メモリー (Memory、実記憶装置)
メモリーの役割
パソコン内に保存されているデータは、バードディスクやSSDなどに保存されていますが、そのデータを直接CPUが扱うわけではなく、いったんメインメモリ(主記憶)に読み込んでから処理されます。というのは、CPUがデータを処理する速度に対して、ハードディスクは読み出し(アクセス)速度が遅いのに対して、メインメモリはアクセス速度が速いという特徴があるためです。(例、メインメモリーはハードディスクの1,000倍) その代わりハードディスクは記憶容量当りの単価が安いのに対して、メインメモリーは高額です。(例、ハードディスク 2,000GB(=2T)で10,000万円、メモリー4GBで2,000円)
キャッシュ・メモリーとは : CPU内部に設けられた高速な記憶装置。使用頻度の高いデータを蓄積しておくことにより、相対的に低速なメインメモリへのアクセスを減らすことができ、処理を高速化することができる。
CPU <<===>> キャッシュ・メモリー(L1, L2など) <<===>> メインメモリー(主記憶) <<===>> ハードディスク、SSD、USBメモリー、DVDなど
メモリーの種類
SRAM : アクセス(Access)速度はDRAMに比べて高速だが高価なため、メインメモリー(主記憶)に使うのは難しい。
DRAM
DRAMのSpec比較
Access Time / Cycle Time
高速PageDRAM | 50/60/70ns / 35/40/45ns
EDO DRAM(ハイパー・ページ機能付きDRAM) | 50/60/70ns / 20/25/30ns
バーストEDO(パイプライン・バースト機能付きDRAM) | 50/60ns / 15/16.6ns <=== SRAM並
JEDECが規定している72 Pin SIMMのPin配列
- 1, 72: Ground
2-9, 20-27, 49-58, 60-65: Data
10, 30, 59: Power
11, 29, 46, 48, 66, 71: Not Used
12-19, 28, 31-32: Address
33-34, 44-45: 列Address
35-38: Parity
40-43: 行Address
47: Write Enable
67-70: Status
Memory 障害の例
現象 : Memory Count Upせず。もしくは、使用中に突然システム・リセットがかかる
原因: Access タイミングのズレ(Mother BoardとMemory Moduleの同期不良)。個々の部品は正常でも相性が悪いと駄目