お祭り 開始!

外に出る。

そこには数多(あまた)の妖怪がみなそれぞれ手に人魂を持ち、ゆっくりと横から伸びる道に向かって歩(あゆみ)を進めていました。


暗い森の中、青白い人魂の明かりだけがぼんやりと揺れ、その怪奇(かいき)さをより鮮明に浮かび上がらせています。あなたたちもそれを真似て列に混じりました。

不気味な怪奇音と肩を並べて歩き出す。さながらそれは百鬼夜行。

絵に描いたような現実が隣り合わせに存在している。緊張する面持ちでゆっくりと階段を登っていきます。

門番の人魂チェック:人魂をきちんと一人一つ持っていないと中に入れません。

先に聖洞内を探索しました!(タップで開く)

門番を炎の吸血鬼たちの犠牲に逃げてきたので門番がいません。

人魂チェックをせずそのまま中に入れます。

人魂を持ってない!(タップで開く)

持ってない人は外で待機となります。

数十分後、中からものすごい叫び声と炎の音が聞こえてきます。

門番も中に向かっていくので侵入可能になりますが、聖洞内から大量の妖が逃げてくるのでその群れに抗いながら中に入るには<回避>ダイスの目勝負が必要になります。


全員持っていなかったらこちら

聖洞の中へ…

中に足を踏み込む。

外とは明らかに違う緊張感のある空気が足元から全身へと伝わるのを感じます。

ここは人間の来ていい場所ではない、改めてそう本能的に思ってしまうでしょう。


洞窟の奥には真ん中を取り囲むように青くたゆたう湖が広がり、中央には巨大なしめ縄を巻いた不思議な形の大木がどっしりとその荘厳(そうごん)さ、異質さを放っていました。

巨木の枝はまるで血管のように洞窟の壁へとあちこちに伸びてへばりついています。

そしてその木の下には小さな社が立ててありました。

その社に向かって妖怪たちは一直線に進んでいます。

だんだんと近づいていくにつれ、分かりました。

社の中には小さな酒瓶が祀られていたのです。

その瓶には神酒」と書かれています。

霊感などないあなたでも神聖なオーラを感じることでしょう

目の前の妖怪が瓶に人魂を近づける。するとあっという間に人魂は酒瓶に吸い込まれていきました。

さあ、次はいよいよあなたの番です。

湖の中に佇(たたず)む妖怪たちの視線が全てあなたに集中する。

何十、何百と光るその目は、この先に現れるであろう出来事を、まだかまだかと待ち望む期待と欲望の瞳だ。

その狂気にも感じる異質な目線に圧迫感を感じつつ、あなたは手の中でゆらめく人魂を酒瓶の上に掲げました。


するとその青い人魂は螺旋(らせん)を描(えが)きながら、まるで煙のように細くしなやかに酒瓶へと吸い込まれていく。

人魂を飲み込んだ酒瓶は、よりいっそう清らなかな青色に輝きます。

人魂を入れた後、どこか一箇所にのみ<目星>が振れます。

社/御神木/聖洞全体  のいずれか

<目星> やしろ(タップで開く)

社の柱や屋根、ところどころに黒く焦げた跡を発見しました。松明のような火で焦がしたような跡です。

<目星> 御神木(ごしんぼく)(タップで開く)

妖怪に埋め尽くされている中、御神木の裏手に回る道を発見します。

<帰還ルート開放!>

<目星> 洞窟全体(タップで開く)

洞窟内の岸壁や足元の地面が所々黒ずんでいるのを発見します。

人魂を奉納した後、いずれかの場所に移動します。


6ターン目で切り上げた → 社に近い湖の浅瀬 (神酒との距離:1)

7ターン目で切り上げた → 湖の真ん中付近 (神酒との距離:2)

8ターン目で切り上げた → 洞窟の壁沿い (神酒との距離:3)

やがて最後の妖怪が魂を奉納し終わった。威厳のある妖怪が神酒に向かい、舞を踊り呪文を唱え始める。

すると酒がまばゆく光を放ち始めました。

それは瞬(またた)くことさえ忘れてしまうほど、目を奪われる黄金色。

それを見た周りの妖怪たちが口々に願いを、祈りを、感謝を捧げ出します。

「神様、お力を!神様、お力を!眠りから目醒め給(たま)え!」

ピリッと空気が変わる感覚がした。

ぼんやりと現れたのは複数の小さな炎の塊(かたまり)。【炎の吸血鬼】(1d4×10体)出現 


そして上空がゆがみ、熱気が押し寄せる。あまりの熱さにあなたは咄嗟に目を瞑(つむ)る。

再度目を開けた時にそこにいたのは今まで見たどんな妖怪よりも格の違う【何か】

これが神というものなのか。いや、神よりももっと邪悪な…。

その青い炎の塊(かたまり)は、巨大な目であなたたちを見下ろした。全身に鳥肌が走る。

SAN値チェックです。1/1d8

(炎の吸血鬼のSIZ:1、フサッグァのSIZ:87 でかい!

周りの妖怪が感嘆(かんたん)の声をあげます。

「うおおおお!祭りじゃ祭りじゃ!

神様ー!お力を、お力を!どうかどうか!!!…」

ボッ!という音と共に、真横で聞こえていたその声が唐突にかき消された。

何事かと思い真横を振り向く。そこにいたのは黒ずんだ灰と化した妖怪だった。

「ぎゃー!! うわあああ!!」

一瞬で洞窟内に叫び声が充満する。その声が喜びではないことは一目瞭然だった。

妖怪たちにとっても予期せぬ非常事態が起こったのだ。

その悲鳴を合図に青い炎の神は四方に炎の玉を飛ばし出す。

炎上祭り開始!!!