わからないを見つける:公立編

中学生の場合、「脱ゆとり」となり、教科書のボリュームが、かなり増えました。

教科書全体の分量は全教科の平均ページ数は前回04年度検定に比べて24.5%増加。

学校週5日制が完全実施された02年度使用開始の教科書に比べると35.5%増。

数学は63.2%、理科は77.9%も多くなりました。


教科ごとの教科書平均ページ数(5教科)

それに対し、授業時間数は、ゆとり教育では、年間980時間、脱ゆとり教育では、

年間1015時間と3.6%程度しか増えていません。

また、内容もゆとり教育でははずされた内容も含まれ、高度になっています。

従って、より高度になった内容を進むスピードが速くなった授業で受けることになります。

※ 今年度、再度教科書が、新しくなりました。この傾向は、もっと顕著になっているでしょう。


当然、ついていくことが今までより大変になります。

脱ゆとりになり、子供たちのレベルも上がると思われがちです。

一方ではついていけなくて、今まで以上にわからなくなっている生徒も増えています。

内容が高度化している分、今までより重症かもしれません。


ようするに「わからないところがわからない」生徒が増えていっていると言えるでしょう。

こういった生徒に、従来どおり勉強しろと時間だけ増やしても解決しませんし、従来どおりのやり方で教えていっても効果を期待できないでしょう。


解決するためには、本当にわかっていないところを見つける作業からはじめ、そこまで戻って教えていくことが必要です。

目先の結果だけにとらわれていると問題は全く解消されないでしょう。

お子様個々のわからないところを見つけ、個別に対処してくことが必要です。