高知県本山町

認定番号 8

2009年(平成21年)認定

本山町は高知市北方20km余、四国山脈の中央部に位置し、東流して徳島県に注ぐ吉野川両岸の僅少な沖積地の外、ほとんどが険峻な山貌を示す壮年期の山々で起伏し、峡谷となって多くの支流を生み吉野川に合流し複雑な地形をなしています。

町土の約90%は、急傾斜の山林で、北は愛媛県境より南西の傾斜になり、南は、南国市、香美市に連なり北西の傾斜、西は土佐町、東は大豊町と境し、集落・耕地は標高250m~850mの間に点在しています。

美しい四季折々の景色と、

太古から続く人々の営みが融合するまち

四国山脈の中央部に位置する本山町。徳島県へと注ぐ吉野川が蛇行しながら町を横断し、その北部には白髪山県立自然公園を抱く深い森があり、山間部を縫うように汗見川が流れています。町の南部には国見山(くにみやま)が横たわり、南北の高い山に取り囲まれた盆地では、弥生時代から続く棚田や畑を見ることができます。この複雑な地形が織りなす険しくも美しい四季折々の景色と、はるか昔からこの自然とともに暮らしてきた人々の営みが融合し、この町独特の魅力を放っています。高速道路のインターチェンジ近く、高知市内から60分ほどで来られるというアクセスの良さも手伝い、毎年たくさんの人が登山やトレッキング、自然散策に訪れます。近年ではカヌー、カヤック、ラフティングなど、川を使ったアウトドアスポーツも盛んです。 

高知県本山町 町長

澤田和廣

地域資源 特産品

本山町ホームページ

本山町は、前述のとおり四国の中央部に位置する山間の町です。町の中央部を西から東へ貫流している吉野川の上流部に位置する「四国のみずがめ」早明浦ダムは、四国の産業基盤の強化と生活環境の整備に大きな役割を果たしており、近年は豊かな自然を活かしたアウトドアスポーツや体験交流活動が展開されています。高知県内で最も古い歴史を持つ「吉野川いかだ祭り」を始め、ラフティング、公式競技大会も開催されているカヌー、全天候型クライミング施設「吉野クライミングセンター」等には四国内外より人々が訪れます。

また、西日本屈指の縄文遺跡として脚光を浴びた松ノ木遺跡など、山中にありながら長い歴史と文化を持ちます。松ノ木遺跡からは四国最古の穀物「シコクビエ」が発見されるなど、長い間この地で農業が営まれてきたことが分かっています。そして現在まで、急傾斜地に形成された棚田と環境を守り続け、未来へ残していくために環境保全型農業に積極的に取り組んでいます。

こうした長い「歴史」と恵まれた「環境」を活かし、「品質」を追及した特産品が数多くあります。歴史に培われた良質な土壌と清涼な水、寒暖差の激しい気候など自然の恵みをいっぱいに受けたお米・野菜を始め、香り・歯ごたえの良い原木しいたけ、幻の牛とも言われる土佐あかうし、嶺北杉・檜を中心とした材木、またその木工品など多くの特産品があります。

棚田米「土佐天空の郷」

高い山に囲まれた本山町は霧が発生しやすく、寒暖差も大きいため、米づくりに好適な土地です。この棚田で育ったブランド米「土佐天空の郷」はコンテストで日本一に2度輝いた経歴を持つお米。もちもちした食感と上品な甘みが特徴です。 

土佐あかうし

「褐毛和種高知系」という高知県だけで生産される和牛。赤身のおいしさが高く評価されますが、頭数が少ないことから「幻の和牛」と呼ばれてい。川べりでのんびりと草を食む土佐あかうしの親子を見ることができます。 

原木シイタケ

本山町では、原木シイタケの生産が盛んに行われており、肉厚でしっかりとした食感が好評です。生シイタケ、乾燥シイタケを地元直販所「本山さくら市」で販売しています。 

園芸

本山町では、夏の冷涼な気候条件を利用して栽培されるを園芸も盛んです。代表的な野菜にパプリカ・米ナス・トマト・シシトウなどがあります。 

GOHAN通シリーズ

ブランド米土佐天空の郷に合わせるおかずシリーズ。ちりめんしいたけ(柚子味・生姜味)・牛すじ煮込み・土佐あかうし肉みそなどが販売中。 

本格米焼酎「土佐天空の郷」

ブランド米土佐天空の郷のお米を使った米焼酎。ロックで味わう玄米仕込みと湯割りで楽しむ白米がある。 

環境保全の活動実績

「水田環境保全」

本山町の棚田は、集落が一体となって昔からの水田環境を守り続けています。結果、水源は非常に綺麗な水質を保ち、今日では少なくなった土水路も多数存在します。また、減農薬の稲作を続けて来たことから多数の希少な生物が存在します。

「田んぼの生き物調査隊」

子供たちと一緒に楽しみながら田んぼとその周辺で生き物調査を行います。清流域にのみ生息するオニヤンマなどたくさんの環境指標生物を発見することが出来、環境の良さを再認識するとともに、子供たちの環境に対する意識の育成に繋がっています。

「特別栽培米・エコファーマー認定制度の推進」

特別栽培米(本町ブランド米)の栽培農家にエコファーマーの認定を義務付け、有機肥料の使用と減農薬・減化学肥料での稲作を町内に広げている。

活動の成果

昔ながらの農業文化を継承し、減農薬の稲作を続けて来たことから多数の希少な生物が存在します。

県内各地から親子等を招待して実施した「田んぼの生き物調査隊」では、サンショウウオ、オニヤンマ、ホウネンエビ等多数の珍しい生物が発見され、本山町の環境のすばらしさ、この地で生産されるお米などの生産物の安全性を証明する結果となりました。

今後の展開

地元で生産される土佐あかうしの堆肥使用や地元の生ごみを堆肥化したEM肥料などの有効的利用に取り組む、エコファーマー認定制度のさらに周知を徹底するなど、環境保全型農業の取り組みを地域全体へ広めていく。

高知県本山町へのアクセス

電車(JR)の場合
JR土讃線「大杉」駅よりバスで約15分

車の場合
高知自動車道「大豊」I.C.より約15分

飛行機の場合
高知龍馬空港から車で約50分

本山町ホームページ