海洋教材の提供

お茶の水女子大学湾岸生物教育研究センターでは海洋教育のための“生(なま)”の素材を提供しています。2018-2020年度の3年間「”教室に海を”プロジェクト」として、小学校・中学校・高等学校などへ教材を提供してきました。今年度はこの教材提供を、日本財団「海と日本PROJECT」の「海を学ぶ」イベントとして行い、 海を自分ごととして捉え、海から離れた地域でも海と一緒に生きていくことへと繋げるための活動に繋げます。 教材を用いて「海を表現する」イベントも開催します。学校での授業のための教材提供に加えて、部活動や課外教育での利用も受付け、個人やサークルへの発送も開始しました。

「全国一斉ウニの発生体験2021年夏」で行ったオンラインコンテストの優秀作品などをスライドショーで展示しています 

全国一斉ウニの発生体験(2021年度) 

季節ごとに繁殖期のウニを用いて、全国各地に一斉にウニの卵と精子の送付を行います。各利用者はオンラインでの相談会や報告会、表現作品のコンテストなどを通じて、同時進行で受精観察実験を行っている他の利用者と繋がることができます。学校での利用とそれ以外(個人やサークル等)とでそれぞれ定員に達するまで先着順で受け付けを行います。

夏:タコノマクラ (6、7月に実施ずみ)イベント案内イベント報告

秋:キタムラサキウニ/アカウニ (10月-11月)イベント案内イベント報告


冬:バフンウニ (2022年1月後半から2月)イベント案内


「全国一斉ウニの発生体験」で提供する教材
(説明文書や申込書は案内ページにあります)

ウニ卵精子教材

発生の実験材料として、成体のウニではなく、卵と精子を宅配便にて送付します。経験の無い方でも簡単に実習を行うことができます。個人の利用者には使い捨ての器具もセットで送ります(下の計数板受精手順動画を参照してください)。観察には顕微鏡(倍率100-200倍程度)が必要です。

幼生飼育教材(「植物プランクトンと動物プランクトン」)

卵の栄養だけで初期プルテウス幼生までは育ちますが、その後も継続して幼生を育てるためには餌やりが必要です。この教材は珪藻(植物プランクトン)を培養し、それを餌にウニの幼生(動物プランクトン)を育てて海の中の食物連鎖を再現するものです。「海と日本PROJECT」のアクション「海を表現しよう」内の「海を創ろう」のサブアクションにも繋がる教材です。
貸与器具(飼育装置)と消耗品(培地の素や珪藻の種)のセットです。消耗品のみの申込も可能です。
卵精子を申し込まれる際に一緒に申し込んでください。 用意した器具が無くなり次第終了とさせていただきますのでご了承ください。

海藻と”藻”食動物

海藻を使ったウニの飼育を行います。
「動物プランクトンと植物プランクトン」の教材利用でウニの変態まで到達し、変態後の稚ウニを引き続いて飼育される場合に追加の人工海水の素や海藻(生アオサ)などを必要に応じて送付します。 稚ウニ飼育に関してはまだ詳しいマニュアルが整備されていませんので、飼育経験者たちと共にこれから作り上げていく予定です。

今までにに寄せられたウニ教材(卵精子、幼生飼育)についての質問や事例

2019年度ウニ教材FAQ
2020年度オンライン報告会で集まった事例(失敗談)とQ&A

2021年度のウニ教材に関する情報(事例や質問、共有したい事柄)については、投稿を受付フォームで募集し、紹介ページに随時アップしていきます。

2021年教材情報共有ページ

受付フォーム

ウニ受精観察の手順、送付する器具などの参考動画

個人でのご利用の場合にはこの動画にあるような使い捨ての器具もセットでお送りします。顕微鏡さえあれば受精の観察を行うことができます

(計数板は生産終了してしまったので在庫がある限りの提供になります)

クジラを用いた教材

湾岸センターの地元の企業である外房捕鯨(がいぼうほげい)さんの協力で、クジラを用いた教材を開発中です。参考:外房捕鯨株式会社のfacebook

海洋プラごみ教材

近年、海洋のプラスチックごみによる汚染が問題となっています。この問題を身近に感じられるよう、実際に海岸に漂着したペットボトルやマイクロプラスチックなどのプラごみを教材として提供します。以下の参考サイトのスライド教材と組み合わせるなどして環境教育にお役立てください。

参考:環境省_海洋ごみ教材(小中学生用・高校生用)

申込・問合わせ

イベント案内のページから各種書式をダウンロードし、wangn *cc.ocha.ac.jp*を@に変えてお送りくださいまで申し込んでください。申込書のないものは、同じメールアドレスにお問い合わせください。ダウンロードしたファイルが開けない場合もご連絡ください。