穂高神社奥宮の背後に聳える明神岳。登山道のないバリエーションルートの山ですが、踏み跡を辿って山頂に立てば、上高地の平地が眼下に一望できます。
その昔はV字谷を作って岐阜県側に流れていた梓川。白谷山火山が噴火して堰き止められてできた古上高地湖。そこに土砂が流れ込み、ある日、古上高地湖が決壊してできた今の上高地。
現在の上高地を形作った一連の大事件を想像して感じるのに絶好の立地です。
上高地のたどった地史を「鳥の目で」観察してみましょう。
梓川の昔の流れ、堰き止めと土砂の堆積、
堰止湖の決壊をイメージしてみよう。
上高地ができる前の梓川は右奥へ。今は大正池の奥から急に渓谷になり、堰止湖の決壊の激しさを物語る。
・ついにバリエーションルートが登場!やまたみオリジナルのジオツアー。
・もちろん地学の基本知識はなくてもOKです。
専門知識を身につけたやまたみのジオガイドが丁寧にわかりやすくご説明します。
<留意事項>
ロープでの確保は行いますが、整備されていない岩稜を歩ける方限定です。参加希望で経験の足りない方は、当会の「信州のガイドと歩く豊かな山旅」の企画等で事前に経験を積んでおいてください。個別のご相談にも乗りますので、お気軽にお問い合わせください。
登り口には穂高カルデラの底にあったマグマ溜まり、
滝谷花崗閃緑岩の露頭がある。
登っていくと、穂高カルデラの中に堆積した
熔結凝灰岩になっていく。
穂高カルデラの東の縁、ひょうたん池を見下ろす。
梓川の網状流路と白沢の扇状地
2025年5月24日(土)(悪天時の予備日:5/25(日))
※日帰りの行程です。
※明神岳から上高地やを眺めながらそれらの成り立ちを解説するのが眼目のツアーですので、眺望が期待できない天気や登るのにリスクの高い天気の場合には基本的には登りません。5/24に登れなかった場合には翌5/25に振り替えます。
※定員が限られているため、予備日も含めて日程を確保できる方を優先的に受け付けます。ご了承ください。
○集合 6:00 上高地バスターミナル(インフォメーションセンター前)
○解散 15:30 上高地バスターミナル
河童橋―岳沢湿原―明神五峰―岳沢湿原―河童橋(累積標高差 2400m)
34,000円(税込)
※モンベル会員の方は33,500円(税込)となります。(要:会員証提示)
※参加費にはガイド代、ガイド経費、保険代、資料代が含まれています。
※お客様ご自身の集合場所までの交通費、昼食代、宿泊費は別途必要となります。
2名様より催行、定員4名
※1/10申込受付開始
岩稜の登山道難路または岩稜バリエーションの経験のある方
岩稜の登山道難路をコースタイムで歩ける方
山の地質や地形に興味のある方
登山靴・靴下、雨具、着替え、防寒具、ヘルメット、ハーネス、環付カラビナ2枚、手袋、行動食、非常食、飲み物、ヘッドランプ、携帯電話、財布・資金、カメラ
※ハーネス、カラビナはレンタルがありますので、ご希望の方はお知らせください。
※ご不明な点がありましたら、お気軽にご相談ください。
本企画はバリエーションルートのため、岩稜の登山道難路または岩稜バリエーションの経験のある方限定です。参加希望で経験の足りない方は、当会の「信州のガイドと歩く豊かな山旅」の企画や、やまたみガイドの担当するモンベルの企画などで事前に経験を積んでおいてください。
明神岳から上高地やを眺めながらそれらの成り立ちを解説するのが眼目のツアーですので、眺望が期待できない天気や登るのにリスクの高い天気の場合には基本的には登りません。5/24に登れなかった場合には翌5/25に振り替えます。
定員が限られているため、予備日も含めて日程を確保できる方を優先的に受け付けます。
スケジュール、コースは天候などにより変更・中止になることがあります。
当日の朝に沢渡からバスで来られる方がいなければ集合時刻を前倒しします。その際は改めてご案内します。
当日体調が悪い方はご参加いただけません。
ご不明な点がありましたらお問い合わせ下さい。
田村茂樹
信州大学名誉教授の原山智氏の研究を大学在学時に知り、地質学に目覚める。研究者への道は断念したが、ガイドになってからは地質や地形の面白さを多くの方に知ってもらうべく奮闘中。山伏、猟師など様々な角度から山に関わり、街道歩きからバリエーションルートや雪山登山にバックカントリースキーまで、幅広くガイド活動を行っている。
福田浩道
信州移住と勉強で山を歩けることから信州大学理学部地質学科に入学。大学進学を機に信州に移住した。以来、北アルプスの山小屋での小屋番も経験し、ガイド資格を取得。山岳ガイドとして開業し、現在に至る。学生の時の専門は構造地質学で、南アルプス巨摩山地を卒論のフィールドとして甘利山~鳳凰三山周辺のフォッサマグナの構造地質を調査する。
大地が熱く語る悠久の歴史を感じながら一緒に歩きましょう。