館名「リバージュ」の由来 : フランス語で水辺の意味。
2016年8月竣工 設計・施工 : 大和ハウス
住所 : 戸田市新曽字芦原2519-1
電車でのアクセス : JR埼京線 戸田駅 西口 徒歩12分
1棟 12戸
恵まれた立地 : 行政による水辺の景観地区プロジェクトで、笹目川の水質改善、護岸の緑化、広く美しい遊歩道の整備がH28年に完成した。その恵まれた環境を借景とすることができるのがこの建物の最大のメリット。その恩恵をご入居者様に受けて頂く一方で、景観向上の一助となれるように、美しい建物を建てることを第一の目標とした。
屋上から北側 (北戸田駅方面) を望む。眼下に見えるのが笹目川。1950年代は子供たちも泳げるのどかな川だったが、1960年代の高度経済成長期になると生活排水で水質が悪化し、泳げる川の面影は無くなる。しかし近年、水質改善策がいろいろと施され、2016年には護岸と遊歩道工事も完了し、水辺の景観地区として定着してきている。
リバージュの立地条件は大変恵まれている。景観の整備が進む笹目川に面し、エントランス前は自動車の侵入ができない、広く安全な整備されたロッキング・ブロックの遊歩道となっている。
また先端教育で注目されている市立芦原小学校の学区内となるのもメリット。
2016/3月着工
模型 (南西から見た外観)
模型 (西から見た外観)
内装工事開始前の写真
耐火建築物 : 鉄骨 3階建 セジュール オッツ-T仕様。
各部屋の鉄骨を防火シートで包んだところ。
エントランスには防火扉。
外観 及び 外構
西側の遊歩道からエントランスを中心に据えて撮影。
外壁は「白」にこだわった。白にもいろいろな色調があるが、純白に近いものを望んでいたため、集合住宅用の標準的な外壁材ではなく、戸建て用の外壁材をあえてオプションで使用した。また雁行する建物で複雑な奥行き感を出している。玄関上部とベランダ材を木目の縦・横ルーバーで統一したのもこだわった点。
南西から撮影した昼景、夜景。左側の幅の広い歩道(8m幅)は笹目川遊歩道。自動車は進入禁止になっており、ジョギングや犬の散歩の人々も多く行き交う。館銘板は側面が光るアクリルで青色LEDを使用。
南側のベランダ材にも木目のルーバーを使用し、シックかつモダンな印象となるように意匠をこらした。
外構の2段花壇では上段にライラック、下段に芝桜が植えられている。
エントランス
風除室のメール・ボックスとオートロック操作盤。反対側には宅配ボックスを設置。エントランスのタイルは外壁との対比で色の濃いものを使用。
風除室から自動ドアを入って正面に設置してあるステンドグラスはステンドグラスバロック主宰、臼井定一氏の作品。モチーフは館名にちなんで水辺。
Room Type A (101, 201, 301 各48.85㎡)
テーマ : Urban Clear
白い大理石調フロアが特徴。
北向きの窓からは、湾曲して北へ向かう笹目川の緑を見渡せる。(写真下)
LDK(手前)と寝室(奥)はライト・スクリーンで間仕切りされる。
よって間仕切りをしても寝室にはLDKから光が入り、また圧迫感も軽減される。 (写真下)
Room Type B (102, 202, 302 各51.44㎡)
テーマ : Natural Woody
南ベランダから室内を望む。落ち着いた濃い色の床・建具が特徴。右がLDK、左が寝室となる。
(写真下) ライト・スクリーンで左の寝室が間仕切りされたところ。
キッチン側から南の窓に向かって撮影。右手奥が寝室。寝室はアクセント・クロスと間接照明で変化を付けている。
システムキッチンも含めて、LDKに向かって俯瞰したところ。(写真下)
Room Type C (103. 203, 303 各56.72㎡)
テーマ : Active Modern
セカンド・リビング (ライト・スクリーンの奥の部屋) があるのが特徴。同部屋は趣味の部屋として、またサンルームとしてなど、遊び心で用途を考えられる。なおこの部屋の窓には、より開放感を得られるように、折り畳み式で全開にできる特別なものが使用されている。
寝室からリビングとセカンド・リビングを見る。この部屋にはセカンド・リビングを覗く屋内窓(写真中央)がある。間接照明(写真右上)、アクセントクロス(右手の壁)もあり部屋に変化が付けられている。
Room Type D (105, 205, 305 各46.20㎡)
テーマ : Pretty Simple
印象的な6連窓の角部屋が特徴。内装は白木目の建具と華やかな色のキッチン、塗り壁調のアクセントクロスなどで部屋のテーマを表現。
ライト・スクリーンの奥が6連窓を持つ角部屋。
共通仕様 (セキュリティー)
オートロック 並びに 全室にセコム (SECOM) を標準契約したセキュリティー賃貸。
共通仕様 (ユニットバス)
お風呂にはリラックスして入っていただきたいため、ユニットバスは大きめ(1616サイズ)の物を設置。
共通仕様 (洗面台)
広めの洗面台。左の天板下スペースには化粧用スツールを置くことも可。
共通仕様 (トイレ)
壁付リモコン & 臭機能付きの温水便座。
ステンドグラス ギャラリー
エントランスにあるステンドグラスは以下の要領で制作して頂いた一点物。作家の臼井氏は広島・平和聖堂(重文)のステンドグラス修復の依頼も受けた日本のステンドグラス工芸の第一人者。
(2017/1/11 埼玉新聞1面トップで報じられた平和聖堂工事受注ニュース内での人物紹介より。)
テーマ : 水辺
制作 : ステンドグラスバロック (さいたま市)
植栽配置図
植栽工事は埼玉県川口市の簔口園
使用した樹種
高木 : イロハモミジ、ハナミズキ、シマトネリコ、ジューンベリー、ソヨゴ、アオダモ
中木 : トキワマンサク、ヨーロッパゴールド、ブルーヘブン、スカイロケット
低木 : サツキツツジ、イトヒバ、オカメナンテン、ローズマリー、ラベンダー、ライラック