PM2.5シンポジウム

概要

大阪大学大学院工学研究科と大気環境学会近畿支部は、一般市民向けシンポジウム『PM2.5に関するシンポジウム』を開催いたします。

中国大気汚染の中で、特にPM2.5の越境汚染の問題が、マスコミで大々的に報道されています。

PM2.5を含む浮遊粒子状物質の越境汚染問題は、10数年前から大気環境学会近畿支部では議論してきています。

このシンポジウムでは一般市民の方々を対象に、PM2.5の日本の大気濃度は高くなっているのか、健康被害は生じるのかについて、わかりやすく説明します。ぜひ積極的なご周知をよろしくお願いいたします。

【髪、スギ花粉とPM2.5の大きさの比較】

※微小粒子状物質(PM2.5)検討会報告書

(平成23年7月29日、東京都環境局)から引用

シンポジウム開催概要

日時:平成25年4月27日(土)

14:00-16:00(13:30受付開始)

会場:キャンパスポート大阪 ルームD・E

(大阪市北区梅田1-2-2-400 大阪駅前第2ビル4階)

TEL:06-6344-9560 / FAX: 06-6344-9561

http://www.consortium-osaka.gr.jp/about/access.html

主催:大気環境学会近畿支部、大阪大学大学院工学研究科

定員:110名

参加費:無料

参加方法:事前申込は不要です。当日は直接会場にお越しください(先着順)。

講演者及び講演概要(予定)

◎『PM2.5とは』

平木 隆年(ひらき たかとし)

財団法人ひょうご環境創造協会兵庫県環境研究センター・大気環境科長

研究分野:大気汚染物質の動態把握(環境モニタリング、温室効果ガス対策、酸性雨)

地域住民の健康を守ることを仕事としている立場から、大気汚染物質の現状と、PM2.5の位置づけについて、概要を紹介するとともに、PM2.5の物理的・化学的な性状について基礎的なお話をする予定です。

◎『PM2.5が人の健康に及ぼす影響』

島 正之(しま まさゆき)

兵庫医科大学 教授

研究分野:大気汚染物質の健康影響

PM2.5は粒径が小さいため、人が呼吸によって取り込むと肺の奥深くまで到達して呼吸器系に影響を及ぼし、さらに全身的な健康影響も生じるとされています。人を対象に行われた研究でわかってきたことをお話しします。

◎『PM2.5汚染の実態』

板野 泰之(いたの やすゆき)

大阪市立環境科学研究所調査研究課・研究主任

研究分野:都市大気汚染、光化学大気汚染

本年1月からPM2.5が高濃度となる現象が注目されています。各自治体では協力してPM2.5汚染特性の解明に取り組んでいます。本演題では、PM2.5の濃度変動の特徴などとともに、昨年の測定結果との比較や関西と他の地域と比較などを示し、PM2.5汚染の現状を解説します。

◎ 総合討論

講演者と参加者間で、質疑・応答を含めた討論をおこないます。

本件に関する問い合わせ先

井上義雄

大阪大学大学院工学研究科 環境・エネルギー工学専攻

大気環境学会近畿支部事務局

〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-1 S4-223

TEL: 06-6879-7669 / FAX: 06-6879-7668

E-mail: inoue@see.eng.osaka-u.ac.jp