第2期活動方針

大学評価コンソーシアム行動計画案(平成29[2017]年度-新元号[2021]年度)


<目標とその実現のための措置>

・大学評価コンソーシアムおよび大学評価・IR担当者集会の基本的な方針は、設立趣意書等に記述されている。本行動計画においては、今後5年間の行動目標およびそれを実現するための措置について明記する。

・まず我々が、この期間内に、大学評価コンソーシアムとして、大学評価・IR担当者集会などを通して、当初の設立目的を実現するために以下のような考え方の下に活動を行う。

・なお、この基本的な方針は、第二期においても微修正(IR等の語句の追加)の上、堅持することとなった。

1)大学評価やIRなどの活動を通して、大学の教育、研究、諸活動の充実につなげるための支援を行う。

2)実践を基本として、役に立つ知識・スキルや事例の蓄積を勉強会や情報誌を通して共有する。

3)大学評価やIRなどに携わるすべての人(大学、評価機関、政府等)に役に立つ活動とする。

・行動計画についても方向性の大きな変更はせず、時代の変化に合わせるようなものとした。以下のような自己点検評価にもとづき、改訂作業を行った。


○ 行動計画1については、評価のみならずそれと深く関係するIRも取り上げ、大学評価・IR担当者集会に加え、各種勉強会や研修会を10回近く開催することにより、改善支援への理解の深化と、具体的な方法の蓄積・共有を継続的に図ってきた。

○ 行動計画2については、一昨年度作成した評価・IR担当者の能力段階表に基づいて研修プログラムを実施した。

○ 加えて、会員によるこれまでの活動経験や知見を共有することを目的とした情報誌『大学評価とIR』の発刊と、先に述べた勉強会等を行うことにより、人材育成に寄与していると考える。

○ 今後は、大学評価・IRの担当者のニーズを踏まえながら各種勉強会や研修会、「IR初級人材育成プログラム」等の展開を積極的に図っていくことが必要となる。

○ それと同時に、評価とIRは活動が重複する部分と独自領域とに分けられることを踏まえ、個々の独自領域に関する活動を体系的に行っていくことも必要と考える。

行動計画1

 本コンソーシアム会員に対して、大学評価・IR業務の効果的な推進、並びにこれらの業務を通じて大学の改善を図るために必要とされる知識・技能の向上に資する支援を行うとともに、会員が相互研鑽を図れる場を提供する。

・今回からIRという語句を入れたが、評価もIRも現状を詳らかにし、その情報を学内の多くの方に役立ててもらう、という機能は同じであると考えている。

・大学の規模や構成により、個々の大学で評価への取組内容や方法が違うのは当然であるが、共有できる共通なものを積み上げて行くことで、評価やIRを改善に活かす、という土壌を作っていくべきである。

・「積み上げ」「継続」「学べる場(気づきの場)・教える場」というキーワードを念頭に置いて様々な活動を行う必要があり、大学評価担当者集会及び各種催し物を通じてその実現を目指す。

・参加者個人が考える場の提供は一定程度行えていると考える。今後は、大学同士が議論し合う枠組みの構築も考えていきたい。

・我が国のIRの特色は、異動を伴う事務系職員が多く携わっているところにある。従って、初心者や初級者が数多く発生する現実にあることを鑑みて、適切な学びの場を提供する。また、その中には、他部署に行っても応用できる普遍的な能力・スキルについても充実を図りたい。

行動計画2

評価人材の能力・スキルを明らかにし、評価人材が大学の改善のために効果的な支援が行える ような具体的なテーマを設定し、目的を明確にした評価人材の育成、資質の向上を図る。  評価人材やIR人材に必要な能力・スキルを更に明確化し、それらの能力・スキルを会員がより効果的に獲得できるよう内部質保証、FD、SD、研究マネジメント、データ処理・ データ分析などに関連する人材育成を行う団体との連携を図る。

・評価・IR人材の段階別能力(ルーブリック)については、とりまとめたが、活用が不十分なので、これを以下に育てていくかが課題であると認識している。

・可能な限り速やかに、大学評価コンソーシアムが行う勉強会などの体系化を進め、同時に会員がどのように学べばよいのか、次は何を学べばよいのか、これを学ぶにはどうすればよいのかを分かりやすく示していきたい。

・内部質保証システムなど、継続的な改善の仕組みの導入が求められることを鑑み、これまでの評価やIRをどのように発展させ、それらに対応していくのか、ということは、重要なポイントであると認識している。

・FD、SD、研究マネジメント、データ処理・ データ分析などに関連する人材育成を子なっている団体とは、積極的に交流を図り、全体最適化という視点を忘れずに、我々も、関連人材の育成に際し、精一杯努力したい。


平成29年8月24日 総会承認

第1期の活動方針](PDF:155KB) [第1期の自己点検評価](PDF:***KB)

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