福井県大野市
認定番号 13
2013年(平成25年)認定
大野市は福井県の東部に位置し、総面積は872.43㎢で福井県の総面積の約5分の1を占めています。
1,000m級の山々に囲まれた大野盆地には、名水百選「御清水」や平成の名水百選「本願清水」などの湧水地が点在しています。
大野市では、市全体のブランドイメージを「結の故郷(ゆいのくに)越前おおの」と定めています。これは生活や地域が結びつきながら、ゆっくりと営んできた越前おおのを「結(ゆい)」が詰まった一つの故郷(くに)として表現したものです。
また、令和5年8月21日には、南六呂師エリアが、「星空の世界遺産」と呼ばれる「星空保護区®」に認定されました。認定部門は「アーバン・ナイトスカイプレイス」で、この部門での認定はアジア初となります。
助け合いの心を大切にする
穏やかで温かいまち
大野市は福井県の内陸に位置し、石川県と岐阜県とに接しています。福井県で最も面積が大きく、その約9割を森林が占める自然にあふれたまちで、日本百名山の「荒島岳」をはじめ、市街地は四方をぐるりと美しい山々に囲まれています。また、雪の降るまちは水も豊かで、名水百選の「御清水」に代表されるようにまちの至る所から澄んだ水が湧き出ています。400年以上前に、大野盆地にある亀山に越前大野城が建設され、そのふもとに碁盤目状(短冊形)の城下町が築かれました。大野のまち並みは、かつての城下町としての風情を色濃く残し、歴史的な風情を漂わせています。
大野盆地が雲海に包まれ亀山だけがぽっかりと雲に浮かんで見える「天空の城 越前大野城」は、秋から冬にかけて、気象条件がそろったときにだけ見ることのできる、幻想的な光景です。
福井県大野市 市長
石山志保
地域資源
■越前大野城(天空の城) ■寺町通り
■宝慶寺 ■荒島岳(日本百名山)
■平家平(ブナ林) ■御清水(名水百選)
■本願清水(平成の名水百選)■六呂師高原
■刈込池 ■九頭竜湖(ロックフィルダム)
■日本一美しい星空 ■九頭竜恐竜・化石
主な特産作物 特産品
■里芋 ■ソバ(おろしそば)
■ネギ ■ナス
■キク ■穴馬スイートコーン
■穴馬かぶら ■九頭竜まいたけ ■とんちゃん(ホルモン)
■醤油カツ丼(大野市発祥) ■半夏生サバ ■日本酒
■でっち羊かん
お米
福井県が発祥の「コシヒカリ」を中心に、近年注目の新品種「いちほまれ」も作付されています。食用米以外にも、酒米やもち米、水稲種子(苗の元になる米)など幅広く生産されています。
さといも
こぶりながら身が締まっていて煮崩れしにくく、食べるともちもちとした独特の歯触りが特徴です。特に上庄地区で生産される「上庄さといも」はGI(地理的表示)に認められており、全国各地にファンがいます。
そば
県内有数のソバの産地で古くから「大野在来種」が受け継がれ生産されています。実を殻ごと挽き打った田舎そばに、大根おろし、ネギ、カツオ節を添え、冷たいダシをたっぷりかけて食す「おろしそば」が主流です。噛むほどに、そばの風味が口いっぱいに広がります。
九頭竜まいたけ
標高1000m余の深山に群生する、楢の原生林にごくまれに自生する幻のきのこである「黒まいたけ」を恵まれた自然環境を利用して栽培しています。味、香り、歯ごたえとも天然物にひけをとりません。
穴馬スイートコーン
寒暖の差が大きい山間地の特性と1株1本のみの収穫により、甘味が強く実がぎっしりと詰まっています。
八つ頭(すこ)
サトイモの品種の一つで、赤い茎が特徴です。地元ではズイキ(茎)の部分を「すこ」と呼ばれる甘酢漬けにして食べています。
川魚(アユ、イワナ、アマゴ)
市内を流れる九頭竜川、その支流の真名川はアユ釣りのメッカとして有名です。アユ釣りシーズンには、県内外から多くの太公望が押し寄せます。アユの他に、イワナ、アマゴ等も楽しめます。
酒
古くから醸造業が発展し、市内には3つの蔵元があります。名水により仕込まれた日本酒は薫り高く、端麗な飲み口となっており、全国の品評会でも高い評価を受けています。
醤油、味噌、酢(醸造調味料)
醤油や味噌、酢など発酵調味料の製造が盛んな地域であり、御用達の蔵元がある家庭も少なくありません。醤油は、少し薄めで甘みがあるやさしい味わいです。
環境保全の取り組み
●環境にやさしい農業推進事業
有機堆肥の購入経費及び散布費用を補助し、付加価値の高い農産物の生産振興を図っています。
●「越前おおの里の恵み」認証制度
「一般財団法人越前おおの農林樂舎」では、有機や減農薬・減化学肥料栽培など、こだわり農林産物の販売を支援する仕組みである「越前おおの里の恵み」認証制度により、農林産物のブランド化を図っています。
活動の成果
●有機農業推進事業などによる成果
令和4年度は、有機JAS認証農業者は3名、福井県特別栽培農産物認証制度による特定栽培農産物の生産者は55経営体となっています。
●環境にやさしい農業推進事業の成果
令和4年度に本事業で補助の対象となった市内農家の堆肥施用量(購入量)は2,675㎥、散布量は2,143㎥となっています。
今後の展開
大野市の豊かな農地や特色ある自然環境の中で「越前おおの型」農業をすすめ、そこから育まれる安全安心な農林産物を、たくさんの方々に味わっていただきたいです。
福井県大野市へのアクセス
電車(JR)の場合
JR越美北線「大野駅」下車(東京から約4時間30分、
大阪から約3時間30分、名古屋から約3時間)
車の場合
北陸自動車道「福井」I.C.
(大阪から約3時間30分)
東海北陸自動車道「白鳥」I.C.
(名古屋から約2時間)