大学評価担当者集会2017> 評価初心者
日時:平成29年8月23日(金)13:00~16:45(16:45~17:45 情報交換タイム) 24日(木) 9:30~12:20
会場:立命館大学 大阪いばらきキャンパス A棟中ウイング 3階 AC348レクチャールーム
参加者:45名(スタッフ6名を含む) [参加者について(PDF:173KB)リンク切れ]
13:00~13:09 スタッフ紹介・概要説明
○関 隆宏(新潟大学経営戦略本部評価センター 准教授)
○土橋 慶章(神戸大学 企画評価室 准教授 )
末次剛健志(佐賀大学 総務部企画評価課 係長(IR主担当))
山本幸一(明治大学 教学企画部 評価情報事務室 副参事)
大野賢一(鳥取大学 大学評価室 准教授)
小林裕美(国際日本文化研究センター 管理部 研究協力課 課長 )
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○:主として講義を担当。演習は全スタッフで担当。
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評価初心者セッションを担当するスタッフの自己紹介を行った後に、「評価とは何か」という基本的な観点に基づき、自大学で自己評価書を作成する際に求められる着眼点・発想法・留意点を身につけるという本セッションの主旨、スケジュール、進め方について説明を行いました。
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[評価初心者セッションについて(PDF:130KB)]
13:09~14:05 講義1 大学評価担当者の基礎知識
講義1として、参加者各自が事前に予習したテキスト「初めて評価を担当される方へ(前編・後編)」の要点をまとめた講義編スライド1に基づき、「大学評価担当者の基礎知識と心得」、「認証評価の概要」、「目標・計画に基づく評価の概要」を説明し、評価に関する知識の整理と共有を行いました。
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テキスト(情報誌『大学評価とIR』第8号、第9号の企画記事「初めて評価を担当される方へ(前編・後編)」)
情報誌『大学評価とIR』第8号、第9号より抜粋
初めて評価を担当される方へ(前編) (PDF:369KB)
初めて評価を担当される方へ(後編) (PDF:324KB)
概要:大学評価コンソーシアムが開催する大学評価担当者集会では、大学評価の実務経験がほとんどない初心者を対象に「評価初心者セッション」を実施しています。本解説はその内容のうち、講義編で扱う、大学評価に関する基礎知識、自己評価書を作成する際に求められる着眼点・発想法・留意点を中心に簡潔に解説したものです。これを前編、後編の2回に分けてお届けします。
キーワード:大学評価、評価担当者、認証評価、目標・計画に基づく評価、自己評価書
[講義編スライド1(PDF:166KB)]
[大学評価関連用語集(PDF:201KB)]
14:05~14:33 講義2 自己評価書作成に当たってのチェックポイント
講義2として、参加者各自が事前に予習したテキスト「初めて評価を担当される方へ(前編・後編)」の要点をまとめた講義編スライド2に基づき、「自己評価書作成に当たってのチェックポイント」を説明し、評価担当者として身に付けておくべき評価書の作成・チェックを行う際の留意点について理解を深めました。
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[講義編スライド2(PDF:150KB)]
(配置換え・休憩 14:33~14:45)
14:45~15:55 演習1 認証評価(事例1)
事前配付資料の事例1【認証評価】について、個人ワークによる演習及びグループでの意見交換を行いました。演習では、評価大学という架空大学の自己評価書の「基準7 学生支援」を題材として、個人が事例の【現状の説明】及び【分析】を読み込んだうえで、記述内容及び根拠資料を吟味し、グループ内で問題点について意見交換を行って「問題のある記述、記載漏れ」と「記述上の問題点」をまとめ、附箋紙に書き出しました。
その後、各グループの附箋紙を整理する形でスタッフがポスターを作成し(25ページ)、講師が準備した解答例を基に、「問題のある本文の記述等」、「問題点、課題」、「改善策、解決策」及び「該当するチェックポイント番号」について解説しました。
16:00~16:08 演習2 目標・計画に基づく評価(※演習課題の説明のみ)
16:08~16:53 事前質問によるQ&A・まとめ
参加者から事前に集めていた「評価業務に携わってみて、困っていることや、評価に関する素朴な疑問・質問」に基づき、スタッフが回答しました。
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[事前質問とその回答(PDF:171KB)]
(休憩 15:55~16:00)
16:55~18:00 情報交換タイム
9:30~10:45 演習2 目標・計画に基づく評価(事例2)
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事例2【目標・計画に基づく評価】について、前日の説明にしたがってグループワークによる演習を行いました。演習では、評価大学の目標・計画の「計画6-1:各種支援策を充実し、留学生の受入を積極的に進める。」と「計画6-2:学生を海外の大学に積極的に派遣し、国際感覚を身につけさせる。」について、奇数班は計画6-1を、偶数班は計画6-2を題材として、個人が事例を読み込んだうえで、グループ内で記述内容について討議し、問題点の指摘、改善策の提案等をポスターに整理しました。
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[事例2【目標・計画に基づく評価】(PDF:163KB)]
10:45~10:55 (ポスター掲示・休憩)
10:55~12:08 ポスターセッション(グループワークの結果発表)
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事例2【目標・計画に基づく評価】について、各班との意見交換を目的としたポスターセッションを行い、各班で注目した問題のある記述が同じでも問題点の捉え方や改善策等が異なること、同じ事例を用いてもポスターのまとめ方が様々であること、などを体験していただき、参加者による情報共有と今後のネットワーク作りを行いました。
スタッフの方で「問題のある本文の記述等」、「問題点、課題」、「改善策、解決策」及び「該当するチェックポイント番号」を記した解答例も準備していたのですが、そのほとんどがポスターに含まれており、ポスターセッションが盛り上がっていたこともあり、その中での各班による説明とスタッフによる補足という形でポイントの共有を行いました。
作成したポスター(クリックすると大きい画像を見ることができます)
[1班(575KB)] [2班(594KB)] [3班(689KB)]
[4班(536KB)] [5班(840KB)] [6班(567KB)]
その後、スタッフが準備した解答例を基に、「問題のある本文の記述等」、「問題点、課題」、「改善策、解決策」及び「該当するチェックポイント番号」について、講師が解説及び補足を行いました。
[各班の報告(ポスター発表)の解説(PDF:239KB)]
12:08~12:25 講義3 評価を改善に活かすために、まとめ
今回は3つの事例を取り上げて、自己評価書を作成するための勘所を体感していきましたが、各大学で自己評価書を作成する過程で、今回各班で議論したような問題が生じることもあると思います。今回の経験を活かしてよりよい自己評価書を作成できるようになれば、評価実務担当者として次のステップに入ることになると考えられます。そこで、講義3として「評価を改善に活かすために」に関連して、評価業務のガイドライン、IR(インスティテューショナル・リサーチ)、IE(インスティテューショナル・エフェクティブネス)に関する説明を行い全体のまとめとしました。
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[講義編スライド3(PDF:149KB)]
○運営スタッフ及び本プログラムの構築について
運営スタッフは冒頭に掲げた者のほか、以下の者がプログラムの構築に関わっている。
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小湊 卓夫*(九州大学 基幹教育院 准教授)、浅野 茂*(山形大学 学術研究院(企画部) 教授)、嶌田 敏行*(茨城大学 全学教育機構(IEオフィス) 准教授)、 藤井 都百*(九州大学 インスティテューショナル・リサーチ室 准教授)、藤原 将人*(立命館大学 教学部学事課 課長補佐)
[*は大学評価コンソーシアム幹事]
本分科会のプログラム構築については、2008年度~2009年度九州大学教育研究プログラム・研究拠点形成プロジェクト「大学マネジメント人材育成プログラム構築のための実践的調査研究(研究代表者:小湊卓夫)」とその成果である「SDセミナー-現場と計画評価をつなぐ」(2009年9月九州大学にて実施)を参考にさせていただきました。
このSDセミナーの内容はその後、大学評価担当者集会においても、初心者向けの研修としてこれまで継続して行われてきたものです。九州大学の支援による研究プロジェクトから始まり、大学評価担当者集会における研修実施に至るまで、大変ご尽力を頂いた、関口正司先生をはじめ、九州大学大学評価情報室(当時)の室員の方々に、深く御礼申し上げます。
また、平成24年度科学研究費補助金(学術研究助成基金助成金)基盤研究(C)「IRマインドを涵養する評価人材の育成プログラムの構築に関する研究」(課題番号:24530988、研究代表者:嶌田敏行)、平成27年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)基盤研究(B)「大学の評価・IR機能の高度化のための実践知の収集・分析とその活用に関する研究」 (課題番号:15H03469、研究代表者:嶌田敏行)も使用しました
なお、本分科会の実施、成果のとりまとめ、報告書作成にあたり、参加されたすべての方に感謝申し上げます。
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大学評価コンソーシアム [ H29.9.27更新]