紺絲縅鎧(平家の平重盛鎧)厳島神社所蔵
紺絲縅鎧(平家の平重盛鎧)厳島神社所蔵
紺絲縅鎧(平家の平重盛鎧)厳島神社所蔵
紺絲縅鎧(厳島神社所蔵)です。
平清盛(1118~1181年)の長男平重盛(1138~1179年)が奉納したと伝わり、平家鎧といわれる鎧です。大形で幅広の小札で、黒漆塗の平小札は革札(かわざね)と鉄札(かなざね)を弦走韋下から射向にかけて一枚交ぜ(交互)で用いています。耳糸は啄木。畦目と菱縫は紅猿鞣。
高72.0cm、兜鉢高さ14.0cm、兜は鉄の黒漆塗20間。大袖は6段で高42.8cm・幅32.5cm。兜は20枚張二方白18間の星兜鉢。同時代の他の兜より矧数が多く膨らみも穏やかです。
胸板から草摺下端まで72cmです。源平合戦(1180~1185年)のころにつくられたのではないかと推測されています。小札は幅3cm・高7.5cmで大荒目ではありません。
絵韋は別で詳細を記しますが、襷に霰と獅子丸文(または牡丹襷霰地獅子円文・牡丹唐草襷獅子円文・牡丹唐草襷に獅子の丸霰地などとも)。藍で濃く染めた高麗組の紐で縅してあり、黒絲縅鎧と記載されることも多いです。
『集古十種』所載紺絲縅鎧の弦走韋の図
肩上
(笹目良彦『日本の甲冑武具事典』)
鳩尾板
(笹目良彦『日本の甲冑武具事典』)
栴檀板
(笹目良彦『日本の甲冑武具事典』)
栴檀板の冠板
(笹目良彦『日本の甲冑武具事典』)
栴檀板
(笹目良彦『日本の甲冑武具事典』)
栴檀板
(笹目良彦『日本の甲冑武具事典』)
大袖の冠板
(笹目良彦『日本の甲冑武具事典』)
障子板
(笹目良彦『日本の甲冑武具事典』)
脇楯の壺板
(笹目良彦『日本の甲冑武具事典』)
大袖
(笹目良彦『日本の甲冑武具事典』)
押付の化粧板
(笹目良彦『日本の甲冑武具事典』)