月のみちすじ
「静けき祈り」
2020年
墨 胡粉 悠久紙
190×333 (mm)
月影の いたらぬ里は なけれども
眺むる人の 心にぞすむ
(法然上人)
「祈りの唄」
2020年
墨 胡粉 悠久紙
190×333 (mm)
幸福なる哉、いま泣く者よ、
汝ら笑ふことを得ん。
(ルカ六章二十一節)
「月影の里」
2020年
墨 胡粉 悠久紙
504×270 (mm)
「月のみちすじ」
2020年
墨 胡粉 杉原紙
1365×360 (mm)
「祝宴の家に行くよりは、
喪中の家に行くほうが良い。
・・・・・・
悲しみは笑いにまさる。
顔が曇ると心は良くなる。」
伝道者の書7章2-3節
なにからも遠くなったような気がする
わたしの心はどこにあるんだろう?
どこに置いてきてしまったんだろうか
そんなとき
幽かに届く光は月の光だ
幽かにみえる道は月のみちすじだ
月の光はとても微細な粒子で伝わる
世界の影のどんな片隅にまでも
慈愛をもって照らし出す