ジェラートのように溶けてほどけた
冷蔵庫が壊れた大事に凍らせた思い出が次々に崩れたもう止まらない
急いで晩御飯にした残さず噛んで飲み込んだ次々に涙がもう止まらない
「ねぇ知ってた?君が恋した人は必ず死ぬんだってさじゃあ僕はその最後の人だねさぁ買い物しよう今日は何を食べよう」
絡めた手は二人が同時にほどかなきゃ離れないから僕は指先に熱を込めた凍てつけ 愛した日々も全てでも徐々に徐々に君の指だけがジェラートのように溶けてほどけた
冷蔵庫を直した君は居なくともお腹は空くどんなに美味しく出来てももう埋まらない
最後の日「僕なんかで良かったの?」なんて聞かないでよ君じゃなきゃ幸せも知らなかったねぇ手を繋いでよ起きたらどこに行こう
離れた手を片っぽが掴めばまた掘り返す気がして僕の手は今も空っぽにしてるけど無理だ無理だ君の手のひらはジェラートのようにすくっても落ちた
最初の言葉最初の夜中口溶け甘く濃厚な氷菓祈る氷点下それでもいつか雪解け淡く消えるなら
触れた心は二人が同時に忘れなきゃ消え去りはしない君の唇に微熱を当てた
絡めた手は二人が同時にほどかなきゃ離れないから僕は指先に微熱を込めた
凍てつけ 愛した日々も全てでも徐々に徐々に君の指だけがジェラートのように溶けてほどけた
こぼれて消えた
冷蔵庫を壊した 次の季節は大事なものはここにあるから一人でも止まらない