<経歴>
20014.04 農学部応用生命科学科入学
2018.03 農学部応用生命科学科入学
2018.04 大学院生命農学研究科入学
2020.03 大学院生命農学研究科卒業
ー自己紹介をお願いします。
2014年入部の石原悠平です。現役時代はプロップでした。大学4年の時は筋トレリーダー(今この役職があるかは不明ですが)を務めており、ベンチプレスは135kg(現役時代柔道女子軽量級最強と謳われた谷亮子の体重に換算すると約3人分)を挙上しており、体重は入学時は65kgでしたが101kgまで増量(ちなみにメイウェザーが制覇した5回級は58.9kgから69.8kg程度)し、強靭なフィジカルと引き換えに輝かしい青春を失いました。よろしくお願いします。
ー名大ラグビー部での経験で得たことを教えてください。
1.仲間との絆
大学でラグビーをやるという選択はある意味厳しく過酷なものである思います。スクラムやモールを永遠と組まされても時給は0円(でも味噌汁付かないfeat.さだまさし)、普段後ろの方でワーワー言ってるだけのフルバックがいざキックしたボールがダイレクトタッチを割って、蹴った位置まで戻ってラインアウト、これも時給は0円。(卒業してから加入した派遣バイトでパイプ椅子に看板持って座ってるだけで時給1000円もらえた時は夢かと思いました。)しかし、そんなウソみたいな過酷な環境で4年間過ごした仲間との間にはウソみたいに強い絆が生まれます。部活以外のコミュニティで築いた仲間とは比べ物にならないくらいです。当時は理不尽に感じたことも今では一生の酒の肴です。トータルで見たら人生を豊かにしてくれるものだなと感じます。
2.女性への気遣い
ラグビー部は選手の他にスタッフというありがたい存在がいます。しかし接し方を間違えると練習中に水を供給してもらえなくなるなどの死活問題につながります。私はそれまで女性経験が全くなく、女性へのホスピタリティをまるで分かっておりませんでした。そのため気付けばスタッフからの評価はガタ落ち、ブレイクタイムで水を持ってきてくれることが少しだけ少なくなってきたような気がします(ほんとにしんどそうなときはもちろん持ってきてくれました)。そのため今の現役部員にも伝えたいことではありますが、スタッフの誕生日はちゃんと祝う、スタッフがみんなで写真を撮ろう!と言ったら笑顔で応じる。こういった人としてできて当たり前のことをきちんとする積み重ねこそが己の命を救うのだということを肝に銘じてほしいと思います。
3.ハードワークへの耐性
社会人になってから多くの困難と直面します。ですが現役時代の困難を超えることはなかなかありません。あの時の困難を超えてきた自分に自信が持てるというか、こんなん屁のつっぱり(北京五輪柔道男子100kg超級金メダリスト石井慧の名言)でもないという気概で乗り越えられる強いガッツが養われます。
(その他失ったことも多いです、例えばスクラムやモールを過剰に組み過ぎたせいで失った毛髪(今はフィナステリド、ミノキシジルなどの錠剤で取り戻しております)や体重101kgまで行ったことにより女性から全く恋愛対象とし見られなくなったこと(私の元々のキャラや人間性などが大きく影響しているという説もありますが)など、しかしここでは問われておりませんので内容は割愛させていただきます)
ー現役時代のことで今でも覚えている出来事や試合について教えてください。
大学院1年のときの大阪大学さんとの定期戦です。ラグビー部は他の部活と違ってありがたいことに?大学院生でも現役部員として活動できます。私の代は入部以来定期戦で勝ちがなく、かなり悔しい想いをしてきました。その分定期戦への想いはかなり強く、私は学部生卒業後も現役として活動することを選択しておりました。そして阪大戦でありがたいことに番号をもらうことができましたが、当時2個下の後輩松永くんの控えとして出場しました。松永くんは元々高校ではプロップをやっていた時の辛い思い出から、プロップだけは絶対やらない約束で入部し、しばらくフランカーをやっていたのですが、フランカーにどんどん優秀な後輩が入ってきたことからところてんのように押し出されてプロップに舞い戻ってきた悲しき選手です。そのためフランカー時代に培ったスタミナを取り柄としてレギュラーを勝ち取りました。消耗品とも言われることが多いプロップなので、たいてい後半20分までには控えと交代することが多いのですが、スタミナが取り柄の分、なかなかへばらないので私の出場機会が来ませんでした。松永くん、早くへばらないかなぁ、という想いで試合を見つめておりましたが、やっとの想いで後半20分過ぎたあたりに交代の指示が入りました。松永くんはまだいけるのになぁ、的な不服そうな顔でしたが、まあ下がってろやと悟し、出場しました。その日は雨だったのでロースコアな展開でしたが、名大強みのドライビングモールでさらに得点を重ね、ついに勝利を掴むことができました。この時の感動は今でも思い出せます。もし松永くんが最後までフルタイムで試合に出場し、その機会がなかった場合は悔しくて夜も眠れなかったでしょうから、一番美味しいところをいただくことができました。松永くん本当にありがとう。
ー最後に名大ラグビー部の魅力について教えてください。
やはりなんだかんだ言って内容の濃い大学生活になることだと思います。共通の目標に向かって、みんなでメンタル、フィジカル共に過酷なことに取り組むということはなかなか味わえないことだと思います(特に社会人になってからは)。そういった経験が社会に出てからも役に立ってるなと感じる機会は多いなと感じますし、できればこういった経験をしてきた人と定期的に酒を酌み交わしたいなと思います。
お忙しい中、ありがとうございました!