第10回 2018.9.25 【特別企画】対談「若手研究者のキャリア」

成瀬尚志(長崎大学)×二宮祐(群馬大学

その1

2018年7月某日、長崎大学に参りました。新しい専門職、とりわけ学習支援、初年次教育、FDなどの職種に関連することのある一部の若手研究者のキャリアパスとその若手研究者が担う研究・教育について、成瀬先生〔哲学〕とお話しいたしました。(二宮)

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ごあいさつ


二:(以下、二) 二宮でございます。よろしくお願いいたします。

成:(以下、成) 成瀬です。

二:今日は長崎大学の成瀬先生の研究室にお伺いをしておりまして、先生がこれまでおこなっていらっしゃるさまざまな取り組みついて、その背景とか難しさについてお伺いしようと思っております。よろしくお願いいたします。

成:よろしくお願いします。

二:この録音テープに出てくる音声は、私、二宮と成瀬先生の2人でございます。すみません、これ録音起こしの。

成:(笑)

二:テープ起こしのための情報でございます。よろしくお願いいたします。

成:よろしくお願いします。


『学生を思考にいざなうレポート課題』の経緯(1)文科省GP政策


二:いろいろお伺いしたいことがあるんですけれども、まず『学生を思考にいざなうレポート課題』という本をひつじ書房さんからお出しになられていて、これは科研の成果ですよね。この「おわりに」のところで、どうしてこういう研究をなさろうと思ったのかについて書かれているんですけれども、もう少し詳しくきっかけなり問題意識なりというのを教えていただければと思っております。

成:私が長崎外国語大学というところに勤めていたときなんですけども、その大学で日本語リテラシー科目かな。

二:日本語リテラシー科目?

成:はい。これが長崎外大は3年間必修であるっていう(笑)。

二:1年生から。

成:3年生まで前期、後期。

二:ずっと必修?

成:必修。これは全国的にも珍しいと思います。それをかなり以前からやっていて、そのコーディネーターみたいなものをやることになりました。担当される先生方初年次の授業デザインを考えるのと3年生を担当するようになりました。で、最初は、それこそ全くそんな授業も持ったこともないし(笑)。

二:成瀬先生は、ちなみに、もともとのご専門は。

成:哲学でして。

二:具体的にはどういう哲学でしたっけ。

成:分析哲学といわれているものですが、博士論文はW.V.Quine(クワイン)という人の哲学について、その存在論や認識論、科学哲学とか言語哲学とかっていうあたりについて研究しました。博士号を取る2007年ぐらいまでずっとやってましたけども、その後はリスク論についても研究をしておりまして、まさにこれですね。これはなかなかいい本なんですが、シュレーダー=フレチェットっていう人の翻訳とかしたり。

二:『環境リスクと合理的意思決定』

成:これは科学哲学に近いところもあるんですけども、どうやってリスク評価や判断をするのかということについて、当時興味を持って研究していました。ですが、なかなか就職できませんでした。なぜこういう職に就いたのかっていうところをお話ししますと、博士号を取ってから、僕は半年後ぐらいに神戸大学のGPですね。現代GPの研究員で雇われました。2007年の3月に博士号を取って、雇われたのがその年の10月ですね。2007年の10月に雇われたので、半年のブランクで、一応お給料もらえる仕事につけたのはかなり恵まれていたと思います。僕は大学院拡張の、本当に最初の世代だったので、自分の上はほとんど人がいなくて、同期から下がばっといるっていう状況でした。

二:そうすると、人生のモデルみたいになる先輩というのは、あまり想定しづらいという立場ですかね。

成:はい。自分の大学院時代に助手だった人は、もう全然違う世代なんですよね。その方は助手のあとほかの道に進まれたってので、人生のモデルっていうのは本当にいなくて。ただ、自分が一番上の世代だったので、しかも、僕の同期の大学院生は結構多かったんですけども、研究を続けていたはほとんど僕ぐらいだったっていうのもあって、そういう仕事が僕に舞い込んできたというのは、本当に運がよかったと思います。で、現代GPの研究員をやって、その期間中に大学院GPが神戸大学の文学部で採択されたので、助教を1人雇うということになり、幸運にもその助教として採用されました。

二:その大学院GPのほうは、助教なんですね?

成:助教です。 そのときは、それこそもうFDっていう言葉も知らずに、本当にまだおおらかな時代ではありました。2009年の1月から2年3カ月やったんですね。大勢が関わるプロジェクトということもあり色々と大変ではあったんですけども。で、一応そのときに職歴がついたのは非常に幸運でした。2011年の3月に任期が切れたんですけど、そのときは哲学の職しか考えてなかったのですが、教員公募に応募してもあまりうまくいきませんでした。そのときはもう結婚もしていたので、このままじゃまずいなと思って、それこそJREC-INを見ていたときに、いわゆるFD関連の仕事があるっていうのをたまたま知ったんです。で、たまたま某国立大学に応募したら、面接に呼ばれました。今から思えば、FDのことを何も知らないので、とんちんかんなプレゼンをしてるんですね。でも、こういう仕事があるのかと思って、これは、自分のこれまでの職歴が生きるだろうなと思って、そこからFD関連の公募に着目するようにして、出会ったのが長崎外国語大学で。GPでいろいろと仕事をしてきたので、それが実績としてよかったって。

二:例えば、具体的にはどういうことになりますか。

成:最初に研究員として雇われた現代GP、これはESD(二宮注:Education for Sustainable Development「持続可能な開発のための教育」)に関するものだったんですけど、それから助教で大学院GPの仕事をしていたっていうことで、プロジェクトの進め方とかお金の使い方であるとか。長崎外国語大学もそんなにGPを取った実績もあんまりなかったので。

二:そうすると、GPのようなお金を使ってプロジェクトを取りまとめる、進める経験が認められたというような感じなんですかね。

成:それはもうはっきりそう言われました。

二:長崎には何かゆかり、縁があったとか。

成:いや、もう全く何もなくて、本当にJREC-INで引っかかったから出していったという。長崎外大にきたときに、この業界でやっていこうと思いました。なので、あんまりネガティブな感じでこの業界にきたわけではないというのが正直なところです。

二:そうすると、この道に新しい展望を見いだすといったイメージですかね。

成:はい。

二:長崎外国語大学に応募なさるときに、日本語リテラシーを扱うということは、これはあらかじめわかっていたんですか。

成:いや、全くわかってなくて。長崎外大のときに書かれていたのは、恐らくポートフォリオシステムの構築と、キャリア関係、それだけがあったのは覚えてるんですけど、あとはあんまり。ひょっとしたら、プロジェクト科目っていうのも書いてあったかもしれないです。でも、ただ長崎外大で実際にやった仕事は、ほとんど自分からやらせてくれって言ったのに近い感じですね。そのときは小さい大学だったので、何でもできるっていうところと、自分自身も業績というか実績出さないといけないっていうのもあって、時間的に余裕もあったというのもあって、これちょっと僕にやらせてくれませんかってなかたちでやっていった。多分日本語リテラシー科目に関する記憶ははっきりしてないですけども、多分それに近い感じだったと思います。

二:あらかじめはわかっていなかった。事前にわかっていたことは、外部資金を使ってプロジェクトを回してください。

成:コーディネーターみたいな感じ。

二:ポートフォリオ導入しますので、それに関する仕事は何でもやってくださいの感じですかね。

成:まさにそんな感じで。それで、そういう事情で長崎外大にいって、あ、それで10月から、2011年の10月に着任して、12月に事業仕分けですよね(笑)。

二:2011年10月着任で、その12月に民主党の事業仕分けですね。

成:仕分けで。就業力GPで雇われて事業仕分けになりました。それを多分クリスマスイブか何かに僕は関西に戻っていて、阪急電車の中でそのニュースを見て、俺どうなっていくの…(笑)。

二:そうすると、2013年の3月で打ち切りますよっていう話しでしたっけ。

成:いや、もうその2012年の3月で打ち切りで、そのときにその年末ですね。

二:すいません、もう一度言うと、2011年の10月に着任なさって、同年の12月に事業仕分けがあって、予算が翌年2012年の3月で切りますっていう話しになったんですよね。

成:そうです。で、僕は小心者なんで、アピールとかお願いとかっていうのが、もうすごく嫌っていうかなんですけども、さすがにそのときは年末に、小さい大学なんで、理事長と学長が今年の締めくくりみたいなんで挨拶をする会があって、今年も皆さんお世話になりましたみたいな会があったあとに、すみません、僕もうちょっとだけ雇ってくれませんかって言いに行った。そしたら理事長が、この前来てもらったばっかりなのに、そんなすぐに事業仕分けでくび切るようなことはないんで、安心してくれって言って。逆に大きい大学だと、本当にそのときに切られた人もいるみたいで。

二:います、ええ。

成:なので、こういうのは小さい大学の人情というか。

二:国公立大学だと、なかなか雇用の継続がかなり難しかったですね。

成:聞きました。で、ああ、よかったなと。なので、その次の4月から自己資金で雇われたんですよ。だから、そのときにじゃあっていうので、哲学の授業と日本語リテラシーのやつ持ってくれみたいな話になって、いや、それはもう何でもやりますですよね、もちろん(笑)。

二:自己資金に変わったわけですね。

成:はい。

二:となれば、正科の授業のご専門の哲学と、プラス、日本語リテラシーと。

成:だから、もともとの契約では授業も持てないので、持たせられないっていう話しだったけど、こういうことなんで、じゃあちょっとっていうので、それもうぜひぜひやらせてくださいっていうような感じ。で、一応着任までの話しはそれで、もともとのと日本語リテラシーの話に戻りますと、そういう事情でその年の4月から3年生のやつを持つことになりまして。

二:3年生の日本語リテラシー科目。

成:はい。と、あとそのときに、1年生のコーディネーター、同時にやり始めたんです。

二:1年生の日本語リテラシー科目の各先生方を調整するコーディネーター。

成:そうです。それも別に何らかの学識的な知見があるわけじゃなくて、何となくこんなんがいいやろうみたいな感じですね。3年生のクラスは20人か30人くらいが一クラスで。レポートをちゃんと書けるようにしようというのが目的なんですね。

二:それは、成瀬先生がその目的を立てた?

成:いや、もともとその授業があって。

二:日本語リテラシー科目という科目の中で、既にレポートが書けるようになろうということが一つの目標になっていたということですか。

成:はい。ただ、本当に各学年ごともクラスごともばらばらの授業をやってたので、ちょっと調整が必要だなと思って。

二:それは、つまり先生によってかなり内容や方法が違っていたということですかね。

成:はい。なので。少なくとも学年ごとにコーディネーターを立てて、横の連携はするようにしましょうよってなって、1年生のコーディネーターと3年生のコーディネーターを担当しました。僕は授業は3年生のを持っているんですけど、その二つのコーディネーターをやりました。その最初の3年生の授業では、それこそ卒論的な感じで、学生自身それぞれ自分で。

二:課題を立てて。

成:問いを立てて書くと。で、その問いについてグループワークを通して深めながらやっていくっていうようなことにしたんですけど、まあ、これがうまくいかなくて、今から思えばそらそうなんですけど。で、いや、やっぱり何か共通のインプットが要るんじゃないの?っていう話になって、3年生では、本の中にも書きましたけど、TPPに関するテーマのときと、いわゆる労働問題。

二:若者の雇用とかですか。

成:はい、まさにそれ。働き過ぎとか労働組合のあたりについてのテーマ。TPPと労働問題、その2つのテーマを立てることにしてやっていったと。なので、授業の中では内容のインプットを中心にやってました。教材を用いてグループワークで読み解きながらとかやっていったりしてたんですけども、学期末のレポートを書かせたときに、TPPの農業分野に関するテーマを扱ったときは、本当にテーマに関する理解はすごく深まったんですね。雑誌論文レベルぐらいまで持ってきて、賛成、反対、相手に対する反論っていう、いろんな論拠を論文とか図書を示してグループワークで読ませて、ワークシートに抜き出さして発表して、それでも足りない分は教員が補って説明するというふうにしたので、理解は深まった。ただ、こちらが出した課題は、日本はTPPに関してどのような道を取るべきか書きなさいっていうものだったんですけども、出てきたレポートが本当にもうつぎはぎだらけのレポートっていうか。

二:(笑)

成:それはそうですよね、あくまで全部ワークシートに抜き出させてるんですから。賛成の立場をとれば、賛成のときの論拠を取り出してきて、相手の立場に対する反論もワークシートに抜き出させるし、それらをパズルのピースのように組み合わせただけのレポートばかりでした。もう読んでても何にも面白くない。まあ読んでて面白いかどうかを評価のポイントにすべきかどうかは別として、これではもう全然…。

二:これで何をしたことになるのか 。

成:これ何をしたことになるんだろう。で、何が聞きたかったんだろう。この問い自体は、ほかの先生方と考えて決めはしたんですけども。

二:TPP自体の理解は確かに深まるんだけれども、ただ、この授業の目的はTPP論ではないので。TPPを素材にして日本語リテラシーを高めることが目的なんですよね。

成:そうそう。それが。

二:あんまり高まってない感じ。

成:はい。でも、ただTPPの理解がここまで深まったら、これは一つありかなとは思うんですけど、とはいえ、レポートの書き方の授業なんで…。でも、学生がどう頑張ってたらよかったんだろうと思ったら、よくわからないわけなんですね、このお題で。一方で、労働問題についてやったときは、そのときはもう輪読ですよ。輪になって輪読して感想何か言ってとかっていう、授業はそっちのほうが少し練られていなかったかもなんですけども、最後に提出されたレポートは、本当に読んでて面白くて。幸せに働く社会にするためにはどのようにすべきかという論題だったと思うんですけども、まさにそのためにどうすべきかについて本当に頭を使いながら書いていて、しかも自分の身の回り、親戚とか友達とかの事例を用いながら、つたないながらも論証をしている。これはすごいなと。そのときに、これはもうお題の問題なんじゃないのかと。聞いてるこっち(二宮注:課題を出す教員)のせいやろと。剽窃問題も論題が工夫されていないのが原因の一つなのではないかと思いました。

二:成果物が論題に左右されているのではないかという仮説があるわけですね。

成:まさにそのとおり。としたら、一般的に論題の良し悪しというのがあるんじゃないかなと。TPPに関しては、まさに是非を問うような論題で、これは一般的だけど、是非型って難しいなと思ったりとか。そういうことを思って、これはちょっと研究のテーマになるんじゃないかなと思ったんですね。ただ、そのときは何をどう、そういう研究のサーベイをしていいのかもよくわからないので、すでにそういう研究はあるんじゃないかっていうふうに思っていたんですね。

二:この本にも書かれてますけど、多分ないと思います(笑)。

成:って、今は思うんですが、で、海外だとちょっとそれに近いのは笠木さんとか。

二:笠木雅史さん。

成:いろいろ見つけてきてくれてるんですけど、当時はやっぱり多分ないと。ただ、そのときは、それこそないの証明が難しくて。

二:まあそうですね(笑)。

成:どっから取っかかればいいのかもわからないので、

二:先行研究がないっていうと、大体の先生は怒りますからね。

成:そうですよね(笑)。

二:ないわけはないだろうと。

成:僕もそう思いました。で、これはすごく面白いけど、どうなんだろうと思っていました。でも、とりあえず論文書こうと思って、紀要に論文を書きました。それを見た友達とかが結構面白がってくれたのはあって、それで、これいはけるかもというのが一応経緯ではありますね。

二:そうすると、その頃から、大学教育の内容や方法についてのご研究を始められたという感じなんですかね。

成:そうですね。最初は、ポートフォリオシステムを作ったりもしてたんですよ。これって見せてないですよね?

二:電子上ですか。

成:電子上で。ちょっと見てください。

二:業者さんの作ったものではないんですか。

成:僕が開発したんです。

二:すごいですね。

成:もちろん、プログラムは業者が組んだものです。ポートフォリオシステムを作らないといけないっていうので何か考えてくれって言われて、いろいろ調べたんですけど、みんな使わない(二宮注:学生が利用しない)んですね。これRefwAll。

二:リ?

成:リフレクションするウォール。

二:リフレクションするウォールでRefwAll。

成:はい。Facebookと同じインターフェイスにしたんですね。タイムラインに流れてきて、どのお友達をフォローするかとか出て。

二:面白いですね。

成:Plan、Do、Checkでコインがつけられて。

二:コインがつけられる?

成:(笑)。「いいね!」みたいな。

二:「いいね!」みたいなもんですね。あ、この学生の場合は160コインを獲得している。

成:そうそう(笑)、とか。

二:楽しいですね。

成:はい。こういうシステムを作って、実際にプランを立てて、ここで課題を提出したりとかする。これの利用状況を分析するみたいな論文もちょっと書いたりしたんです。こんな感じでいわゆるビフォーアフターみたいな分析もやっていたりはしたこともあるんですけども、ただこの頃はまだ研究が自分にはしっくりきていませんでした。やっぱり哲学的なっていったらなんですけど、今やっているレポート研究みたいな研究は自分に向いているし面白いしと思うんですけども。そのあたり徐々に、たまたまいい研究の素材が見つかったというのはあります。

二:レポート課題についての。

成:関する研究。

二:研究ですよね。それちょっとお話しが戻るんですけれども、日本語リテラシー科目は、これは日本語リテラシーという言葉を使ってらっしゃるので、いわゆる国語ではないわけですよね、恐らく。

成:はい。

二:そうすると、例えばこの科目は論文を書くことだけが目的ではない。レポート書くことだけが目的ではない感じですかね。いわゆるSPI対策的なものも入りますか。

成:いや、それは。

二:それは入らない?

成:それはもう。卒業論文、レポートだけが入る。

二:それをじゃあ1年生から3年生まで全員が必修で受けているんですね。

成:もちろん初年次に関しては、もうちょっと図書館の使い方とか幅広くありますけども、2年、3年に関しては、それこそ要約の練習とかやってましたね。

二:ありがとうございます。それで、ご専門と違う分野に手がけるということに対して、戸惑いみたいなものってありませんでした?

成:もちろん、わけがわからないまま入っていったので、ただ新しい分野に飛び込むっていうよりも職に就けたっていうような実感のほうが強かったっていうのと、今となれば高等教育関連のネットワークというか人とのつながりというのができてきたんですけども、最初はそういう分野があるとも思ってなかったので、異分野に入ったつもりもないんですね(笑)。

二:職に就いたことの責任感みたいなものも関係ありますか。日本語リテラシー科目、責任を持って進めるうえで、自分も勉強しなければならないって、そういう感じもあるんですかね。

成:責任感、そうですね。やっぱりそのあたりの本も読みましたし。

二:今、私の視線の先に『大村はま国語教室』とか(笑)。

成:(笑)

二:教育学部みたいな書架ですね。

成:そうですね。ここはこの本棚は教育系で、こっちに行けば行くほど。

二:ご専門の。

成:哲学系で。でも、その辺も最近になってからですね。当時はまだそこまでしっかり勉強するよりも、もう実務の方にすぐ出ていくっていう感じでしたね。


その2へ続く