Past Disaster過去の災害
I. 学ぶべき事、学べない事
・人間同士や国家同士の意見や利害の違いを無理に通そうとすれば、流血が伴います。このような人為的理由による流血や死は相互理解に
よって乗り越えられるはずです。しかし、自然災害、わけても地震から人命を守ることは容易ではありません。その発生地点とその強度が
予測できず、十分に安全なように私たちの生活基盤を備えられないからです。とはいっても、普段の行いにより、災害からの被害の程度と
範囲を減らすことはできるし、復興をスムーズに行うこともできます。
・私が具体的に知っている北スマトラ島津波被害だけを見てみると、プーケット西海岸、北スマトラ島アチェ市など、場所場所によって被
害の状況は大変違うのが分かります。それは人口の集積程度、既存建造物の構法と状態、地形と植生などが影響しています。しかしながら、
私たちが知っている津波被害は、文字や画像による記録がなされるようになった20世紀後半以後に発生したものであり、現在の私たちの生
活状況とは大きく異なります。
・過去の津波被害からなにを学ぶことができるでしょうか。いつ何時、どれくらいの大きさの津波が来るのかが分かりません。過信は禁物
であり、知り得る情報を最大限勘案してできうる限りの避難をすることになるのでしょう。過去の津波被害は、三陸地方で言えば、まだ集
落が生活地であり生業地であった頃です。高度経済成長期から私たちは工業地や住宅地を開いてきました。被害と復興はまるで違っていた
のです。
II. Past Tsunami Disasters過去の津波被害
Damages by 1896 Earthquake and Tsunami Attacks1896(明治29)年大津波による建物被害
I.これについてはインターネット上に概略が紹介されているが、もう一度当時の新聞等を丹念に調べる必要がある。
Fig.1 1896 Sanriku Tsunami Fig.2 1896 Sanriku Tsunami
III.Damages by 1933 Earthquake and Tsunami Attacks1933(昭和8)年大津波による建物被害
I.これについてはインターネット上に概略が紹介されているが、もう一度当時の新聞等を丹念に調べる必要がある。
Fig.3 1933 Sanriku Tsunami Fig.4 n1933 Sanriku Tsunami
IV.1960年チリ津波
III.過去の津波被害からの復興