VBAやPythonでGoogle Chromeをコントロールするのに使用する一般的なフレームワークになります。
こちらではSeleniumをインストール方法を紹介します。
SeleniumとはGoogle Chromeとプログラム(VBA、Pythonなど)の間を繋ぐ、かけ橋となる役割をしてくれるフレームワークです。
よって、VBAからChromeをコントロールする際には、当然ながらVBAのプログラムに問題があっても動きませんが、Seleniumに問題があっても動きませんし、もっと言うと、SeleniumとChromeの間を繋ぐ、chromedriverに問題があっても動かなくなってしまいます…
VBA→Selenium→chromedriver→Google Chromeという流れで、プログラムされた命令が伝達されていくことになります。
Seleniumやchromedriverは、GoogleでもなくMicrosoftでもない第三の企業によって開発されています。
もしVBAやGoogle Chromeにアップデートがあった際には、Seleniumとchromedriverもアップデートしなければならないことがあります(マイナーなアップデートの際には不要なことが多いです)。
①Seleniumを以下のURLからダウンロードします。
http://florentbr.github.io/SeleniumBasic/
中段にある「Release page」をクリックして、「SeleniumBasic-*.*.*.*.exe」をクリックしてPCに保存します(場所はどこでも大丈夫です)。
※2022年1月時点の画像
②ダウンロードしたSeleniumBasic-*.*.*.*.exeを実行(ダブルクリック)してSeleniumをインストールします
画面の指示に従って、そのままインストールしてください(「Next」と「Agree」をクリックで完了できると思います)
①マクロのExcelファイルを開きます
②Alt+F11を押してVBAエディターを開きます
③メニューの「ツール」→「参照設定」をクリック
④「Selenium Type Library」にチェックを入れます
ここまで設定できたら環境設定は完了です。
実際にSeleniumを使用したマクロを実行してみて問題なく動かしてみましょう!
設定後にこのようなエラーが発生した場合、以下の手順で解消される可能性がありますのでお試しください!
①以下のフォルダにあるStartChrome.vbsファイルを実行します
C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Local\SeleniumBasic\Scripts
②-1 インストーラーが実行されたら、指示に従って.Net Frameworkをインストールしてください。
②-2 インストーラーが実行されずに、以下のダイアログボックスが出てきたらOKをクリックして終了です。
Windowsのフォルダの設定によっては「AppData」フォルダが見えない状態になっている場合があります。
[ユーザー名]のフォルダの中に「AppData」が無い場合は、以下のサイトを参考に隠しファイルを見えるように設定してください。
Seleniumのインストール後、Google Chromeをコントロールするにはchromedriverの更新が必要になります。
chromedriver更新方法を参照して更新作業を行ってください。
※Uesugiの提供するVBAスクレイピングツールには、chromedriverの自動更新機能がついていますので(無料配布版にはついていません)、手動でのchromedriverの更新作業は不要です
スクレイピングを使用してウェブサイトから大量の情報を取得したい、パソコン作業の自動化を行って作業の生産性を上げたいという方はUesugiまでご連絡ください。