長野県木島平村
認定番号 12
2011年(平成23年)認定
長野県の北端部に位置する木島平村は、長野市から北東へ約40㎞にあり、ブナの原生林を有する上信越高原国立公園カヤの平高原から流れ出る2本の清流に寄り添うようになだらかな扇状地が広がる村で、全国でも有数の豪雪地帯です。
村内の遺跡からは弥生時代の土器や宝剣が出土し、遥か昔から稲作を中心とした文化を育んで来たことを伺わせます。
豊かな自然と美しい田園の村
木島平村は長野県の北部に位置する小さな村で、村の東にある上信越高原国立公園「カヤの平高原」にはブナの原生林が広がり、ここから流れ出た豊富な雪解け水が樽川・馬曲川となり、この2本の川に沿ったなだらかな扇状地に美しい田園風景が広がる農山村です。
栽培に最適な標高300~500mに多くの水田が集まっています。また、山々に囲まれている為、昼夜の温度差が大きい気候で育てられた「木島平米」は甘味が高い自慢のお米となっております。
一方、村内ではキャンプ、登山、トレイルランニング、ウィンタースポーツなど、様々なレジャーやスポーツなども楽しめます。
長野県木島平村 村長
日䑓正博
地域資源 特産品
【主な地域資源】
■カヤの平高原 ■高社山 ■根塚遺跡
■龍興寺清水(平成の名水百選) ■稲泉寺
■幻の滝樽滝 ■郷の家 ■馬曲温泉 など 【特産品】
■米(村長の太鼓判) ■ズッキーニ
■アスパラガス ■ネギ ■名水火口そば
■日本酒(内山乃雫など) ■漬物 など
【木島平米】
「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」において、最高賞である「国際総合部門金賞」を8年連続9回受賞するなど、美味しいお米の産地としての地位を確立しつつあります。平成29年度には、5年連続国際部門で金賞を受賞した団体に贈られる「ゴールドプレミアムライスAAA(トリプルA)団体」に木島平米ブランド研究会が認定されました。栽培方法と独自に設けた品質基準で厳選したプレミアム米「村長の太鼓判」は、村を代表する逸品です。
【酒米「金紋錦」】
栽培技術が難しいとされている幻の酒米「金紋錦」は、全国有数の生産量を誇ります。木島平村は、長野県の慣行栽培基準から農薬と化学肥料を50%以上削減して栽培することに拘り生産しています。
複雑な旨みと香りがあり、コクのある味わいは、熟成に向くことから、県内外で多くの酒蔵で取り扱われています。
日本酒(金門錦・内山の雫など)
木島平村はお米の産地。食用のお米はもちろん日本酒の原料となる酒米の栽培も木島平村は盛んに行われています。その中でも全国的に栽培が珍しく、幻の酒米と呼ばれている「金門錦」の栽培が40年以上生産されています。近年、金門錦を原料とする日本酒の評価が上がってきており、日本酒の品評会で金賞を受賞した経験もあります。
また、内山の雫は村内産酒米ひとごごちと平成の名水百選の龍興寺清水で作られたお酒です。
名水火口そば
木島平村のそばと言えば、「名水火口そば」があります。
「名水火口そば」とは、ヤマゴボウの葉の繊維から作る「雄山ボクチ」をつなぎに使い、木島平村産のそば粉と清らかな木島平村の水から作られた、のど越しなめらかな手打ちそばのことです。
ズッキーニ
木島平村はズッキーニの産地です。ズッキーニはビタミンAが豊富で低カロリーなヘルシー野菜です。油との相性がよく炒めものによく合います。イタリア料理などでも広く使用されています。
環境保全の取り組み
■資源循環型農業の取組み
全国に先駆けて取り組んだ「有機の里・木島平」は、小さな自治体だからこそできる、きめ細やかな環境保全型農業が評価され、平成16年に農林水産大臣賞を受賞しました。
畜産農家から排出される家畜排せつ物(牛ふん)と菌茸農家から排出される培地残渣を活用して堆肥を製造し、農地へ還元して地力の増進を図るとともに、有機栽培・特別栽培に取り組み、安心・安全な農産物づくりを推進しています。
活動の成果
■木島平米ブランドの向上
化学肥料と農薬を50%以上削減した特別栽培米の中でも、一定の品質基準以上の米だけを厳選した「村長の太鼓判」の販売などの取組みにより、木島平米のブランド向上につながっています。
■遊休荒廃地の活用
遊休荒廃地を中心にそばの生産を行い、荒廃地の活用及びそばの生産量の増加を行い、効果を上げています。
今後の展開
「木島平米」の更なる品質、技術力の向上を図り、地球温暖化や大雨などの異常気象の中でも高品質米の集荷量の増加と全体的な底上げに取り組み、安心安全な信頼される産地づくり(木島平米ブランド)の確立を目指していきます。
また、多様化する消費者ニーズに対応し、環境に配慮した持続可能な農業を推進するため、有機農業の更なる推進を目指します。