山形県真室川町

認定番号　4

2008年（平成20年）認定

真室川町は山形県の北部に位置し、総面積374㎢、林野率88％、町内を流れる河川沿いに集落及び農地が点在する中山間地域で、積雪が2mを超す豪雪地帯です。

全国の皆様から親しまれている民謡「真室川音頭」発祥の地であり、民話や童唄、番楽などの独自の伝承文化や伝統行事、食文化が受け継がれている、良き「暮らしの文化」が息づくまちです。

人口 7,245人（R2）販売農家戸数386（R2）

耕作面積　2,095ha（約 90%は水田）（R2）

農業就業者割合 6.7%（483人）（R2） 2020農林業センサス

自立をめざし

町民に開かれたまち、真室川町

真室川町（まむろがわまち）は、全国の皆様から親しまれている民謡「真室川音頭」発祥の地であり、民話や童歌、番楽などの独特の伝承文化や伝統行事、食文化が受け継がれている、良き「暮しの文化」が息づくまちです。

また、面積の約8割を森林が包み、数千年の昔から生き続ける巨木に出会うことのできる、豊かな「森林」のまちでもあります。

真室川町に息づく、いのち・くらし・ものづくりは、豊かで清らかな、水・土・光・風を生み出す「森林」に支えられてきたのです。

山形県真室川町
町長新田隆治

地域資源　特産品

山形県真室川町役場ホームページ

■真室川ブランド認定品　町の魅力を分かりやすく伝えるため 35産品を選定しております。

　【農産品】/こだわり米、ねぎ、にら、原木なめこ、促成山菜、伝承野菜等

　【農産加工品】/原木なめこ缶詰、山ぶどう液、いなごふりかけ等

　【麺類】 /真室川町産の米粉やそば粉を使用したうどん、そば、ラーメン

　【菓子類】/まむろの香梅、きな粉アメ、伝承野菜スイーツ等

■地域資源

　【自然・自然景観】

　　/加無山県立自然公園、林野庁「森の巨人たち 100選」選定の「女甑山の大カツラ」・「滝の沢一本杉」

　【動植物】/ハッチョウトンボ、ギフチョウ、モリアオガエル、鮎、うぐい、カジカ、モクズガニ、ユキツバキ、バイカモ

　【歴史 /文化財】

　　/釜渕五郎前遺跡土偶、銅造如来倚像（ともに国指定文化財）、正源寺山門、鮭延城跡、中川木鈴版画

　【伝統芸能】/小正月、なしだんご、おさいど、山の神歓進、大師講様、さんげさんげ、お大日様

　【食文化】/伝承野菜（甚五右ヱ門芋、勘次郎胡瓜等 16種）、川魚料理、山菜・きのこ料理、漬物、くじらもち

　【狩猟文化】/川漁（瀬つき漁、鮎止め、蟹ドウ、カジカ突き）、鳥獣漁（カモ、クマ、ウサギ、山鳥）

　【手仕事文化】/蓑等生活道具、蔓細工、わら細工【産業資源遺構】 /炭焼、森林トロッコ、鉱山跡

お米（こだわり米）

土づくりに早くから注目。農薬と化学肥料を慣行の半分以下に減らした特別栽培や天日乾燥、土壌改良材"ワーコム"の活用等こだわった栽培方法に取り組み、全国規模の米食味コンテストで毎年最高評価。

ねぎ

ネギつくりは土づくりとまで言われ、町内産のたい肥を長年使ってきた成果として、葉には光沢、葉鞘にはハリ、柔らかさ、甘みがあるのが特徴。

にら

5月から10月まで切れ目なく収穫。甘みをたっぷりと含んだ柔らかい歯ごたえが特徴で、市場でも高い評価。

たらの芽

出稼解消を目的とした冬期間農業としての先駆け。早い秋冷が誘う十分な休眠、秋から冬にかけて適湿な気候などが良好な品質の支えとなり全国有数の産地として評価。

うるい／雪うるい

軽い歯ごたえとぬめりが特徴。西洋野菜に近い位置付けを獲得し、近年人気上昇。白さと柔らかさを強調した「雪うるい」は、光を遮断しながら育成。生でも美味しく食べられる野菜として注目。

原木なめこ

全国トップクラスの生産量。先駆けとしての歴史、原木を確保し易い豊かな環境、栽培に適した気候などから "原木なめこのふるさと"と称されている。

環境保全の取り組み

「森林」をはじめとする自然との関わりの中から先人が築きあげてきた、自然と調和した技や知恵が持続可能な地域社会の基本と考え、生態系に負担をかけない環境保全型農業、森林や水環境の保全・向上、自然と共生できる活スタイルの実現を進めています。

①巨木の森が育んだ清流の里に乱舞するハッチョウトンボをシンボルに環境保全の取組を推進。

②大規模畜産農家が生産する良質堆肥を耕種農家に供給。

③にら圃場では、良質堆肥を畝間に散布し、雑草抑制と乾燥防止、化成肥料低減に利用。

④EM菌を利用して、洗剤を使わずプール清掃。

⑤たくさんの鮭を迎えられる美しい川環境を目指す鮭の放流。

⑥生き物と共存できる水田環境再生を目指しての生き物調査。

活動の成果

長年の土づくりへの積極的な取り組みの成果として、有機米などの「こだわり米」の栽培面積も拡大。良食味米への取組の成果としても、「米・食味分析鑑定コンクール」にて金賞、特別優秀賞等を受賞しています。また、園芸部門では、豊富な有機質資源・堆肥を活用したニラ・ネギの栽培が導入され、山形県内トップクラスの産地として評価を確立しています。

住民の環境保全意識が向上し、「飲める川の水を取り戻す」ことを目標にした森林づくり、家庭排水の浄化、生物との共存を目指す取り組みが各地域で行われるようになりました。

今後の展開

森林環境・川環境・土環境の浄化・保全を一体的に進め、美しい景観と自然環境の保全に努めます。
安全・安心な農林水産物供給を進め、農産品の６次産業化・ブランド化を進めます。
伝統文化・技術を大切にし、地域の誇りと自信を取り戻し、活力ある地域づくりを進めます。