味噌玉

コラム

免疫力を高める味噌玉って？

コロナ時代を迎え、普段にも災害時にも、自分自身の『免疫力を高める』必要性を感じます。そのために発酵食品の『味噌』をお勧めしています。味噌玉にして普段から暮らしに取り入れてみてはいかがでしょう。

『免疫力を高める』ために、『味噌』と『食物繊維』を組み合わせることにより、さらに腸内環境を良くし免疫力を高めます。

１.免疫力を高めるってどうするの？

私たちには、外敵（細菌やウイルスの感染）から体を守り、病気を予防し、病気を治そうとする力があります。それを『免疫力』と言います

  • 感染予防

  • 老化・病気の予防

  • 健康の維持


免疫力が低下すると

  • ウィルス・感染症などにかかりやすくなる

  • 肌が荒れる

  • アレルギー症状（花粉症・アトピーなど）が生じやすくなる

  • 下痢をしやすくなる

  • 疲れやすくなる


免疫力を高めるには、

  • 腸内環境を整える

  • 体温を上げる

  • 生活習慣を見直す

がお勧めです

ここでは、腸内環境について取り上げていきます

２.腸内環境とは

腸の役割

  1. 栄養と水分の吸収

  2. 免疫器官（免疫細胞の６割が腸に存在します）
    → 腸内環境を整える
    → 免疫力を高めることにつながります


腸内環境とは

  1. 腸には１００兆個の腸内細菌が住んでいる
    腸内細菌=微生物＝常在菌（胃　１万個、皮膚　１兆個）


  1. 腸内細菌=腸内フローラ（顕微鏡で見ると花畑のように見える）
    ３種類の菌が存在する

善玉菌（２）
悪玉菌（１）
日和見金（ひよみりきん）（７）

　→　腸内細菌のバランス（２：１：７）が重要です
　→　善玉菌を増やし腸内環境を良くする
　→　食生活（善玉菌が喜ぶ食事）で善玉菌を増やして育てましょう


腸内フローラ

腸内フローラは、種類ごとに群をなしているので、花畑のように見える。菌の数は一定で、派閥争いをし（陣取り合戦）、善玉／悪玉のバランスが変わる。


日和見金は基本的に悪さをしないが、数が多い方にかたむ。
悪玉菌が増えると、悪玉菌と同じ機能をすることになる。
基本的に人によって腸内細菌のバランスは異なる。
偏った食事、不規則な生活で、加齢、抗生物質でバランスが崩れる。
特に６０歳から善玉菌が減る。
　→　できるだけ善玉菌を増やすことを考えましょう（増やし育てる）。


腸内フローラのバランスが悪いと、腸の機能が落ちてしまいます

  1. 栄養が吸収されない

  2. 免疫力が落ちる


腸内環境を良くするのは食べ物

  1. 発酵食品
    （善玉菌を含む食べ物　→　善玉菌が増える）
    味噌、チーズ、キムチ、納豆、ヨーグルト
    鰹節、酢、醤油、酒、麹の甘酒、塩麹、醤油麹

  2. 食物繊維
    （腸内細菌の餌になる　→　善玉菌を育てる）
    野菜、果物、豆、穀類、芋、きのこ、海藻など

　 →　『具沢山の味噌汁』がおすすめ


『免疫力を高める』ために、『味噌』と『食物繊維』を組み合わせることにより、さらに腸内環境を良くし免疫力を高めます。腸内環境は人によって様々です。様々な発酵食品と食物繊維の水溶性、不溶性に偏らず摂取しましょう。


３.発酵食品とは

  1. 微生物により食品の持つタンパク質や糖類などが分解され、別の食品に変化して作られる

  2. 発酵食品には善玉菌が含まれている。毎日食べる事で、腸内の善玉菌が活性化し、悪玉菌を減らす

  3. メリット
    分解されているので消化が良い
    酵素を多く含む
    旨味があり、栄養価が高い
    食品の保存が高い
    腸内環境を整え、免疫力を高める


  1. 発酵食品の上手な食べ方
    毎日続けて食べる
    複数の食品を組み合わせる
    生の状態で食べる（加熱で微生物が死滅してしまう）

４.食物繊維とは

  1. 野菜、果物、豆、穀類、芋、きのこ、海藻などの植物性食品に含まれる。

  2. 厚生労働省　食事摂取基準によると、２０歳男性２０g／１日、女性１８g／１日。
    平均１５g摂取されていて、常に５g不足している


→毎日、『具沢山の味噌汁』を飲みましょう

５.『無添加、天然醸造』の味噌

おすすめの味噌は、『無添加、天然醸造』です

  1. 無添加
    原材料（大豆、麹、塩）は３つだけです。それ以外は添加物となります。
    　　調味料、アミノ酸：うまみを出す
    　　ビタミンB2：味噌の色を良くする
    　　 酒精（しゅせい）：発酵を止める、変色を止める

  2. 天然醸造とでは
    　　自然に任せて発酵させている昔ながらの製法（長期熟成）
    　　加熱処理は、発酵が止まる
    （製品として店頭    販売するには必要な場合も多い）


  1. 『無添加、天然醸造の味噌』の選び方
    ・原材料を確認する
    ・パッケージに『穴』バルブがある
    ・酒精（しゅせい）の有無


６.味噌玉がおすすめ

免疫力を高めるために、食事を見直し、『発酵食品』＋『食物繊維』を意識しましょう

  • 味噌汁にすることにより、発酵食品と食物繊維を毎日飽きずに摂取できます

  • 味噌玉は、さらに手軽に継続できます


  • 参考文献

  • 自力で免疫力を上げる腸の強化書（東京医科歯科大学　藤田絋一郎）

  • 腸を活性化させる食べ方と生活（医師・医学博士　高橋健太郎）

  • こうじ水で体すっきり！ずっと元気！（星子クリニック　星子尚美）