2.3.18 印旛沼筋河川争奪仮説のまとめ
シリーズ 花見川地峡成立の自然史 -仮説的検討-
第3部 印旛沼筋河川争奪に遡る その18
「第3部 印旛沼筋河川争奪に遡る」の最終回として、これまで検討してきた印旛沼筋河川争奪仮説をとりまとめました。
2014.05.12記事「印旛沼筋河川争奪の見立て(仮説)」で示した見立て(仮説)の表を約1ヶ月半でかなり充実させることができました。
1 印旛沼筋河川争奪仮説
現在(2014.06.27)までに得られた情報で、印旛沼筋河川争奪仮説を次の表にまとめました。
印旛沼筋河川争奪仮説
※ 新川の古称である平戸川を援用して、勝田川を源流にして桑納川等を合わせ、平戸から手賀沼方面に流れていた古河川を古平戸川と呼びます。
※※ 動的河川争奪については2014.04.22記事「花見川河川争奪の特異な原理 動的河川争奪」参照
※※※ 河道逆行争奪については2014.04.24記事「新たな河川争奪タイプ分類 河道逆行争奪」参照
印旛沼筋河川争奪成因モデル 2014.06.24
2 今後の検討(メモ)
今後次のような調査を企画し実施したいと思います 。
2-1 現地調査
・花見川河川争奪は現地調査から始めていますが、印旛沼筋河川争奪はGISでの検討から始めていて、まだ現地調査をほとんどしていません。
・これから現地調査を行い、机上調査結果を確かめて行きます。
2-2 自然地形の復原
・宅地開発地の自然地形復元を旧版2.5万図で行い、地形検討の精度を向上させます。
・旧版2.5万図24面の電子化まで終わっているので、GISプロット作業から始めます。
2-3 千葉第1段丘と千葉第2段丘の分布確認調査
・印旛沼筋の千葉第1段丘と第2段丘の分布確認は正確なものはないので、調査して作成します。
2-4 下総下位面の鹿島川流域分布調査
・鹿島川流域の大部分では下総下位面の分布確認が行われていないので、調査して作成します。
2-5 印旛沼筋河川争奪仮説のバージョンアップ
2-1~2-4に基づいて印旛沼筋河川争奪仮説のさらなるバージョンアップを行います。