第8回仲裁ADR法学会大会実施報告

第8回仲裁ADR法学会は、2012年7月7日(土)午後1時より東京大学本郷キャンパス法文1号館21番教室において開催されました。

当日は、160名を超える方々にご参加いただきました。

個別報告およびシンポジウムの内容は、以下の通りです。

1 個別報告(13時00分~14時50分)

(1)太田勝造会員(東京大学)

「法科大学院におけるADR教育の実践―創意工夫を引き出す―」

(2)猪股孝史会員(中央大学)

「仲裁判断の取消しと承認・執行」

2 シンポジウム(15時30分~18時00分)

タイトル 「民事調停の機能強化に向けて」

コーディネーター 春日偉知郎会員(慶應義塾大学)

パネリスト 志村 宏 氏(東京簡裁判事)

パネリスト 植垣 勝裕氏(東京地裁民事第22部総括判事)

パネリスト 安藤 武久氏(弁護士・東京地裁調停委員)

パネリスト__笠井 正俊会員(京都大学)

また、個別報告終了後、引き続き、東京大学本郷キャンパス法文1号館21番教室において総会が開催され、以下の議事が上程されました。

(1)2011年度会計報告について

山本和彦会計担当理事より、配布資料(会計報告書)に基づき、2011年度収支決算報告がありました。また、梶村太市監事より収支決算報告が適正であると認める旨の監査報告がありました。

いずれも異議なく承認されました。

(2)理事の交代について

青山善充理事長より、配布資料に基づき、判事の異動に伴う理事の交代の提案がなされました。河野清孝氏(元東京地方裁判所、現東京家庭裁判所)から植垣勝裕氏(東京地方裁判所)に、清水研一氏(元東京家庭裁判所、現札幌家庭裁判所)から河野清孝氏(東京家庭裁判所)に交代の提案がなされました。任期は前理事の残任期間となります。

いずれも異議なく承認されました。

(3)学会誌について

青山善充理事長より、学会誌『仲裁とADR』第7号が2012年5月31日に刊行され、各会員に発送された旨の報告がなされました。

第8号については、論説2本、実務の潮流2本、ケース研究2本、海外文献紹介3本、ADR機関だより2本、第7回大会の個別報告3本、シンポジウムの収録を予定していること、また会員による投稿を受け付けていることの報告がなされました。

いずれも異議なく承認されました。

(4)第9回仲裁ADR法学会について

青山善充理事長より、次回大会(2013年度)については、2013年6月または7月に慶應義塾大学を開催校とすること、シンポジウムのテーマは大会担当理事を中心に検討していることが報告され、異議なく承認されました。

(5)秋の仲裁ADRシンポジウムについて

青山善充理事長より、仲裁とADRに関するシンポジムについての企画の発案が行われました。明治大学法科大学院との共催で、2012年の秋に4回に分けて行われる予定であり、詳細は大会担当理事と事務局で決定し、後日お知らせする旨について、異議なく承認されました。

*大会終了後、開催校のご厚意により、東京大学山上会館において懇親会が開催され、70名近くの方々にご参加いただきました。