聖洞

【主なイベント】

・神酒

・次元の穴

・炎の吸血鬼







中に足を踏み込む。外とは明らかに違う緊張感のある空気が足元から全身へと伝わるのを感じます。

ここは人間の来ていい場所ではない、改めてそう本能的に分かってしまうでしょう。

洞窟の奥には真ん中を取り囲むように青くたゆたう湖が広がり、

中央には巨大なしめ縄が巻かれた不思議な形の大木がどっしりとその荘厳さ、異質さを放っていました。

巨木の枝はまるで血管のように洞の壁へとあちこちに伸びてへばりついています。

そしてその木の下には小さな社が立ててありました。

どうやら幸いにもあなたたち以外の生き物はいないようです。

〈目星〉洞窟全体

洞窟内の岸壁や足元の地面が所々黒ずんでいるのを発見します。

近寄ってみるとそれは焦げ跡だということが分かりました。

※つくしちゃんが同行していた場合「なんか…ここ、嫌だ。あんまり居たくない…」と発言します。

木に空いた次元の穴の向こう側にいる邪神の気配を感じ取ったからです。

社(やしろ)

大木の真下に建てられた社。いや、社を建てた後に大木が生えたのでしょうか。

神秘的な雰囲気を纏ったその建物を侵食するように大部分は木の根に埋まっています。

そして鍵のかかってない扉が付いていました。

誰かが閉め忘れたのか、わずかに開いていることに気がつきます。

〈目星〉

社の柱や屋根、ところどころに黒く焦げた跡を発見しました。

松明のような火で焦がしたような跡です。

扉を開ける

中には丁寧に祀られた酒の瓶が置かれてありました。

達者な文字で「神酒(かみざけ)」と書かれています。

霊感などないあなたでも、圧倒的に神聖なオーラを感じるでしょう。

※盗もうとした場合はすぐに炎の吸血鬼をけしかけてください。(詳細は下記にて)

未完成の神酒を飲む

祭りの儀式前の神酒を一口でも飲めば、わずかながら力はもらえます。

人生で味わったことのない不快な味が口内を支配するでしょう。

とても飲めたものではありません。

体内に得体の知れない力が巡るのを感じSAN値チェック。1/1d5+1

御神木(ごしんぼく)

見上げれば見上げるほど大きく、奇怪な形の不思議な大木です。

見ていると吸い込まれてしまいそうな恐ろしさと威厳を感じます。

〈目星〉御神木

御神木の裏手に続く道を発見します。

その道を進んでいくと、そこには人がやっと通れるくらいの大きさの穴が空いていました。

穴の中は暗く、深く、どこまで続いているのか確認することができません。

自分の存在さえも吸い込まれてしまいそうな感覚にあなたは少々恐怖を覚えることでしょう。







何もせずに穴をくぐる

NPCが同行していれば事前に止めてくれるでしょう。

「術もかけてないのに、生身でこんなとこ入っちゃダメ。何があるか分からねぇぞ。」

「結構深そう……念の為にロープみたいなものが欲しいっスねぇ。」

聖洞を出る・炎の吸血鬼出現

その場から立ち去ろうと背を向けて歩き出した途端、背後から赤い光と熱気を感じた。

そこには先ほどまでいなかった小さな炎の群れがゆらゆらと揺れていました。

【炎の吸血鬼】(1d4×10体)出現

炎の吸血鬼(炎の精) マレウス・モンストロルム106p記載。

「何千もの小さい光の点が現れた……

その無数の点が生きている炎の怪物だったのだ! 

それが触れるところには、必ず炎が燃え上がったのだから」

ステータス

STR:なし  CON:2d6 POW:2d6+6 DEX:3d6+6 APP:なし SIZ:1 INT:3d6 EDU:なし

HP:4 ダメージボーナス:なし 炎の吸血鬼を見て失うSAN値:0

攻撃

タッチ:85% ダメージ2d6

倒し方

物質的な攻撃は効きません。水をかければ1点のダメージを与えることができます。

バケツ一杯分で1d3点、消火器で1d6点です。(マレモンより)

一応周囲に湖があるため水で反撃はできますが、数が多すぎて多勢に無勢だと思うのでさっさと逃げるが吉。

その内の一体があなた目掛けて襲ってくる。だがその軌道は外れ、あなたの隣にあった岩にぶつかった。

岩は一瞬で黒焦げになり、ボロボロに崩れ落ちます。(具体的なダメージ:2d6)

当たったらひとたまりもないことは一目瞭然です。

戦闘開始です。

NPCがいる場合

「これはまっずい!逃げろ!!!」

「あわわわ、これはどうにもできない感じっスね…!逃げるっス〜!!!」

と叫び逃げ出します。

逃げる!

あなたたちは一目散に逃げ出す。それを見て炎の群れは一直線に追ってきます。

入り口の方からは、洞窟内の異音を聞きつけた門番たちがかけつけました。

しかしあなたはたじろぐ暇もなく、門番たちの合間を縫ってそのまま外に飛び出す。

背後からはギャー!と野太く叫ぶ獣に似た低い叫び声と、炎の音がこだまして聞こえてきた。

振り返る余裕はなく、転がるように階段を駆け降ります。






長い階段の中腹あたりで後ろを確認すると、どうやら火の手も門番も追ってきてはいないようでした。

※門番を体よく処理できたので、祭り参加時に人魂チェックは受けません。人魂なしで祭りに参加できます。