スパナチュ大まかスクリプト

スパナチュ大まかスクリプト

by 藤葉

Supernatural セカンドシーズン第1話の大まかなスクリプトです。

主に兄弟のシーンを中心に台詞を抜書きしました。

内容にまちがいがありましたら、それは一重に藤葉の責任です。

注意!!完全ネタバレです!

タイトル「In my time of dying

事故車の中で、ただ一人意識を取り戻したサム。

「父ちゃん、父ちゃん」返事なし「ディーン?」返事なし「 ディーン!!!」絶叫。

どうしても、父ちゃんvs兄ちゃんでは、兄ちゃんの比重が高くなるサムです

事故の後、目を覚ましたディーンは、

「俺たち事故にあって、…父ちゃんと弟も一緒のはずなんだけどどこにいるかな?」と質問する自分の声を誰も聞いてくれないことに気付く。

え、俺、ひょっとして、と、病院内を探すと、色んなチューブに繋がれた自分の身体が!

するとそこにサムがやってきて意識の無い兄ちゃんの姿を目にして呆然とします。

呆然とはしていても立って、歩いているサムに

「お前元気だったのか、よかった。俺の声が聞こえるって言ってくれ。父ちゃんはどこだ?」なんて、色々話しかけるものの、完全無視され、

「お前、サイキックの端くれだろうが、兄ちゃんの声くらい聞けよ!」

そこにドクターがやってきて、

「お父さんの意識が戻った。彼は大丈夫そうだよ」

ディーン「よかった」

自分は意識不明の重体だっていうのに、サムや父ちゃんの無事を知って本当に嬉しそうにしているディーンが胸を打ちます…。父ちゃんも最後の言葉で言ってるけど、ディーンはサムにとっては母代わり、父ちゃんにとっては妻代わりの存在でもあったのでしょうね

サム「ドク、兄ちゃんはどうなんです?」

ドクター「重症だね。大量に血液を失っているし、腎臓もダメージを受けている。もっとも心配なのは頭に受けた傷だ…」

サム「どうしたらいいんです」

ドクター「いつ意識が戻るかは予測できない。もし、戻るとして…」

サム「もし?」

ドクター「これほどの重症の場合は、そう長く生きられない場合もある。それだけは覚悟しておいて欲しい、サム」とかなんとか

ディーン「サム、ブードゥーの坊さんか誰か見つけてこい、俺は大丈夫だ」

父ちゃんのところにディーンの病状を報告に行くサム。

(また偽名の保険証をサムに渡して、俺と愛する息子二人の分だ、とか言ってる父ちゃん)

父ちゃん「他に先生はディーンのことについてなにか言ってたか?」

サム「なにも」

あの兄にして、この弟あり、で、ブードゥーの坊さんか何か見つけてさ、と言い出すサムに、誰かみつけよう、でも、誰もみつからないだろう、みたいなことを言い出す父ちゃん。

サム「息子が死にかけてるっていうのに、黙ってみてるのか?」

父ちゃん「こういうことは、慎重にやらなきゃならないんだ。…ところで、コルト(例の何でも殺せる銃ですよね)はどこだ?」

サム(またピキッときて)「息子が死にかけてるのに、コルトの心配かよ」

父ちゃん「俺たちは悪魔を狩ってきた、奴らも俺たちを追っている可能性がある。コルトは防御になるんだ」

サム「トランクに入ってる」

父ちゃんのハンター仲間で修理工もやってるボビーおじさんのところにあるというコルトを取りに行かされるサム。「病院の警備には気をつけろよ」とか細かい指示も忘れない父ちゃんは立ち上がったサムにメモを渡し、ついでに、おじさんに言って、このメモに書いてあるものを用意してもらえ、という。

サム「なんに使うの?こんなもの」

父ちゃん「プロテクションさ」

めちゃめちゃになったImpalaを前に、「ディーンが見たらキレるだろうな」といいつつ、スクラップにはせず、なんとか直す方向で、と話しをつけ、父ちゃんから渡されたメモをおじさんに渡すサム

ボビーおじさん「こんなのものをなんに使うんだ」

サム「悪魔に対する防衛用だって…」

どうも様子がおかしいおじさんに何かを感じ取るサム 。

その頃、意識のない長男の傍らに座り、じっと息子を見つめる父ちゃん。

その父ちゃんにディーンが話しかける「頼む、父ちゃん。助けてよ。俺、こん中に戻んなきゃならないんだ。なにかやってくれよ。口をききもしないのかよ!俺は父ちゃんに言われたことは全部やってきた。全部だ。俺が持ってるものは全部父ちゃんに渡してきた。なのにそこに座って、俺が死んでいくのを黙って見てんのか?いったい、どんな父親だよ、あんたは…」

その瞬間、妙な気配を感じてディーンが廊下に出ると不気味な白い影が廊下を飛んでいき、後を追ったディーンは人が死ぬ現場を目撃する。

父ちゃんのところに戻ってきたサムに「サミー、ここには変なもんがいて、俺は身体に戻って、俺たちでそいつをやっつけないと…」とうるさく言い続けるディーン。

ディーンの騒音が聞こえない父ちゃんは、窓辺にじっとたたずむサムに「お前、大人しいな」

その言葉を合図にエンジン全開になるサム。父ちゃんに頼まれたものを入れた袋を投げつけて、

サム「これがなんだかわかったよ。悪魔の防御用だなんていって、悪魔を呼び寄せる道具じゃないか」

父ちゃん「父ちゃんには計画があるんだ」

サム「それがまさに俺の言いたいことだよ!ディーンが死にかけてるっていうのに、計画がある、だって?父ちゃんにはディーンより悪魔 を殺すほうが大事なんだ!」

父ちゃん「俺の気持ちのことをお前があれこれ言うな!俺は、ディーンのためにやっているんだ」

サム「なんで(悪魔を呼び出すことが)そうなるんだ!」

父ちゃんは悪魔を狩ることばっかりに夢中になってる!それをいうならお前こそ夢中になるべきだろうが、悪魔はお前の母親を殺し、ガールフレンドを殺した、なのに、そのチャンスがあった時にお前は悪魔を殺さなかった!だって父ちゃんに憑り付いてたんじゃないか!などなど、きっと子供の頃から何度と無く繰り返してきた父ちゃんとサムの喧嘩。

ディーンはなんとか二人を止めようとして、「黙れって言ってんだ!!」って、父ちゃんのテーブルの水をばしっとやったら水が飛んでいきました。

その瞬間、様子がおかしくなるディーン。

廊下での騒ぎに父ちゃんがサムに様子を見に行かせると、ディーンが心肺蘇生の処置を受けていました。

サムのほうこそ死んじゃいそうな顔で心臓にパットを当てられているディーンを見ていると、その背後に現れたディーンが自分の身体の上に例の不気味な白い影が覆いかぶさっているのを発見。

「なんだおまえ!どけ!」とディーンが掴みかかると、掴めた!そしてその影はふうっとどこかへ。

ディーンが格闘している間、サムも何かを感じていました。

影を見失って戻ってきたディーンは、目の前で死にかけた兄ちゃんの姿となんらかの気配を感じた衝撃で朦朧としているサムに「サム、心配いらない。俺はどこにも行かない。俺を掴んでいたさっきのやつ、何か、霊みたいなやつらしい、俺はあいつを掴めた、掴めたってことは殺せるはずだ」

病院内に探索に出たディーンは、どうやら同じ境遇の美人と遭遇。

父ちゃん「何かを感じたってどういう意味だ」

(親子なんですね…、あれだけ罵り合った後で、二人ともけろっと普通に話してます)

サム「なんか、ディーンみたいな感じ。一瞬だけど、…魂が周りにいるってありうるのかな?」

父ちゃん「何でもありうるさ」

サム「俺、調べてみるよ」

一方、ディーンが出会った美人は、死ぬのが運命なら、それに逆らうことはないのかも、などとディーンに語り、ディーンは「そんなのはたわごとだ、いつだって運命を選び取る権利があるはず…」といいかけますが、また例の影をみかけて追いかけると一歩間に合わず、死の宣告がされてしまいます。そして看護婦の一人の言葉「でももう苦しまなくてすむわ」がディーンの心に突き刺さります。

そして何か紙袋を抱えてディーンの病室に現れたサム。「兄ちゃん、この近くにいるのか、兄ちゃんと話す方法が一つある」といって、袋の中から、こっくりさんセット(?)を取り出します。

「 サム、お前、冗談もほどほどにしろよ…」とあきれながらも、「まるでパジャマパーティーだな」なんていいながら、真剣な顔でこっくりさんセットを前にしているサムの前に腰を下ろし、「ディーンそこにいるの?」という質問に「Yes 」とコマを動かすディーン。

サムは、とりあえず兄ちゃんの魂がまだ近くにいることに喜ぶものの、「病院の中にReaper( 死神)がいて、今兄ちゃんはそれを" ハント"してるところだ」というディーン 。

「それ、兄ちゃんのことも追っかけてんの?」と問うサムに、また「Yes 」と。

「死は運命で、それを変えることはできない…、いや、兄ちゃんの魂はまだここにいる、父ちゃんなら何か方法を知ってるはずだ」と父ちゃんの所にいくと、父ちゃんのベッドはもぬけの殻。

父ちゃんは、ボビーおじさんに用意させた道具を手にボイラー室に入り込み、一人もくもくと悪魔を呼び出す儀式の準備を始めていました。

サムは父ちゃんの日記を手に、ディーンの病室に戻ってきて兄ちゃんのベッドに腰を下ろし(父ちゃんはちゃんとベッド脇の椅子に座ってたのに)「父ちゃん、病室にいなかった」

(ディーンが「どこ行った!」って聞こえない合いの手を入れるのに、どうしても笑ってしまいます)

「でも日記がある、これになにか方法が書いてあるはずだ」と父ちゃんの日記をめくりだすサム。

「俺のことを諦めないでいてくれてありがとな、サム」といいつつ、そばにきて一緒に日記を覗き込むディーンは、サムが見ているページの内容にピンときます。

魂友達となった美人のところへやってきたディーン「死神ってのは、好きな姿になれるんだってな、例えば可愛いお姉ちゃん、とか…」

死神は言葉巧みに、ディーンを説得しはじめます。

父ちゃんはいよいよ悪魔を呼び出す儀式を開始。

病院スタッフを装って現れた悪魔は「ジョン、本当に俺が捕まえられると思ってるのか?」

父ちゃん「お前を捕まえたいわけじゃない、取引がしたいんだ」

サム、さすがにベッドから立ち上がって、「兄ちゃん、そこにいる?本の中には何もみつけられなかったよ。どうやって兄ちゃんを助けたらいいかわかんない。でもあきらめない。兄ちゃんも頑張んなきゃ駄目だよ。なあ、兄ちゃんがいなくなったら、俺と父ちゃん、殺し合い始めるぜ。…頑張ってよ。今死ぬなんて駄目だ。また兄弟に戻ったばっかりなのに、聞こえる?」

一方の死神美人は、手のかかる父ちゃんと弟を置いてはなかなか死神と一緒に行く決心のつかないディーンを言葉巧みに説得する。

死神「あなたの戦いは終わったの、戦場で倒れた兵士はあなたが初めてじゃない…」

ディーン「弟のことがある、俺がいなきゃあいつは死んじまう」

死神「そうかもね。でもそうじゃないかもしれない。そのことであなたにできることはないの…」それでも抵抗するディーンに「あなたも言ったとおり、ここに残るっていう選択肢もある、この先何十年も身体のないまま、漂い続けて、…でもそうしたら、あなたは、あなたが狩っていた、怒れる魂、そのものになってしまうのよ」

そのころ父ちゃんはコルトと特性の弾丸を使って、悪魔と取引を。

父ちゃん「じゃ、息子の魂を戻せるんだな?」

悪魔「俺は出来ない、でも出来るやつを知っている。だから問題ない」

父ちゃん「じゃ、取引成立か?」

悪魔「いや、まだだ、もう一つ、コルトと同じくらい、いや、ひょっとしたらもっと欲しいものがある…」

(このやりとりの中で、「最終的な取引は息子の無事を確認してからだ」という父ちゃんに、「I'm offended! (傷つくなあ)俺を信用しないのか?」なんて悪魔がいいますが、色んなところに出てくる悪魔の台詞って、場面の深刻さに反して、みんなウィットに富んでて軽い感じですよね)

いよいよ死神の説得も佳境に入り、ディーン陥落か、と思われたとき、なんと死神に例の黒い霧が襲い掛かってくる。

目が金色になった死神姉さん「今日はラッキーデーだったわね、坊や」とディーンの頭をわしづかみ。

げほっ、と息を吹き返すディーン。

魂が抜けていた間のことは何も覚えていない、でもなんか間違ってる気が、という。

そこに現れる父ちゃんに、サムが「昨夜どこ行ってたんだ?悪魔を狩ってたんだろ」

父ちゃん「違う」

サム「なんで俺はそれを信じられないんだろうな」とまた不穏な空気になにかけた時。

父ちゃん「今は喧嘩はやめとこう。父ちゃんは間違いもおかした。でもその時できる限りのことをやってきた。とにかく今は喧嘩はやめとこう」

サム「(らしくないこと言い出して)父ちゃん、大丈夫か?」

父ちゃん「ああ、でもちょっと疲れたが。サム、カフェインを一杯持ってきてくれ」と(一番でっかいけど)チビを使いに出した後。

ディーン「なんだよ?」

父ちゃん「お前が小さい時、母さんを失って俺はぼろぼろになった、お前は俺のところに来て、俺の肩に手を置き、俺の目を見て、大丈夫だよ、パパって言ったんだ。ディーン、すまなかったな。」

ディーン「なにが?」

父ちゃん「…、お前の肩に重い荷物を乗っけて、お前は早く成長しなければならなかった。お前は、サムの面倒を見て、俺の面倒を見て、でも一度も不満を言わなかったな。これだけは知っておいてもらいたい、父ちゃんはお前を本当に誇りに思ってる」

ディーン「聞き間違いじゃないよな」

父ちゃん「ああ、本気で言ってる」

ディーン「なんでそんなこというんだよ」

父ちゃん「サミーのことをよく注意してやってくれよ」

ディーン「オヤジ、(そんなこと言って)俺なんか怖いよ」

ディーンの耳元に口を寄せて、何事かをささやく父ちゃん。衝撃を受けるディーン。

自分の病室に戻り、テーブルに例の銃を置き、笑顔でふぅっと息をついて、目の前の相手に「Okay 」という父ちゃん。

コーヒーを片手にのんきに戻ってきたサムは、倒れている父ちゃんの姿を発見。

コーヒーを落として父ちゃんに駆け寄る。コーヒーの落ち方が絶妙!

蘇生術を処置されている父ちゃんを見守る息子二人の前で、死の宣告をする医師。

「午前10時41分」

セカンドシーズンも相変わらずの萌シーンの連続ですね!

セカンドシーズンは、この衝撃の第一話を引きずる形で、ディーンのキャラクター設定に見ていて辛くなるような深みが与えられたと思います。でも相変わらず超キュートであることには、違いないけど。