川 を 辿 る

「大地がゆっくりと呼吸している」 40×180(cm) 2007年

日暮れ 薄暗くなればなるほど

すべてのつながりがみえてくる

薄暮の空 雲を映した白い川面と暗い野原

すべてのつながりが腑に落ちる

壮大なひとつの世界をみせてくれる


大地が低い音で呼吸しはじめるのが聴こえる

温度を持った 大きな生き物の上にいるのだ

大地はゆっくりと根を張り

隅々までを潤すために

透き通った水の道を通していく


「川音を辿る」 72.7×50(cm) 2013年

「川音を辿る」 35×41(.c8m) 2012年

故郷に流れる

川幅広くたっぷりと緑の水を湛えた川

人々の生活に寄り添い

ゆるやかに蛇行するその流れ

離れたら

ますます惹かれて

朝夕あの川を思い描き

今日もあの川を描く


「川を辿る」 40×90(cm) 2011年

「一人で辿る旅路」 60.6×80.3(cm) 2003年

「夕べの祈り」 2006年