第11回 2019.3.31 任期が終わりました(HMJ)

勤務先での私の任期がおわりました。

私も本研究会で対象となる「新しい専門職」のひとつに従事していました。

何よりも、最後の日まで勤務できたことに対し、私と関係のあった皆様に深くお礼を申し上げたいと思います。

この職場は待遇もよく、業務も最初はよくわからなかったのですが、同僚の皆様、専任職員の皆様が丁寧に教えてくださったので、慣れてしまえば葛藤は少ないものでした。

それなりの時間を過ごしましたので、もちろん紆余曲折はありしたが、私にとってはよい職場でした。そうであったからこそ、定められた期間をもって終了というのは残念でもあります。

本日まで「本学」と言っていたものが、明日から「貴学」に言い換えないといけません。早く慣れないといけません。仕事で関係のあった皆様とは、仕事外での関わりになります。頼るわけにもいきません。新しい生活に早く慣れないといけません。

私にとっては従事した仕事に意味があり、肯定的な思いをもっておりますが、次年度以降も継続運営する組織はどう思っていたのかわかりません。任期付きでしたので評価されることもなく、偉い人に呼び出されることもなく、私は組織・大学にどのような貢献ができたのかわかりません。もちろん、無理して知ろうとする必要もないのでしょうが。

私の雇用形態は組織および大学が決めたことですので何も言えません。もちろん、不当なこと、理不尽なこと、違和があることがあれば戦おうとは思っていましたが、今回はその機会もありませんでした。これが幸福なことだったのか、逆に不幸なことだったのかわかりません。時間が経たないと評価できないです。

組織からやってほしいという業務を理解し、私なりに動いて、その結果、契約がおわりました。強く依頼されていることではなかったのですが、私がやってきたことはできるだけ次の組織を担う皆さんに残すようにしました。ただし私のやり方を押し付けることもできないので、新体制でよりよい方向を考えてもらうことになります。ノウハウ(そう呼べるものであれば)として活かしていただければ嬉しいですし、活かさなくても構いません。私は外野から応援するだけです。

私情を語らせてもらえれば、私も継続したいという思いはありますが、私が出ることで新しい雇用が生まれます。より能力のある人がくることが組織としてもありがたいでしょう。私がずっと居続ければ人の入れ替わりはなくなります。私にも別の組織に移る自由があります。ずっと居続けることが幸福なのかまた考えてしまうかもしれません。

結果的になのか、必然的なのかもわかりませんが、たまたま私が任期付きを渡り歩き、我が事として感じざるを得ない状況にいることで、これは私だけの問題なのか、社会の問題なのか考えてしまいます。問題としている以上、解決方法も考えないといけませんが、未だによくわかりません。どなたかに考えていただけるとありがたいです。

とりとめのないものですが、任期付き業務の終わりを機に思ったことを残してみました。