NO.1 名大ラグビー部 OB・OG会長 高取保男
①100周年記念への想い
創部が大正15年とのこと、永きにわたり倶楽部が存続したことに、感動に
近い気持ちを覚えます。100 年の間に世界は大きく揺れ動きました。第二次
世界大戦に象徴される重なる戦争、戦後の復興、テクノロジーの進歩等を経
て、現在の世界は 過去の教訓 を忘れ、平和の尊さ を忘れようとしていま
す。・・・様々な時代背景の中、ラグビースピリットの輝きはいつも変わらず
受け継がれたことに、ラグビー部員であったことを誇りに思うと同時に、その
歴史の一頁となれた幸せを感じます。
次の 100 年にむけて、若手OB・OGが積極的に活動を開始してくれている
のも、最近非常に頼もしく感じる出来事です。この100周年記念を、若手OB・
OGの皆さんが更に積極的に参画するきっかけとなる節目と考えています。
竹の幹は、良い区切り・節目をつけて、強くて太い幹に成長すると言われて
います。今回の100周年記念も、組織としても、会員の皆様にとっても「良き
節目」となるように多くの皆さんと一緒に祝いたいと思います。
②名大ラグビー部の経験で得たこと
経験をもとに、後になって気づいたことは、「チームの結束力の大切さ」です。
ジャパンラグビーのモットーは「ONE TEAM」ですが、まさに組織の強さ
はそこにあると思います。そして、結束力のある組織を作れるリーダーが真の
リーダーと思います。わがままな部員だったことを反省しています。もう一度
生まれ変わっても名大ラグビー部に入りたいと思いますが、今度は、チームの
結束に貢献して、チームメイトの成長を後押しする( もちろん自身の成長も
めざして)学生生活を送り、良識のある社会人として次のステージに向かいた
かったと思います。
③現役時代で覚えている出来事
これは、正直に言うと、仲間とのコミュニケーションです(特に夜)。・・・。
一つ上の水野公二先輩に、「俺のついだ目の前のグラスすら飲み干せない奴は、
目の前の相手にタックルできないし、人生の困難にも体当たりできない」と、
飲むたびに言われ、夜は肝臓の鍛錬に励みました。勿論、後輩ができてからは、
同じセリフで、後輩たちの内臓を鍛えたのも懐かしい思い出です。(慎吾君、
岡本君、坂本君、山田君、坂口君etcとその他大勢の皆さん、すみませんでし
た。)(加えて同期の松川君、中林君、酒井君、健志君始め多くの皆さん、若気
の至りの理想論だらけの戯言満載の飲み会に、お付き合いして頂きありがとうご
ざいました。)
そして、「目の前の困難から決して逃げない」は、今でも私の座右の銘です。
いい仲間に恵まれて、幸せでした。
④名大ラグビー部の魅力
学生が自ら考え、決定していく自主的なラグビー・活動をすることと思います。
何が正しくて、何を改善していかなくてはならないのか混沌とした世の中ですが
名大ラグビーのフェアで、正々堂々な精神、まじめで直向きな姿勢は、どんな時
代・状況でも常に変わらない、名大ラグビー部の魅力と感じます。
<最後に自己紹介>
1984年卒の高取です。学生時代はCTB,WTBでプレーしました。
勤務先は三井住友銀行です。現在も名古屋の東惑俱楽部で現役ラグビーを継続し
ています。
OB・OG会長として、皆さんには多くのご支援を頂いており改めて御礼を申し
上げます。今回は若手企画のOBOGリレーインタビューのトップバッターを務めさせ
ていただくことになりました。皆さんにタスキをつないでいきます。
当会の交流が益々盛んになり、皆さんと益々つながることをお祈りして、トップ
バッターのご挨拶とさせていただきます。
次のランナーは野村君(2015年卒)でお願いします。
私がOB·OG会長に就任したときのキャプテンです。学生スポーツらしい清々しいキャプテンシーが印象的でした。