大学評価コンソーシアム第 3 期活動方針(令和6[2024]年度-令和 11[2029]年度)
令和 6 年 9 月
本文書は、大学評価コンソーシアムの設立趣意書に掲げた基本的な方針を踏まえた、今後5年間の活動方針および行動計画について示す。我々がこの期間内に、大学評価コンソーシアムとして、大学評価・IR担当者集会などを通じて当初の設立目的を実現するために、以下のような活動方針を掲げ、これに従う。この活動方針は、第一期、第二期から、若干の字句追加を除いて、堅持するものである。
活動方針
1)大学評価やIR などの活動を通して、大学の教育、研究、諸活動の充実につなげるための支援を行う。
2)実践を基本として、役に立つ知識・スキルや事例の蓄積を勉強会や情報誌を通して共有する。
3)大学評価やIR などに携わるすべての人(大学、評価機関、政府等)に役に立つ活動とする。
行動計画策定にあたり、以下のように第二期行動計画の自己点検評価を行った。
COVID‐19 感染拡大もある程度落ち着いてきたため、対面での研修を実施できるようになったが、研修開催数自体は多いわけではない。その意味で、行動計画1で挙げられている、相互研鑽の場の提供はいまだ限定的である。
評価やIR の初心者向け研修はほぼ内容と形式が定まっており、ルーティン化していると言えよう。そのため行動計画2はある程度目的を達成していると言える。異動を前提とした事務職員の担当者が多いことを踏まえると、これらの研修には一定のニーズがあると思われるため、内容の見直しをしつつ継続的な研修開催が望まれる。
初心者向け研修は毎年度実施できるものになっているものの、それ以外の研修においてはまだ模索しながらの実施となっている。特に教学マネジメントや内部質保証システムに関連した研修は、その内容の体系化を志向しつつ実践を積み重ねていくことが求められよう。
この活動方針に基づき、今後5年間、我々は以下の行動計画に基づく活動を展開する。
なお、
行動計画1はコンソーシアムが事業として実施すること、
行動計画2は事業実施にあたっての基盤構築や研究開発、
として位置付けている。
行動計画1
本コンソーシアム会員に対し、大学評価・IR、内部質保証を有効に機能させるうえで必要な知識・技能の向上に資する支援を行うため、セミナー・勉強会を開催し、情報誌を発行する。
これまで定期的に開催してきた担当者集会や各種セミナー、情報誌発行は、本コンソーシアムの中核となる行動と考えており、今後も維持するものとして行動計画1に明記しました。大学職員がジョブローテーションによる人事異動で大学評価・IR 部署に着任した際に、所属大学の諸活動の点検・改善が停滞なく進められるよう、必要な能力・スキルを効率的に身につけられる場を提供します。内部質保証については、そのプロセスにおいて現状把握や点検・評価が不可欠であるため、行動計画1に盛り込んでいます。
行動計画2
会員からの意見聴取や関連団体との意見交換等を通じて、大学評価・IR 人材が置かれている状況と今後の方向性を把握・検証し、セミナー・勉強会の企画・開発を行う。
定番化したテーマの研修だけでなく、最新の話題を扱った新しい企画や体系的な知識・技能の獲得にもニーズがあると考えており、このことを行動計画2としてたてました。
テーマを発掘し、新しい研修を提供するために、会員のスキル調査、セミナー参加者アンケートを行って、セミナー・勉強会で得た能力・スキルが会員の日常業務に活かされているかを確認します。
また、関連する学会、団体、評価機関、行政機関等との連携や意見交換も積極的に行いながら、内部質保証、FD、SD、研究マネジメント、データ処理・データ分析といった、大学評価・IR と密接に関わるテーマについても、セミナー・勉強会を提供できるようにしていきます。
大学評価・IR の現在地を確認したうえで、これに関わる者の状況が良い方向に向かい、所属する大学のみならず我が国の改善に資する業務が行えるようになることを目指します。
以上
令和6年9月30日 総会承認
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