(1)大江甚三郎編纂の『同和文献大鑑』に見る歴史的な部落差別、同和の歴史
大江甚三郎編纂の『同和文献大鑑』では、図版資料を通じて日本の部落差別、キリシタン摘発から、同和問題に至るまで差別問題の歴史と本質を鋭く描き出しています。「くぐつ(傀儡子)」「くぐつ(傀儡子)」「皮坊」「かわた」「かわや」に始まりこれらの図版は、差別の実態と、それに抗う人間の尊厳の闘いを視覚的に凝縮したものです。2002年以降、特別法は終了しましたが教育現場、メディアではほとんど報道されていないことが実態であり、これらの問題意識の軽薄化を危惧して掲載します。

出典:国立国会図書館 / 大江甚三郎編纂 / 『同和文献大鑑』