宮城県七ヶ宿町

認定番号 3

2008年(平成20年)認定

七ヶ宿町は蔵王連峰の南麓、宮城県の最南西部、福島・山形の両県と境界に位置し、奥羽山脈の東南斜面の一帯を占め、人口1,224人標高300m~500mの周囲91㎞に及ぶ広大な高原の町です。

蔵王山麓の豊富な湧き水が七ヶ宿ダムに注がれ、約193万人の宮城県民の水瓶として大切な役割を担っており、ダム湖百選に選ばれるなど、水守の郷七ヶ宿として環境保全を図っています。

蔵王連峰の南麓、

自然環境に恵まれた高原の町

七ヶ宿町は蔵王連峰の南麓、宮城県の最南西部に位置し、福島・山形の両県と境界を接し、奥羽山脈の東南斜面の一帯を占め、周囲91kmにおよぶ自然環境に恵まれた町です。町のほぼ中央を東西に白石川が流れ、これに沿うように集落が形成されています。地域の大部分が自然環境に恵まれており、青い空と四方の山々とが美しく調和しています。平成3年10月には「七ヶ宿ダム」が完成し、仙台市を含む県民193万人の水がめを擁する水源の町でもあります。

江戸時代には、奥州と羽州を結ぶ道が「山中七ヶ宿街道」と称され、7つの宿場があったことが町名の由来となっています。夏には、歴史ある七ヶ宿街道をわらじで歩くイベント「わらじで歩こう七ヶ宿」が開催され、多くの方が参加します。また、冬にはスキーやスノーボードなどのウィンタースポーツなどが楽しめる高原の町です。

宮城県七ヶ宿町

町長

小関幸一

地域資源 特産品

七ヶ宿町役場ホームページ

日本百名山の一つ蔵王連峰の南麓、不忘山(1,705m)を中心とした山岳地帯には、「長老湖」と東北最大級の人道橋「やまびこ吊り橋」を結ぶ自然遊歩道が整備され、ブナの天然林が広がり四季折々の自然の香りを感じられる所です。

白石川が流れる滑津地区には幅30m高さ10mの「滑津大滝」があり、 独特な形状から二階滝とも言われ、観光スポットになっています。

隣接する農林産物直売所旬の市七ヶ宿」では、特産品として春は豊富な山菜、夏はキュウリ・トマト を中心とした夏野菜、秋は七ヶ宿源流米「やまのしずく」「ひとめぼれ」は勿論のこと、マイタケ・ブナハリタケ等の天然の山の恵みが味わえます。

その他加工品では、おばちゃん漬け・焼き栗・白炭等、直売所の名前の通り「七ヶ宿の旬」をお届けしています。

七ヶ宿源流米

低農薬で、水田にはカキ殻を散布し炭で浄化した水で育てるなど、安心の味わいが自慢の七ヶ宿源流米。美しい自然環境と水にこだわり育てた安全安心なお米は、豊穣の地・七ヶ宿町が誇るブランド米です。 

雪室そば

町内で生産されたそばで雪室で熟成された雪室そば。高湿度の適温熟成だから生まれる味の奥深さが魅力です。 

山の香り漬

山の香り漬は、七ヶ宿産わらびときゅうり・しその実を使ったトロトロの漬物です。お漬物日本一決定戦「T-1グランプリ2012」東北大会法人の部で最高金賞を受賞した一品です。 

おばちゃん漬

漬け物は七ヶ宿でとれたキュウリ・ウメ・山菜など旬の野菜を完全無添加で加工したおばちゃん漬け。昔ながらの手作りの手法で自然な懐かしい味がします。 

炭クッキー

七ヶ宿町の特産品でもある白炭をパウダーにして練り込み、おなかのおそうじを願って作っているヘルシーなお菓子。国産小麦、七ヶ宿の蕎麦、圧搾絞りの菜種油、アルミフリーのベーキングパウダー、トランス脂肪酸フリーの有機マーガリンなど、からだにやさしい原料を使って手作りしています。 

やまのしずく(お酒)

南蔵王の伏流水が湧き出る、自然豊かな水源の郷で、七ヶ宿のブランド米「やまのしずく」が生まれました。その自慢のお米で仕込んだ純米吟醸「やまのしずく」です。 

環境保全の取り組み

炭置き事業

水守の郷七ヶ宿として、長年続けている事業の一つで、水守人の会という団体が中心となり、水源地の山林や公園などに町や地域のイベントの中で、参加者の皆さんと炭置き活動を続けています。活動の理由として、土壌改良を目的として酸性雨による樹木への影響を防ぐなど、水源地の里を守る活動を行っています。

また、源流米ネットワークでも水田の用水路に「炭」を置き、よりきれいな水を水田に引きおいしい米の生産活動を行う他、排水口にも「炭」を置くなど水の浄化を図っています。


農業教育の実践型事業

地元の小学校では、農業体験事業として「七ヶ宿源流米ネットワークメンバー」のほ場にて、種まき~収穫までの体験と、七ヶ宿の環境に関する野外勉強会を実施しています。また、山村留学体験として、県内外より年2回農業体験を含め七ヶ宿の郷土(食・技)にふれあう事業を展開しています。


減農薬(特別栽培)農産物の推進

美味しくて安心・安全な特別栽培七ヶ宿源流米の栽培面積の拡大を推進しています。また、果樹農家でも減農薬・無化学肥料栽培を推進し、他農家への栽培技術の推進を図っています。


宮城県内大手企業との共同取り組み

水つながりで、大手ビールメーカーが七ヶ宿源流米ネットワークと、年間通しての米作り事業を2009年から展開し、七ヶ宿の自然環境をテーマにコミュニティが深まっています。

活動の成果

自然環境を守り、より安心安全な農産物作りを推進し、「環境王国認定」・「水田環境特A」の認定を受け、地域の自信に繋がっています。

全国食味コンクール初参加となった、第10回米・食味分析コンクールにおいて用途別部門「金賞」受賞(1点)、続いて第11回用途別部門「特別優秀賞」受賞(2点)、第12回環境王国部門「金賞」受賞(1点)、第13回都道県部門「金賞」(1点)、第14回都道府県部門「金賞」(1点)、環境王国部門「特別優秀賞」(1点)、小学校部門「特別優秀賞」(1点)、七ヶ宿町が会場となった第15回コンクールでは、国際総合部門、都道府県部門、栽培別部門及び小学校部門においてそれぞれ金賞を受賞、第16回、第18回コンクールでも都道県部門と環境王国部門で「金賞」を受賞しています。

今後の展開

農事組合法人七ヶ宿ライスファームを中心に、担い手育成事業を推進し、耕作放棄地の改善を図り、豊かな環境保全活動の推進を図るとともに、「七ヶ宿源流ブランド」の生産に取り組み、農産物の販売拡大を目指します。

町民からのアイディアを生かし、新商品の開発を目指します。

消費者との体験交流事業を推進し、生産地の魅力を伝えながら、顔の見える産直所へと集客を図り、観光産業を目指します。

貴重な動植物を含む自然景観と環境を守り、七ヶ宿源流米をはじめとする七ヶ宿源流ブランド栽培など、環境型農業に取り組み、「キラリ耀き心安らぐまちづくり 」を目指します。

宮城県七ヶ宿町へのアクセス

電車(JR)の場合
JR東北本線「白石」駅よりバスで60分


新幹線(JR)の場合
JR東北新幹線「白石蔵王」駅よりバスで60分


車の場合
東北自動車道「白石」I.C.より30分


飛行機の場合
仙台空港から車で約1時間30分


七ヶ宿町役場ホームページ