福島県 天栄村

認定番号 1

2008年(平成20年)認定

天栄村は福島県の南部に位置し、東西36km、南北13.3km、総面積225.52㎢を有する中山間地域の村です。村の中央に位置する鳳坂峠を境に、東部は阿武隈川の支流である釈迦堂川と竜田川の流域に田園風景が広がる景観が美しい地域となっており、また、西部は村のシンボルである「羽鳥湖」を中心に、温泉やレジャー施設が充実しており、「森と湖といで湯の里」として親しまれている福島県有数の観光スポットになっています。

自然豊かな里山に囲まれ

四季折々の彩りをみせる村

福島県の南部に位置し、中山間地域の里山に囲まれた四季折々に彩りを見せる自然豊かな村です。名前は村の中央部にある天栄山に由来しています。
自然条件は分水嶺をなす鳳坂峠を境に、東部は太平洋側気候で阿武隈川支流の釈迦堂川、竜田川の河川沿いに耕地が拓け、水田地帯が広がる農村景観が美しい地域です。西部は冬期間最大積雪が2mにも及ぶ日本海側気候で、村のシンボルである「羽鳥湖」を中心とした観光地となっています。

福島県天栄村 村長

添田勝幸

地域資源 特産品

天栄村役場ホームページ

天栄村には、ブランド農産物として「天栄米」、「天栄ヤーコン」、「天栄長ねぎ」があります。

「天栄米」は、米・食味鑑定士協会が主催する米・食味分析鑑定コンクール国際大会の最高部門である国際総合部門において、金賞を12回受賞したお米です。有機肥料と漢方煎じ滓を使用した漢方資材による土づくり、田植えは専用田植機を用いた「紙マルチ栽培」で栽培する無農薬・無化学肥料の「漢方環境農法天栄米」が看板米となっています。

「天栄ヤーコン」は、南米アンデス高地原産のキク科の野菜で、地下にサツマイモによく似た塊根ができます。ヤーコンの塊根にはデンプンがほとんど含まれておらず、フラクトオリゴ糖が豊富に含まれ、梨のようなシャキシャキとした食感が特徴です。 県内で初めて特別栽培農産物の認証を取得し、安全で美味しいヤーコンを育てています。

「天栄長ねぎ」は、平成14年に遊休農地対策として栽培が始められました。村内の競走馬トレーニング施設から排出される完熟馬ふん堆肥を使った土づくりを行うとともに、減農薬、有機栽培により育てられた長ネギは甘く、糖度の高さが特徴です。平成29年からは冬期間限定の「天栄赤ねぎ」の生産にも取り組んでいます。

天栄米

お米の味と安心にこだわる「天栄米」は、総出品数5000検体以上を誇る世界最大規模のお米のコンペティション「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」において12回金賞受賞。 

天栄長ネギ

天栄長ネギは、ネギの糖度、馬ふん堆肥を利用した土づくり、減農薬栽培にこだわって栽培しています。夏ネギの生産量は福島県内でもトップクラスを誇っています。 

天栄ヤーコン

天栄ヤーコンは、有機質肥料、ステビア資材を用いて節減対象農薬不使用で栽培し、特別栽培農産物の認証を受けています。ヤーコンのもつ栄養価から健康野菜としても注目されています。 

環境保全の取り組み

多くの集落が中山間地域等直接支払交付金事業や多面的機能支払交付金事業を活用しながら春先から雪が降り始める季節まで、農用地の維持に係る共同取組活動が行われています。この中でも、水田の畦畔の草刈りや農道水路の草刈りは、集落内の環境を守ることから集落内全員で行うなど農村の美しい風景を守る活動として定着しており、環境保全型農業直接支払交付金事業を活用し、多くの農業者が環境に配慮した農業に積極的に取り組んでいます。

活動の成果

各集落において共同で環境保全活動に取り組む中、若い世代が積極的に活動に参加することにより、地域のコミュニティの醸成が図られています。また、これらの活動により、集落内の道路・水路は色とりどりの花で飾られ美しい農村の風景が取り戻されています。

農地については、一斉草刈りを行うことにより、地域を流れる清らかな川沿いに段々と連なる水田が幾何学模様のような景色を織りなし、農村の原風景である水田と里山の織りなす美しい景色が守られています。

今後の展望

美しい農村環境の保全と環境に配慮した農業に取り組み、この取り組みを背景に経営感覚に優れた担い手や地域営農組織を育成し、本村の農業の付加価値を高めることのできる魅力ある農業・農村振興をめざします。

また、豊かな森林資源を次世代に引き継ぎ、森林のもつ多面的な機能が発揮されるように、計画的な森林整備や森林の有効利用をめざします。 

福島県 天栄村へのアクセス

電  車 
東北新幹線東京駅から新白河駅まで80分


新白河駅から車で約30分 東北自動車道白河中央スマートICから約25分

飛行機
福島空港から車で約30分