研究の概要

【研究の目的】

高等教育機関において必要とされている新たな複数の専門職(プロフェッション)に関して、

(1) 実際の担い手は誰か【専門職の隣接分野への移動

(2) どのようなキャリアパスと待遇になっているか【専門職の市場

(3) 職務を遂行するための知識・技能はいかなるものか【専門職としてのトレーニング

の3つの観点から横断的、実証的に明らかにすることです。研究対象である新たな専門職は教育、研究、社会貢献の各側面から求められているものの、現時点においてその養成は必ずしも制度化されているわけではありません。そこで、本研究は新興専門職の制度化過程を明らかにするという点での学術的意義と、高等教育改革に関する喫緊の課題への対応を検討するという実践的意義を兼ね備えています。

【研究の方法】

研究の目的を達成するため、2016年4月から2020年3月まで、4年間の計画を立てています。

研究は総括(研究代表者)、教育専門職グループ(研究分担者2名、研究協力者1名)、研究・社会貢献専門職グループ(研究分担者2名)に分かれて進めます。2016年度、2017年度には主として政策担当者と高等教育機関における新興専門職の第一人者を対象とする聞き取り調査を実施します。2018年度には主として新興専門職を対象とする質問紙調査を実施します。それらを通じて、【専門職の隣接分野への移動】【専門職の市場】【専門職としてのトレーニング】の実態、および、実態についての課題を明らかにします。最終年度である2019年度には、必要に応じて追加的な調査を実施したうえで、最終的な研究報告書をとりまとめます。