島根県奥出雲町

認定番号　9

2010年（平成22年）認定

中国山地の嶺を隔て、広島県と鳥取県に接する島根県東南部の玄関口。古事記、日本書紀の「ヤマタノオロチ退治」や、スサノオノミコトが降臨したと伝えられる出雲神話発祥の地で、ゆかりの地も数多く残っています。

古くから「たたら製鉄」で栄え、今でも世界で唯一、『たたら操業』を行い、日本刀の原料となる「玉鋼(たまはがね)」を生産しています。原料となる砂鉄は、山を切り崩し土砂を水流に流す「鉄穴流し」で採取されてきましたが、その跡地は棚田として再利用され、米と和牛を中心とした農業が営まれています。

米と和牛を中心とした農業を営む、

出雲神話発祥の地

中国山地の嶺を隔て、広島県と鳥取県に接する島根県東南部の玄関口。古事記、日本書紀の「ヤマタノオロチ退治」や、スサノオノミコトが降臨したと伝えられる出雲神話発祥の地で、ゆかりの地も数多く残っています。古くから「たたら製鉄」で栄え、今でも世界で唯一、『たたら操業』を行い、日本刀の原料となる「玉鋼（たまはがね）」を生産しています。原料となる砂鉄は、山を切り崩し土砂を水流に流す「鉄穴流し」で採取されてきましたが、その跡地は棚田として再利用され、米と和牛を中心とした農業が営まれています。

島根県奥出雲町町長

糸原　保

地域資源

【地域資源】

■船通山 ■吾妻山 ■鬼の舌震 ■奥出雲おろちループ

■奥出雲美肌温泉郷 ■絲原家･絲原記念館 ■櫻井家･可部屋集成館

■奥出雲たたらと刀剣館 ■雲州そろばん伝統産業会館等

特産品

奥出雲町ホームページ

■仁多米 ■奥出雲和牛

■しいたけ ■まいたけ

■出雲そば(在来種) ■えごま

■高冷地野菜 ■地酒

■雲州そろばん等

仁多米

西日本有数の美味しいお米の産地、奥出雲町。仁多郡奥出雲町でつくられる「仁多米」は、西の横綱と言われるほど、有機質に富んだ土壌とミネラルたっぷりの澄んだ水、昼夜の大きな温度差など、良質なお米を生産する条件に適しています。うるち米「こしひかり」のほか、酒米、もち米も生産されています。

奥出雲和牛

大自然に囲まれて、のびのびと愛情込めて育てられ、全国和牛能力共進会で数々の賞に輝いた、黒毛和種の牛肉です。島根県奥出雲地方で生まれ育った、黒毛和牛の子牛を肥育し、品質管理を行っている安全・安心の和牛肉です。

しいたけ

肉厚で歯ごたえのある生しいたけ。菌床しいたけの育つ「ホダ木」は、主に奥出雲町産の広葉樹をオガコ（木材を細かく砕いたもの）にして栽培されています。原木しいたけは地元の原木を利用し、乾しいたけとしても生産されています。

まいたけ

地元の広葉樹を利用し、オガコを培地にして栽培されています。きのこ類の中でも「きのこの女王」といわれる「舞茸」は、食感、香り、うま味、食べやすさなど奥出雲の舞茸は好評をいただいています。

出雲そば

出雲地方独特のそば殻を練り込んだ黒い麺とコクの深いつゆを用いた、三段重ねの「割子そば」は、ここ奥出雲地方が「本場」です。中でも在来小ソバの「横田小ソバ」は数量が限られ、ソバ通をうならせる深い味わいがあります。奥出雲町内のそば店で本物をご堪能ください。

地酒

奥出雲の清らかな水と仁多米を、伝統の技を持つ出雲杜氏が丹念に仕込んだ逸品。雄大な自然を感じさせる薫り豊かな喉ごし、そして、キレのある深い味わいは、酒通のための吟醸酒として知られています。和食によく合う辛口の名酒を是非ご堪能ください。

環境保全の取り組み

■循環型農業の取組( 環境に配慮した土づくりの実践)

■環境保全型農業直接支払交付金事業の活用

■化学肥料及び化学合成農薬5割以上の低減活動(特別栽培農産物の生産拡大)

■奥出雲町オロチの深山きこりプロジェクト事業等

活動の成果

■米･食味分析鑑定コンクール：国際大会において奥出雲仁多米(株)が7年連続で金賞を受賞するなど、多くの生産者が金賞、特別優秀賞を受賞しています。

■『奥出雲たたら製鉄及び棚田の文化的景観』国の重要文化的景観選定(平成26年3月)

■『出雲國たたら風土記～鉄づくり千年が生んだ物語～』日本遺産認定(平成28年4月)

■『たたら製鉄に由来する奥出雲の資源循環型農業』日本農業遺産認定（平成31年２月）

今後の展開

■引き続き、循環型農業による奥出雲ブランドの産地づくりの推進と、有機栽培や特別栽培(化学肥料･化学農薬5割以上削減)を推奨し、環境にやさしい安全な農産物の生産拡大を目指します。

■『たたら製鉄に由来する奥出雲の資源循環型農業』は日本農業遺産に認定されており、引き続き情報発信を行います。また、世界農業遺産の認定を目指して取り組みます。