私立高校入試制度

私立高校推薦入試

私立高校を第一志望とする場合、成績が各高校が定めた一定基準以上であることを条件に合格を確約する制度です。

高校によっていろいろな形で基準を設けています。

従って、下記で示す例のように、偏差値が高いからといって基準を満たさないとは限りません。生徒の状況に応じて、条件を満たす高校が変わりますので正確な情報が必要です。


推薦入試例

A高校(偏差値55) 推薦基準:各5科の成績,中2後期+中3後期=38/50

B高校(偏差値61) 推薦基準:中3後期,5科19/25又は数英もしくは数理合計8/10


生徒Ⅰ:中2後期 5科成績16/25,中3後期 5科成績19/25 合計:35/50

A高校の推薦は取れませんが、B高校の推薦は取れます。

生徒Ⅱ:中2後期 5科成績20/25,中3後期 5科成績18/25 合計:38/50

A高校の推薦は取れますが、B高校の推薦は取れません。

このように総合成績では、生徒Ⅱのほうが上なのに偏差値61のB高校には、総合成績が低い生徒Ⅰの方が、推薦が取れてしまいます。

このような例は、決して稀なケースではなく、高校によっては3科や2科で推薦が決まる場合もあります。

過去に中3後期の9科の成績が合計25/45で偏差値55の高校に推薦で合格した例もあります。



私立高校併願入試

私立高校併願入試第一志望の公立高校(又は私立高校)が、不合格になった場合、その私立高校に必ず進学することを条件に入学(合格)を確約する制度です。

確約するに当たり、推薦入試同様、成績が各高校が定めた一定基準を満たしていることが条件となります。

多くの場合、推薦入試より条件(基準)が厳しくなっています。

また、高校によっては、実施してない高校もあります。


併願入試例

D高校 推薦基準:中2+中3(各5科)=38/50

併願基準:中2+中3(各5科)=40/50

E高校 推薦基準:中3,5科20又は9科38

併願基準:中3,5科21且つ9科40

推薦同様、併願の場合も各高校によって条件が異なります。

上記でわかるように推薦は「又は」、併願は「且つ」になっている場合もあるので注意が必要です。

※ 高校によっては、私立との併願を認めていない場合もあります。


私立高校一般入試(オープン入試)

私立高校一般入試(オープン入試)受験日当日の入試の得点のみで合否が決まる制度です。

内申書の基準はなく、得点を取れれば合格します。

神奈川では、オープン入試といっている高校もあり、あまりポピュラーな入試ではありません。

しかし、他の関東圏、東京・千葉・埼玉といった地域の私立高校では一般的なシステムで、実力のある生徒が、高レベルの高校をかけもちで受験したりもしています。