2025/09 wplace / SDS概論スタートアップ / 上方・江戸歌舞伎台帳

統計集誌(1880-1946) /

幕末〜明治の時空間情報データ

統計集誌(1880-1946) / 空間データ

(商況年報(1880~、徴発物件(1875~、港湾統計(1912~、鉄道院統計(1908~)

PD時代から粛々と進めていた研究プロジェクト

(OCRがなかなかうまくいかず進行遅し。関係者各位お待たせしております。更新は牛歩です。データ、文献入手次第着手。そのため、いきなり更新したかと思えば、止まるなど不定期更新。)

川畑ゼミ研究メモ

・『共武政表/徴発物件一部』（1875年）に見る明治初期日本の光と影―「統計集誌」発行以前の全国詳細なる「徴発記録」から読み解く、各郡邑里人口一千名以上輻輳地の詳細データ：五畿七道全域の石高・人口・物産の詳細データと、戊辰戦争「朝敵」たる旧幕府勢力圏（上野・下野・岩代・磐城・陸前）、東北諸藩（会津・仙台・米沢）が「監視対象」から「生産拠点」へと組み込まれていく養蚕業による経済的再編入が物語る、国民国家形成の複雑な実相―

・『スタチスチック』雑誌第1号(1886年)に見る「統計は国家の眼なり」創刊の辞に込められた願い：「是等不平均の極端を矯正せんとする主意より所謂彼の財産共有、社会、虚無党の諸派の起る所以なるべし」：統計的思考による社会主義・無政府主義思想への対峙、身体性・空間認識・時間意識の再編成、そして統計用語の日本語化をめぐる議論の深層解説と、続く『統計集誌』が網羅した日本統計学の勃興

明治四十一年度『鐵道院年報(時空間情報統計表)(1908年)』に見る國有化初期における鐵道事業の経営実態と技術的課題：網羅的統計データと叙述的記述の分析を通じた鉄道国有化直後、後藤新平体制下における帝國鐵道事業の黎明期〜國有・私設・南満洲鐵道を網羅した初期統計と引用文書から解き明かす物流・経営動向の比較、輸送実績の地域比較、設備標準化の動向、及び安全管理体制〜

統計という名の帝国の眼と現代社会に通ずる「統計的不可視性」への批判的視座：戦時統計改竄以前の客観的データが語る脆弱性：明治45年・港湾統計(1912)の批判的検討〜内地の太平洋ベルト地帯への富集中、横浜・神戸の外国貿易独占、大阪の内地貿易中枢機能、門司・若松の石炭供給動脈、および統計に記録されなかった労働者と外地住民の不可視性の問題、避難船データが示す自然災害と戦時プロパガンダ虚偽統計への宿命的帰結

・1880年『商況年報明治十三年度』「富国」と「安民」の数値的ジレンマ―紙幣下落率20\%・銀相場180円・米価上昇率81.3\%―明治13年度経済危機の三位一体的展開における米穀の役割一石6円36銭で海外に売られた日本の主食―米穀輸出データ（総額267万4,801円・数量348,771石・総輸出比8.5\%）の分析による、神戸港への地理的集中、西日本穀倉地帯の商品経済化、そして新潟県地方税33万5,920円に象徴さる米作地域経済力と投機的収奪の実態

明治日本の『米』が辿った『仙台藩ノ制度』が起因ナル『商業制限』から国際商品への変貌と松方デフレ発生：商況年報(1878)-米価市場の新旧体制併存と価格崩壊―『仙台藩ノ制度』での問屋独占から明治17年7-8円暴落・松方デフレーションと地租3,000万円納税売り・年率20\%金利恐怖、釜石港・暗礁リスクが物語る物流近代化の跛行性、明治16年『低廉』→17年7-8円→18年『凶作』12-13円→19年8-9円という4年間50\%超変動幅が物語る市場未成熟

Page updated

Report abuse