こ も れ び
春の始めらしい
湿気を含んだやさしい朝
遥か遠くまで、幾重にも連なる稜線が
まるで波のようにうねっています
咲ききって頭を垂れている水仙が露に濡れ
甘く甘く香っています
地面からは春の水の匂い
この柔らかい風景に身を浸します