設立の経緯と趣意

1.「大学評価コンソーシアム」設立の背景

 現在、我が国の大学においては、大学評価の手法の改善や、評価結果を大学運営に反映 させるPDCAサイクルの確立が求められている。しかし、これらのための方策は未だ十 分ではない。例えば、大学評価に係る過大なコストや「評価疲れ」が指摘されるとともに、 多くの大学では、評価結果が大学経営に活用されておらず、評価が評価で終わっている状 況にある。また、大学に評価文化が十分に確立していない現状では、今後、大学評価の体 制の縮小など個々の大学評価担当者では対応しがたい事態が進行することも懸念される。 他方で、国際的な大学間の競争の激化、18 才人口の減少など、大学全体を取り巻く環境 が厳しさを増す現在、大学経営の改善・充実が強く叫ばれていることも確かである。

 このような状況を踏まえると、大学評価担当者としては、個々の大学内での評価業務に 留まることなく、大学間の連携・協力を通じて、大学経営の改善・充実に役立つ大学評価 (元気が出る大学評価)の実現を目指す必要がある。


2.コンソーシアムの基本姿勢

 上記の背景を踏まえて、大学間の連携・協力を通じて大学評価の充実・改善を促進する 観点から、現在年1 回開催している「大学評価担当者集会」に加えて、「大学評価コンソー シアム」(以下、「コンソーシアム」)を結成するものである。

 コンソーシアムは、参加者の主体性・自律性を重視しつつも、相互に評価に関する経験 や情報を持ち寄るなど、参加者相互のレベルアップを図るための積極的な連携・協力を促 進するための恒常的なネットワーク型組織とする。


3.コンソーシアムの目標

 上記の基本姿勢を通じて、コンソーシアムは、以下の目標の実現を目指す。

(1)大学評価の質の向上(的確な評価データの分析、評価コストの削減など)

(2)各大学における大学経営の質の向上(PDCAサイクルの実現など)

(3)評価制度に関する政策提言等の情報発信の充実

(4)(1)~(3)の目標の実現を目指した取組を通じて、我が国の大学における大学経営、 ひいては、教育研究の発展への寄与


4.コンソーシアムの基本的な活動

 以上の目標を実現するために、コンソーシアムは、以下の活動を行う。

(1)恒常的な大学間連携・協力の促進を目的する仕組みの構築

(Webを通じた情報交換の促進、大学評価担当者集会の開催など)

(2)大学間連携・協力による大学評価・大学経営の質の向上を目的とする取組

(研究会の開催、評価人材の育成のための研修の実施など)

「大学評価コンソーシアム」設立趣意書(平成21年11月5日版)

「大学評価コンソーシアム」運営に関する申し合わせ(平成21年11月5日版)

#最終版があるはずなので、後日差し替え予定

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