熊本県菊池市

認定番号 14

2015年(平成27年)認定

菊池市は、熊本県の北東部に位置し、阿蘇外輪山から連なる山岳を背景に、菊池川が貫流し、扇状に広がる菊池平野を中心に肥沃な土地が広がります。

日本名水百選など、計7つの百選に選定されている菊池渓谷や、日本の名湯百選に選ばれた菊池温泉、菊池一族をはじめとする悠久の歴史と文化が脈々と受け継がれる地域です。

恵みの水と豊穣の大地と

脈々と受け継がれる歴史と文化のまち

菊池市は、熊本県の北東部に位置し、阿蘇外輪山から連なる山岳を背景に、菊池川が貫流し、扇状に広がる菊池平野を中心に肥沃な土地が広がります。日本名水百選など7つの百選に選定されている菊池渓谷。そこから湧出される恵みの水は、豊穣の大地を潤しています。日本の名湯百選に選ばれた菊池温泉や菊池一族をはじめとする悠久の歴史と文化が脈々と受け継がれる地域です。

阿蘇外輪山から湧き出した伏流水と自然のままの森が、変化に富んだ景色を創り出している菊池渓谷は、四季折々の美しさを求めて県内外から観光客が訪れる有数の癒しスポットです。市内各所では春は桜、夏はホタル、秋はコスモスといった季節ごとの景色が楽しめます。また、2017年には古代からの米作りの歴史が残る場所として「米作り、二千年にわたる大地の記憶 ~菊池川流域「今昔『水稲』物語」~」が日本遺産に認定されました。

熊本県菊池市 市長

江頭 実

地域資源 特産品

菊池市ホームページ

阿蘇外輪山から湧き出した伏流水と自然のままの森が、変化に富んだ景色を創り出している菊池渓谷は、四季折々の美しさを求めて県内外から観光客が訪れる有数の癒しスポットです。また、市内各所で春は桜、夏はホタル、秋はコスモスといった季節ごとの景色が楽しめます。

豊かな水資源と肥沃な大地の恩恵を受けて、菊池米、菊池水田ごぼう(GI登録)、メロン、しいたけ、栗、梨、菊芋、ヤーコン、花きなど、高品質で多様な農産物が育まれています。

中でも、「七城のこめ」は食味ランキングにおいて、最上位の特A評価を14回受賞しています。

また、畜産産出額が全国6位(令和3年(2021年)市町村別農業生産額参照)と西日本有数の畜産地帯でもあり、本市で生産されるブランド牛のえこめ牛や旭志牛も高い評価を得ています。

菊池米

江戸時代に最高価格で取引されていた記録が残っているほど、昔から米どころとして認知されており、そのおいしさは今も変わらず、日本穀物検定協会主催の食味ランキングにおいて最高評価を10回以上受賞しています。 

メロン

菊池市にはメロンの形をした道の駅があり、ゼリーやパン、カレーなどメロンの加工品も多く、特産品になっています。ミネラルたっぷりの化石サンゴカルシウム肥料を使用して土壌改良をし、長年培われた生産技術で高品質なメロンを栽培しています。 

菊池水田ごぼう

2019年にGIに登録された「菊池水田ごぼう」は、その名称のとおり水田で栽培するごぼうです。畑地で栽培する一般的なごぼうと比較して肌が白く曲がりが少なく、また、柔らかくあくが少ないので、あく抜きをせずに調理することができます。 

肉用牛

菊池市は西日本有数の畜産地帯で、ブランド牛である「旭志(きょくし)牛(ぎゅう)」や、菊池米を食べて育った「えこめ牛」などが生産されています。環境に配慮した取組(エコ)と米の造語から命名されたえこめ牛は、出荷されるまでに約300kgのお米を食べます。 

菊芋

天然のインシュリンともいわれるイヌリンという成分が豊富に含まれ、ビタミン、ミネラル、食物繊維との相乗効果で、腸内環境を整える働きがあると言われています。同じキク科の食物であるヤーコンと水田ごぼうと一緒に、菊池のキクとかけて推進しています。 

松風

日本一薄い和菓子として有名な松風は、菊池市に古くから伝わる伝統菓子です。主原料は小麦粉、甜菜糖、卵、けしの実を用いて、上品な甘みを出して香ばしく焼き上げてあり、パリパリとした食感が特徴です。 

環境保全の取り組み

平成26年(2014年)に安全で安心な農林畜産物を生産供給するため、菊池市独自の生産基準「環境王国菊池農業生産基準」を定め、基準を満たす生産者の登録制により、環境に配慮した地域の確立を図っています。

平成26年(2014年)から「日本一の桜の里づくりプロジェクト」に取り組み、河川堤防や道路沿い、公園などに延べ1004本を植樹し、後世に残る景観形成を行っています。令和5年(2023年)3月現在。また、「もりまち・はなまち・かわまち」の3つのプロジェクトに取り組み、市内を花と緑にあふれるまちづくりを進めています。

日本一のホタル王国」を目指し、市内小学校を指定してホタルの棲む環境整備の取り組みを行っています。その取り組みが評価され、平成28年(2016年)には環境省主催の「こどもホタレンジャー」に選ばれ受賞しました。

活動の成果

環境王国菊池農業生産基準の栽培制度により、化学肥料や農薬使用頻度に応じた7段階の基準(菊池基準)を定めています。また、畜産農家に対しても良質の堆肥を農家に提供していると認定される「菊池市畜産応援農家」として精肉の販売に品質表示マークを貼付できるものとし、耕畜連携による環境に配慮した生産体制を確立しました。

こうした、菊池基準に基づく農産物の販売については、市内物産館の他インターネットショップでの販売により、全国的な販路開拓を図っています。

今後の展開

菊池基準を推進し、環境に配慮した農林畜産業による「環境王国菊池」の確立を図り、「安心」「安全」な農作物に「グルメ」や「健康」という付加価値を付与しながら「菊池ブランド」を全国展開していきます。

菊池米は、米・食味分析鑑定コンクール国際大会の最高賞である国際総合部門金賞を受賞しており、また、平成29年(2017年)4月には、米作りの歴史・文化がコンパクトに集積して残っているとして、日本遺産に認定されました。

今後は、このような地域の優位性を活かし、米を含め農産物において国際競争力を持つ高品質な農産物を生産していくことを目指します。

熊本県菊池市へのアクセス

航空:各空港から熊本空港へ 車で(約30分)、路線バス乗り継ぎ(約50分)

鉄道:各地区鉄道からJR熊本駅へ 車で(約50分)、路線バス(約70分)

陸路:九州自動車道植木ICから 車で(約30分)


菊池市ホームページ