R4沖縄型D+DX人材育成のプログラム
第1回研修「デザインの本質と参加者の相互理解」
■趣 旨: チームビルディングを前提に参加者同士の相互理解を図る、デザインの本質
を探るべくまずは適切な課題を捉える
■講 師:野村総合研究所 坂口剛
■参加者:研修生 25名 オンライン3名(体調不良2名、台風1名)・1名欠席(体調不良)
■日 時:令和4年9月3日(土) 13:00~18:00
■場 所:専修学校インターナショナルデザインアカデミー
講師紹介
株式会社野村総合研究所 未来創発センター 坂口剛
繊維産業や生活文化産業を中心に、省庁の政策立案支援や民間企業の事業開発、地域における創業支援などに従事。付加価値向上に繋がる事業やサービスの開発を専門とする。
レクチャー「D+DX人材」
講師:㈱野村総合研究所 未来創発センター エキスパート研究員 坂口剛氏
1)プロフィール紹介
①.政策制度立案、民間企業の事業開発、地域の創業支援
・クリエイティブとは・・・価格ではなく、クリエイティビティの付加価値によって市場から選択されるモノコト・ヒトからなる
・地域に必要なことは仕組みづくりであり、並行して、場づくり、オウンドメディア構築、販路開拓支援などを実施
②.私の四事 「仕事」「私事」「死事」「志事」があるが、時間と意識をフォーカスし、志事を拡大
2)時代の変曲点といま求められること
■ レジリエンスを意識した戦いが有用
レジリエンス=しなやかな強さ(外的衝撃に対しても柔軟に対応できる弾力性)
レジリエンスを発揮するポイント
・主体性 :自らリスクを取り、楽しくチャレンジできるか
・創造性 :事業の価値は、コンセプト設計で8程度割決定すると言われているが、実際は、生産や販売などにおいて、人の投入、お金の投入がされる。このギャップをどのように見るか
・機能補完:一人じゃできないことをチームで取り組む
・圧倒的なスピード
3)これからどうありたいか?
「プロデューサー人材」に注目
優秀なコンセプトを作ることによって、商品の価値を高め、新たな市場を創造できる人材=「プロデューサー人材」が注目を集めつつある。
■クリエイターにとって、最終的に目指すところ
・クリエイターとしてのパフォーマンスを高めていくことは前提に、声が掛かるのを待つのではなく、主体的に提案営業ができるプロデューサーに。
・つまり、クライアントと同じ目線で話すことができ、企業、社会の課題を端的に整理でき、
これまでにない新しい切り口から、新しい事業を創造できる存在に。
■デジタル・ものづくり・支援機関にとって、最終的に目指すところ
・クリエイターの考え、機能・役割を理解し、クリエイターと連携し、デジタルのスキルも付
与し、商品・サービスの付加価値を一緒に高めていく存在に。
・単発ではなく、同時多発的に、活動を実施できる存在に。
W S 「地域の課題」
前 提 課題に取り組む前に
我々が課題と思っていることは、地域にとっては、本当の課題ではないかもしれない。
「適切な課題を設定しなければ、適切な解にはたどりつけない」
課題とは、見えている事象と、ありたい姿のギャップから導かれる。
本当の課題を探りだすために
1. ありたい姿を理解しつつ、関連するファクト(事象)を整理する
2. ファクトとにらめっこをしながら、真の課題・要因(真因)を見極める
質 問 :以下の事業からどのような課題を導出するか?
(沖縄で見えている事象)
1)「自転車保有台数」は全国最下位
2)「小学生の地域行事参加率」は全国最下位
3)「冷凍食品消費量」は全国最下位
クロージング
事象は事象でしかない、それは本当に課題なのか?を考える
誰かにとってありたい姿があってはじめて、課題が見えてくる
真に解くべき課題は何か。ありたい姿を実現するために根本的であり、かつ重要度は高いか。
また、解くに適した粒感であるか。
「適切な課題を設定しなければ、適切な解にはたどり着けない」
※毎日の努力によってパフォーマンスが変わる0.1%でも2年後には2倍になる。やり続ける
ことに意味が出てくるのを忘れずに。
オリエンテーション
レクチャー風景
ワークショップ風景