赤絲縅鎧(藤原秀郷鎧)唐沢山神社所蔵

赤絲縅鎧(藤原秀郷の避来矢鎧)唐沢山神社所蔵

避来矢鎧(栃木県唐沢山神社所蔵)です。

藤原秀郷が龍宮の王より賜ったとされる避来矢(平石)鎧は、子孫の佐野家に伝えられましたが江戸時代の火災で焼失しました。鉄部分を残すのみとなり、残欠から(藤原秀郷の年代とは合いませんが)鎧としての初期的形式を窺えます。平安時代後期のものと推測されています。

障子板は高4.2cm、幅12.5cm。栴檀板の冠板は高7cm、幅12cm。壺板は高30.5cm、幅上20.5cm、幅下35cm。大袖の冠板は高6.5cm、幅32.5cm。胸板は高7.2cm、幅21cm。総角付鐶座は座径6.5cm 鐶径5.5cm。鳩尾板は高27.5cm、幅7cm。冠板は通常の片山形ではなく、二段山形です。

兜は高12.2cm、前後径23cm、左右径20.7cm、鉄15枚張厳星兜。眉庇は花先形で大きく反転しています。

焼失した小札のなかで残った鉄札は24枚です。焼失すると鎧の大部分がなくなってしまう(つまりほとんどが革製である)ことが図で分かります。小札は札足8cmの大荒目です。

胸板

高7.2cm

幅21.0cm

(笹間良彦『日本の甲冑武具事典』)

大袖の冠板

高6.5cm

幅32.5cm

(笹間良彦『日本の甲冑武具事典』)

大袖の冠板

(笹間良彦『日本の甲冑武具事典』)

栴檀板の冠板

高7.0cm

幅12.0cm

(笹間良彦『日本の甲冑武具事典』)

鳩尾板

高27.5cm

幅7.0cm

(笹間良彦『日本の甲冑武具事典』)

総角付鐶座

座径6.5cm

鐶径5.5cm

(笹間良彦『日本の甲冑武具事典』)

脇楯の壺板

高30.5cm

幅上20.5cm

幅下35.0cm

(笹間良彦『日本の甲冑武具事典』)

脇楯の壺板

(笹間良彦『日本の甲冑武具事典』)

脇楯の壺板

笹間良彦推定復原

(笹間良彦『日本の甲冑武具事典』)

障子板

(笹間良彦『日本の甲冑武具事典』)

障子板

高(中央)4.2cm

幅12.5cm

(笹間良彦『日本の甲冑武具事典』)

明珍宗恭作

堀英吉所蔵

(笹間良彦『日本の甲冑武具事典』)

火災で焼失し残った鉢

鉄十五枚張厳星兜

高12.2cm

前後径23.0cm

左右径20.7cm

(笹間良彦『日本の甲冑武具事典』)

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