions Manual to accompany Principles of Corporate Finance)
Stephen A. Ross, Randolph W. Westerfield and Jeffrey F. Jaffe, Corporate Finance (Seventh Edition), McGraw-Hill, 2004.
Mark Grinblatt and Sheridan Titman, Financial Markets and Corporate Strategy (Second Edition), Irwin McGraw-Hill, 2002.(Financial Markets and Corporate Strategy-Solution Manual to accompany)
●コーポレートファイナンスを扱ったMBA向けテキストとして、高い評価を得ている3冊。ブリーリー&マイヤーズが最もベーシックなテキスト。著名なフランクリンアレンも加わり、現在第8版です。といっていると、9版も出版に。個人的には、グリンブラット&ティットマンが非常によく出来ていると思います。ロスらのテキストは、第7版になりました。
Copeland T. and F. Weston, Financial Theory and Corporate Policy (Third Edition), Addison-Wesley, 1988.
●このテキストも古くから良く使われている。第4版はこちら 。
Donald H. Chew, The New Corporate Finance: Where Theory Meets Practice (Third Edition), McGraw-Hill College, 2000.
●理論と実務の接点を考える時に、よく使われるテキスト。海外大学院では、サブテキストとして使われることが多いです。
Joao Amaro De Matos, Theoretical Foundations of Corporate Finance, Princeton University Press, 2001.
●コーポレート・ファイナンスの理論を体系的にまとめている数少ないタイプの本。大学院レベルの本。
Tirole, J., The Theory of Corporate Finance, Princeton University Press, 2006.
●ついにTirole教授によるコーポレートファイナンスの理論書が発売。
Damodaran, A., Investment Valuation: Tools and Techniques for Determining the Value of Any Asset (2nd), John Wiley & Sons Inc, 2002.
●スタートアップのバリュエーションなど、一般的なバリュエーションのテキストではあまり扱わないようなこともしっかり扱われている。
G. M. Constantinides, M. Harris and R. M. Stulz, Handbook of the Economics of Finance: Corporate Finance , Elsevier Science Ltd, 2003.
●Constantinides, Harris and Stulz(2003)のコーポレートファイナンスのところのみを扱って出版されています。
B. Espen Eckbo, Handbook Of Corporate Finance: Empirical Corporate Finance (Handbooks in Finance), North-Holland, 2007.
●若手有力研究者のサーベイ論文をまとめた論文集。