第11回(H29.8.23-25)大学評価・IR担当者集会2017

主催:大学評価コンソーシアム

共催:九州大学基幹教育院 次世代型大学教育開発拠点

   大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所

   日本計算機統計学会


大学評価・IR担当者集会2017

(平成29年8月23日-25日:立命館大学 大阪いばらきキャンパス A棟中ウイング)

 今年も、立命館大学で大学評価・IR担当者集会を開催させていただきました。

 今回は試行的に3日間開催とし、1日目から2日目にかけて評価初心者向けの分科会、2日目に2つのセミナーと全体会、3日目に2つの分科会を配置するという形式で行いました。


プログラム(PDF:323KB)]

大学評価・IR担当者集会2017開催概要(PDF:369KB)]

大学評価・IR担当者集会2017全体に対するアンケート結果(PDF:359KB)]リンク切れ

 ※各セッションのアンケート結果はそれぞれのページをご覧ください。


第1日 平成29年8月23日(水)

13:00~16:45 ○ 評価初心者セッション(前半) [セミナールーム AC348]

 評価業務の意味や意義を理解することを目的に、「評価とは何か」という基本的な観点について、 評価担当者として押さえておくべき大学評価の基本的な考え方に関する講義と、認証評価や目標・計画の 進捗度・達成度の評価(国立大学法人評価等)における報告書の事例を用いた演習(グループ討議、ポスター討論)を行いました。

[担当]○関隆宏(新潟大)、土橋慶章(神戸大)、末次剛健志(佐賀大)、山本幸一(明治大)、大野賢一(鳥取大)、小林裕美(日文研)


HTMLでご覧いただく(小さい写真付き)]  [報告書(PDF:2.96MB)]


16:45~17:50 ○ 情報交換タイム

 予約不要の情報交換会(無料・ノンアルコール)です。評価初心者セッションに参加されていない方も出席できる会としました。他のセッションを担当するスタッフも集合し、相互交流にこの時間帯を活用しました。

 平成29年8月24日(木)

9:30~12:20 ○ 評価初心者セッション(後半) [セミナールーム AC348]

2日目を実施しました。

10:00~12:07 ○ 学生調査入門(オプションセッション) [セミナールーム AC344]

九州大学基幹教育院 次世代型大学教育開発拠点との連携事業です。

 学生調査を初めて行う方向けの講義とワークショップを行いました。学生調査の設計や集計方法に触れつつ、陥りがちな間違いや気をつけておくべき点等を、具体的な事例を交えて講義を行い、簡単な学生調査の演習を行い、基本的な知識やスキルの習得を目指しました。

[担当]木村拓也(九州大)、○小湊卓夫(九州大)、藤井都百(九州大)


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10:00~12:20 ○ 初歩的な統計講座(オプションセッション) [セミナールーム AC345]

大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所ならびに日本計算機統計学会との連携事業です。

 事務系職員を対象とした統計の基礎を学ぶ勉強会です。データの種類(量的・質的、名義・順序・間隔尺度など)、データの代表値や散らばりの指標(平均値、中央値、四分位数、分散、偏差値、相関係数)などについて解説し、それぞれに適した処理や見方をするための基礎知識やグラフ化したりする際のポイントなどの修得を目指しました。

[担当]藤野友和(福岡女子大)、森裕一(岡山理科大)、本多啓介(統計数理研究所)、○浅野茂(山形大)


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13:30-17:23  ○ 全体会

「評価とIRの結節点としてのファクトブック・データ集の効用を考える」 [レクチャールーム AC130]

 昨今、大学に強く求められている数値目標や指標の設定において、現状把握は不可欠となります。その一環として、組織内外の様々なデータを収集して経年で分析したり、他大学と比較したりといった作業が必要になります。これらの作業はファクトブック・データ集の作成に通じる部分があります。

 そこで、今回の全体会では、現状把握の一手段である「ファクトブック・データ集の作成」に焦点を当て、そのプロセスであるデータの収集・管理及びその有効活用について、評価担当者とIR担当者がどのように連携できるのか、各々の業務をいかに効率化・迅速化できるのか、といったことを議論しました。例えば、評価報告書の作成がメインである評価担当者は、生データをあまり扱わず、各部署から上がってくる単年度の集計データを基に、評価作業を行っている場合が多く、評価作業から派生した追加データ分析の要求等に直接対応することはできません。そのため、都度、他部署へのデータ照会等が発生する恐れがあり、業務の効率化を阻害すると言えます。一方、IR担当者は評価担当者よりも広範囲に、また生データを扱う場合が多く、派生するデータ分析の要求に応えやすいと考えられます。このような状況を踏まえて、ファクトブック・データ集の作成を中心テーマとして、評価担当者とIR担当者が取り扱うデータの違い、目的に応じた効率的なデータ収集・管理方法、データを有効活用する際の障壁等について、講演者・話題提供者による講義やグループワークを通じて討議し、皆様に実践のためのヒントをお持ち帰りいただきました。

開催校挨拶 :立命館大学 学事課 課長補佐 藤原 将人 ](PDF:87KB)

主催者挨拶 :九州大学 基幹教育院 准教授 小湊 卓夫 ](PDF:101KB)

趣旨説明 :山形大学 学術研究院 教授 浅野 茂 ](PDF:130KB)

ファクトブック・データ集に関する事例紹介

 演習の参考に以下の3事例を報告しました。

「ファクトブック・データ集とは? ~解説と実践事例の紹介~」

浅野茂(山形大学 学術研究院(企画評価・IR担当))

「データカタログによるデータの所在把握と定義の統一 ~データ収集に対する評価担当者とIR担当者の違いとは~」

大野賢一(鳥取大学 大学評価室)

「データマネジメントの必要性と実践」

藤原宏司(山形大学 学術研究院(IR・データ分析担当))


演習「ファクトブック・データ集に関する演習」浅野 茂

 演習1:事前配布の作業様式及び当日、会場で配布した付箋紙を用いて、以下の背景と課題に沿って個人ワーク及びグループワークを行っていただきました。

 演習2:演習1の議論の結果及び成果物を題材に、データカタログの作成を実践する個人ワークとグループワークを行っていただきました。


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報告書(PDF:6.99MB)]リンク切れ


17:30-17:50 ○ 大学評価コンソーシアム総会[レクチャールーム AC130]

・平成29年度大学評価コンソーシアム総会は8月24日(木)に開催させていただきました。出席者は117名でした。

・総会資料と説明、議事報告は以下をご覧ください。

総会資料(PDF:370KB) ]


[報告事項]

スライド4-9

前回の担当者集会以降の活動について報告(スライド4-8)し、自己評価(スライド9)を行った。

・5カ年の計画については、概ね順調に推移。

・行事については、近年、タイアップにより多数実施。

スライド10

監査人からは適切な活動を行っているという監査報告を受けた。 (大学評価コンソーシアムは金銭を取り扱っていないので、業務監査のみ。)

※監査報告についてはこちら(PDF:167KB)[暫定版]をご覧ください。


[審議事項]

スライド11-14

・第2期行動計画(平成29-33事業年度)について原案通り承認いただいた。

スライド13

・今後1年間の活動予定について承認いただいた。

18:00-20:00  ○ 情報交換会[OICカフェテリア]

・OIC(大阪いばらきキャンパス)内のOICカフェテリアで情報交換会を開かせていただきました。

・有志の方にお持ちいただいた所属大学や各地の銘酒を片手に、評価やIRに関するさまざまな情報を交換することができました。


 平成29年8月25日(金)

9:30-16:00 ○ 評価・IRの実践・課題共有セッション [レクチャールーム AC130ほか]

 昨年に引き続き、評価業務・IR業務自体をどのように改善すれば、大学がより進むべき方向に向かいやすいのか、もしくは、評価業務・IR業務という現状認識・現状分析の中で見えてきた学内の課題をどのように改善すれば良いのか、ということについて、それぞれの参加者が課題を持ち寄り、類似の課題を抱える参加者との話し合い(グループ討議、ポスター討論)を通じて、解決のためのヒントを得ための討論、発表を行いました。

 単に課題と解決策の事例を共有する、というだけでなく、課題に共通する背景や、普遍的な対応策も話し合いの中で探り、まとめていきました。


[スタッフ・ファシリテーター]浅野茂(山形大)、荒木俊博(淑徳大)、今井博英(新潟大)、○大野賢一(鳥取大)、小林裕美(日文研)、小湊卓夫(九州大)、坂口真康(兵庫教育大)、佐藤仁(福岡大)、白石哲也(清泉女子大)、末次剛健志(佐賀大)、関隆宏(新潟大)、土橋慶章(神戸大、藤井都百(九州大)、藤原宏司(山形大)、藤原将人(立命館大)、増田至(立命館大)、山本鉱(九州工業大)


HTMLでご覧いただく(小さい写真付き)]  [報告書(PDF:1.46MB)]

9:30-16:00 ○ IR初心者/初級セッション [セミナールームAC348]

 IR業務の経験が概ね半年未満程度の方を対象にIR業務に必要な基本的な考え方を講義しました。また、参加者の各自に持ち寄っていただく実践上の課題に基づき、グループで整理し解決策を議論してもらいました。それらの課題と解決策(未解決の課題も含む)について、講師からコメントやアドバイスをさせていただきました。

[担当]○嶌田敏行(茨城大) 山本幸一(明治大)


HTMLでご覧いただく(小さい写真付き)]  [報告書(PDF:3.75MB)]

大学評価コンソーシアム [ R3.2.8更新]