対話の冒頭から、豊かな心について考えました。私は喜怒哀楽、感情表現の種類が多いということを想起していましたが、他の方は心が満たされるという意味でとらえていたり、妬みや損得勘定などの貧しい心と対比させて優しさや感情の安定性という意味でとらえていたりしていて、幅広い「心豊かさ」を実感しました。
興味深かったのは、「豊かさ」は大きく分けて、感受性、感情が豊かという意味で使われる「主観的豊かさ」と、経済的に恵まれていること、情報資源が豊富な環境であることなどの「客観的豊かさ」の2つに分けられるという発見です。旅行を考えてみると、スマホの多量な情報を活用して事前に綿密に計画してから効率的に楽しむ旅行は客観的豊かさ、事前に計画せずに現場での限られた情報からその場で行先を決めて思わぬ発見・失敗を楽しむ旅行は主観的豊かさの一例と言えます。現代は客観的豊かさを得られる場が多くなったがゆえに、逆に主観的豊かさの価値が再認識されつつあるのかもしれません。
また、豊かさは幸せと密接な関係にあるので、またじっくり幸せについても考えてみたいなと思いました。