全員人魂を持っていない
全員人魂を持っていない
通り抜けようとしたあなたの前に、鋭く光る刃が振り下ろされる。
「お前、贄(にえ)は……?」
巨大な化け物が冷たい視線で訪ねてきます。
「贄を持っていない奴に、神様の力を貰う資格はない。出直してこい。」
そう言われ、あなたたちはつっぱねられてしまいました。
仕方がないのであなたたちは会場前で様子を見てみることにしました。
門番は頑(かたく)なにその場から離れようとはしません。
すると……
「ぎゃー!! うわあああ!!」
洞窟の中から、唐突に悲鳴が上がったのです。それも一人や二人だけではありません。
大量の悲鳴が押し寄せてきます。
以上を察知した門番は慌てて中に入って行きました。
「何か様子がおかしい……。ちょっとアタシ確認してくる!」
門番の後を追ってあなたたちも中へ踏み込む。
すると、パニック状態に陥(おちい)った妖怪の群れが波となって押し寄せてきました。
みな、何かに逃げるように出口へと向かっています。
「うわっ! ちょ、ちょ、何これ!?」
押し寄せる群れの中、顔を上げると……
それは異形。今まで見たどんな妖怪よりも格の違う【何か】。
その巨大な化け物(SIZ:87)から発せられるのは蒸し上がってしまいそうなほどの炎と熱風。
これが神というものなのか。いや、神よりももっと邪悪な…。
その青い炎の塊(かたまり)は、巨大な目であなたたちを見下ろした。全身に鳥肌が走る。
SAN値チェックです。1/1d8
「ひええ〜!お助けを〜!!神様が、神様が〜〜〜!!!」
隣で逃げていた妖怪が燃え上がる。見るとそこには、複数の小さな炎の塊(かたまり)も浮かんでいた。
【炎の吸血鬼】(1d4×10体)出現
「何だよこれ……何なんだよこれ!!」
さあ、いよいよ炎上祭りの開始です!