1) 生態学教育専門委員会の公開
2020年度の生態学会岡山大会より、生態学教育専門委員会を公開する。生態学会員ならだれでもオブザーバーとして参加できるので、生態学教育に興味のある会員はぜひご参加いただきたい。
2) 2020年度活動計画
①「生態学入門第2版」の改訂
②SSH生徒研究発表会での日本生態学会の広報
③合宿開催
④連載「生態教育の今と未来」の運営
⑤生態教育支援データベースの運営
⑥日本生態学会岡山大会でのフォーラム企画
*「生態学入門第2版」の改訂についての補足説明
・発刊から7年が過ぎ、東京化学同人から改訂を薦められた。合宿及びその後のメーリングリストでのやり取りで、以下のように方向性が決まった。
① 現行の「生態学入門第2版」の読者層は、高校生物教員や、生態学を専門科目として学ぶ学部生だが、複数の委員から、現行本では内容も文章も難しすぎるとの指摘があった。
② 一方、東京化学同人からは、多くの大学で教科書として使われており、難しすぎるとの声は届いていない、容易すぎる内容にはしないでほしいとの依頼があった。
③ そこで、当委員会としては以下の2つの方向性で臨むことにしたい。
1) 入門編 と 上級編 を分け、2段階レベルの教科書を検討する。
2) 入門編の読者層は、高校生で受験の選択生物(4単位)を学んでいないものの、学部卒業後は生態学や環境に関連する進路を考えている学部1,2年生向けにする。執筆は当委員会が編集委員会を務め、生態学を専門としない高校生物教師に査読を依頼し、内容を平易にする。国語表現についてはプロの日本語エディターに見てもらう。
3) 一方、上級編の読者層は大学院生を対象とし、専門性の高い内容にしたい。新たな編集委員会を立ち上げるところまでは、当委員会がイニシアティブをもつ。
4) なお、東京科学同人は、現行「生態学入門第2版」は出版し続けるとのことであった。