Post date: Feb 28, 2012 1:29:45 PM
今回の問題は何と言ってもブラックボックス化されていた「ファンド形態」に原因があると思います。
はたして、運用で溶けてしまったのか?溶かしたのか?は定かではありませんがファンド形態だと溶けている途中に投資家に対して「溶けてる最中ですよ~」と言わなくても
良いルールで運用ができます。これを日本の金融商品取引法で言うところの投資運用業という業態にあたります。
どんなに運用が下手でも、思いっきり投資資金を溶かしても良いですよという免許です。
というのも、金融免許の中で投資運用業や投資助言代理業と呼ばれる「投資がうまいですよ!」と謳う登録はド素人でも取れる登録だからです。
私は以前、金融当局に対して言った事があります。
何を持って違法業者か?登録をしていないのは確かに良くはありません。しかし、それ以前に、あたかも投資のプロであるかのように誤認識させるようなお墨付きを
与えた時点で共犯なんです。
AIJ関係者は正直、かなり美味しい思いをしてるはずです。美味しいところが手に取るように分かります。
「投資運用業の登録を取り消し検討している」=「無罪放免」
なんて美味しい商売なんでしょうか。
そこで、投資運用業に一斉検査がはいるという事ですが、適格機関投資家特例業務や類似したファンド業務を行っている企業などにもかならず波及して検査などが入ってきますし
こういう大きな事件があると法律が改正されますので、個人投資家にとってはより透明性のある投資環境が生まれる可能性は有りです。
正直、先日あった「初心者運用者トラリピさん」のが安全であるという結果になります。
何が良くて何が悪いのか、良く見極めなければならない時代ですね。