上高地は、どうして上高地なんだろう?
なんでここだけ平らなの?
険しい梓川の渓谷をさかのぼっていくと突然開ける上高地。山岳地帯では通常、険しいV字谷に囲まれていますが、なぜここだけ平地が広がっているのでしょうか。そこには、世界のどこにもない、ここだけの壮大な歴史が秘められていました。
すべてが揃う日本独特の山の景観のヒミツ
鋭くそびえる迫力のある山、氷河や雪に覆われた山、美しい緑の森。それだけなら世界の至る所にあります。しかし、みんな揃っているのは日本の山だけ。なんで日本だけそうなのでしょうか。そこにも、日本列島のたどった奇跡の歴史が関わっていました。
さあ、そんな上高地の謎解きに出かけてみませんか。
上高地誕生のヒミツは焼岳にあり!
焼岳なくしていまの上高地なし。
紅葉と緑と平地とアルペン景観はどのように誕生した??
ウエストン碑の岩盤は世界一若い花崗岩。その意味する驚愕の歴史とは?
普通なら平野や盆地に見られる流れがなぜこんな山岳地帯に?そしてその流れの果たす重要な役割とは?
A:11月7日(木)~8日(金) 山小屋泊 1泊2日
9:00 大正池ホテル前
14:00 上高地バスターミナル
【1日目】
大正池→田代湿原→ウエストン碑→河童橋→小梨平→河童橋
【2日目】
河童橋→明神→徳沢→明神→河童橋
※時間が許せば横尾まで足を伸ばします。
※解散時刻はなるべく予定通りになるように努めますが、やむを得ない理由で過ぎる場合があります。ご承知おきください。
・大正池(焼岳が造った地形の謎)
・ウェストン碑(滝谷花崗閃緑岩の謎)
・林間コース内の起伏、田代橋、穂高橋、河童橋(流山地形の謎)
・清水川(大量の湧水とその源の謎)
・地層が曲がっている!(褶曲した地層:明神地区)
・自由な梓川(網状流路:明神地区)
・岩と水と森の明神池
25,000円(税込)
※参加費にはガイド代、ガイド経費、保険代、資料代が含まれています。
※集合場所までの交通費、宿泊費などの旅費は含まれておりません。
3名様より催行、定員10名 ※先着順。定員になり次第締め切り。
※お申し込みはページ下方からリンクしている申込みフォームからお願いします。↓
1日に5時間程度、起伏の小さな登山道を歩ける方
山の地質や地形に興味のある方
歩きやすい運動靴、靴下、雨具、防寒具、帽子、行動食、非常食、飲物、ヘッドランプ(電池も)、着替え、洗面用具、ザック、タオル 等
※ご不明な点がありましたら、お気軽にご相談ください。
行程は天候などにより変更または一部中止になることがあります。
当日体調が悪い方、ご家族が感染性の疾病に罹っている方はご参加いただけません。
ご不明な点がありましたらお問い合わせください。
北アルプスを歩きまくって山々の成り立ちを解き明かしてきた信州大学名誉教授の原山智氏の研究を大学在学時に知り、地質学に目覚める。在学中は、高山植物の植生の研究をしていた京都大学名誉教授の水野一晴氏の主宰する自然地理研究会で地質や地形の野外見学の企画を行い、知らず知らずに今と同じことをしていた。
研究者への道は断念したものの、ガイドになってからは地質や地形の面白さを多くの方に知ってもらうべく奮闘中。山伏、猟師など様々な角度から山に関わり、街道歩きからバリエーションルートや雪山登山まで、幅広くガイド活動を行っている。