学生会員の研究意欲を奨励するため,雪氷研究大会において優秀な発表を行った日本雪氷学会及び日本雪工学会の学生会員
を学生優秀発表賞として表彰します.口頭発表部門及びポスター発表部門とし,審査委員会は,それぞれの部門において,
原則として最優秀発表賞1名及び優秀発表賞2名を選考し,受賞者には賞状・副賞を贈呈します.
学生優秀発表賞
昨年同様「学生発表優秀賞」は,審査委員会(11名で構成)によって口頭発表15編,ポスター発表11編から選定された(図1).
受賞者には賞状と副賞としてポスター、口頭の両発表にも使える“さし棒にもなるレーザーポインタ”を進呈している.なお, 今回で
3回目の学生奨励賞であるが, 今年も受賞者も含めて授賞式に出席する学生が少なかったのが非常に残念であった. 今後本賞を
継続, 盛り上げるためにも, 学生を指導する立場の方は, 学生にエントリーを奨励するだけではなく, きちんと最後の授賞式まで参加
するということをぜひとも指導していただきたい.
1)口頭発表部門
最優秀賞
・12年毎に発生するDonjek氷河におけるサージイベント:阿部隆博(北海道大学大学院理学院)
優秀賞
・成長する雪結晶の三次元的形態:大竹一輝(富山大学大学院理工学教育部)
・人工発生表面霜の剪断強度に関する研究:八代裕平(北海道教育大学大学院教育学研究科)
2)ポスター発表部門
最優秀賞
・グリーンランド北西部Bowdoin氷河における末端位置の季節変動:箕輪昌紘(北海道大学大学院環境科学院)
優秀賞
・中央アジア・天山山脈北部地域における山岳永久凍土環境把握に関する研究:山村祥子(新潟大学大学院自然科学研究科)
・雪氷防災実験棟におけるクリオコナイトホールの作成実験:榊龍太郎(千葉大学大学院理学研究科)
図1
口頭部門学生優秀賞受賞者(真ん中左:八代裕平君、真ん中右:大竹一輝君)と高橋日本雪氷学会会長(左)、沼野日本雪工学会会長(右)