またの名を環「等」記 透香の能力が世界を廻す
序章+四章+終章の六章構成
一〜四章内は6ボス構成
1章 天狗の山
犬走椛
黒天狗特攻隊
慌てた河童
謎の神(洩矢神
不明
大天狗
2章 無縁塚
大江金
そーなのかー(真っ暗幼女
小町
四季映姫
3章 月人
迷いの旅人
名もなき兎人
名もなき月人
名をなくそうとしている月人
4章 人里
一般人
陰陽師の男
迷路と化した人里
終章
八雲藍
八雲紫の姿をした花月
・冒頭
【博麗神社】
夏にしては肌寒い日。
透香は鳥居の下で紫の惨殺死体を見つける
そして、やってくる参拝者たち
死体を見られて焦る透香をよそに
参拝者たちは巫女を絶賛する
困惑する透香をよそに、一緒にいた陰陽師が死体の片づけを申し出る。
返事を待たずに始める陰陽師。
燃え上がる死体
投げ込まれる護符
謎の時空に消える死体
死体は跡形も無くなる。まるでそこに何もなかったかのように
透香を置いてけぼりにして、参拝者は帰っていった
・序章
【博麗神社・人里】
衝撃の出来事の連続に放心気味の透香。
そこに幼馴染である理紗がやってくる。
人里の様子がおかしいから一緒に来てくれという
急いでやってきた人里では、時期ではないのに祭りの準備がされていた
聞くと巫女が大妖怪を討伐したお祝いというが、
そんなことは聞いたことがないし、それにしては準備が進み過ぎている。
しかし、違和感以外のものはないため、それ以上の追及は出来ず、傍観することしかできなかった。
そこへ、もう一人の友人である稗田阿纂とその補佐のーーがやってくる。
一通りの問答の後、ーーと男が激しい口論になり、周囲に人だかりができる。
伝統を守り、あるべきものを敬うべきというーーと人々の不安を取り除き、巫女の力をより広く知らしめるべきだという男。
話は平行線のままであったが、周囲の人たちが男の方に肩入れするため、次第に旗色が悪くなってくるーー
最終的には妖怪かと疑われれて、退散せざるをえなかった。
何もできなかった桃花は、この場を阿纂とーーに任せ、とぼとぼと神社に帰ることになったのであった。
・第1章
【妖怪の山】
人里の謎の祭りや人々に対する不安と見ているだけで何もできなかったという失意で虚無感に襲われる桃花であったが、神社に戻ると境内にあちこち傷だらけで瀕死になった文が倒れていた。
かろうじて意識のある文に話を聞こうとしたところで、椛が襲ってくる。
(設定:千里眼で追ってきた模様、変な妖気をまとっており、狂暴化している。意思疎通はとれない
>なぜか陰陽玉に意識をそらされるようで、玉で翻弄し、針でツボを刺激させ、意識をおとして傷だらけで辛勝
>治療しているところで文の意識が戻る、
文が言うには妖怪の山で大抗争が起こっているという話を聞く
(新参天狗の反抗、異常な妖気をまとう天狗(鬼並みの腕力・横暴さ)
話の途中で椛の意識が戻るも、なぜか飼い犬並に人懐っこくなっている。
>文、気が変わり桃花に助太刀を求める。
>椛に背負われ天狗の山へ
妖怪の山は天魔派と大天狗派に分かれて、大規模な闘争が行われていた。
発端は新参天狗たちの反乱(何人かの大天狗も反乱に手を貸しており規模が拡大した
※妖怪の山の異変:山頂が謎の靄につつまれており、何も見えない状態。天魔により立ち入り禁止になっている。
(設定:花月と守矢神社の神ズの影響。時空が乱れて不安定な状態
入り口で新参天狗と邂逅&戦闘(会話は出来たものの、妖気は異常)(椛が謎に強い)
文・椛と共に遊撃としてあちこちを回り、なんとか全ての新参天狗・大天狗の鎮圧に成功。
ほっと一息入れたその時、どこからともなくふらふらと弓矢が飛んできて、天魔の胸に刺さってしまう。
その瞬間、目の前が真っ白になり、気が付いたら妖怪の山はただの盆地と化していた。
・第2章
【無縁塚・旧地獄】
天魔の死、妖怪の山の喪失にショックと動揺を隠せない透香
だがしかし、桃花以外は誰も天魔や妖怪の山が存在していたことを覚えていなかった。
まるで元々こうであったかのように・・・
最後の頼みの綱、阿纂にも確認したものの、記録すら残っていなかった。
しかし、不自然な空白から何かの能力によって消されたものであると判明する。
幻想郷全体に関わる異変の可能性。透香は幻想郷を見回ることに決めたのであった。
準備のため神社に戻ってきた桃花を待っていたのは、先々代巫女黄蘭の知り合いである鬼の大江金
大江曰く、旧地獄に正体不明の霊魂が突然、しかも大量に現れて、大混乱に陥っているらしい。
しかも、霊魂は旧地獄にとどまらず、地上にも漏れ出しているため、このままだとただならぬ事態を引き起こしかねないため、桃花に協力を申し出にきたようであった。
大量の霊魂は、本来存在しないはずの霊たちであった。
(閻魔帳に載っていない、あるいは真っ白は白紙)
載っていない以上、うまく管理が出来ず、逃げられてしまうのだ。
その霊たちの正体は、これまでの異変や消す能力によって存在を消された者たちである。
それを覚えている透香はさぼり死神(閻魔に折檻済)と共に霊を集めていく。
(対象の霊について、何かとっかかりがあれば、管理できるという設定)
何とか1/3程度を集められたところで、残りの霊魂が影も形もなくなってしまう。
旧地獄と一緒に・・・
・第3章
【迷いの竹林】
霊魂と共に一瞬で消え去った旧地獄。
まるで自分たち巫女と深く関わりのあるものを狙って異変が起こっているのではないかと思い始める桃花。
先が読めない不安の中、巫女の責務として、解決に向けて奮起する。
その晩、月から極太の光熱線(超高熱)が各地に降り注ぐ事態が発生した。
(平原など何もない場所。建物がある人里や神社は避けられていた)
それと同時に月から工作員が各地へと攻め込んでいた。
(竹林の占領、沼などの妖怪たち、人里の人間の制圧)
月の工作員が言うには、地上の攻撃により多大な被害を受けた復讐ということだ。
そのついでにこの地も危険なためすべてを破壊するということだ。
地上の攻撃に心当たりはないものの、その影響は一目瞭然であった。
月の民の見分けが付かないのだ。全員同じ顔、同じ姿である。
さらに自分の名前さえ分からないという始末だ。
透香が追っている異変と同じ能力が使われていることは明確であった。
侵略の拠点として使われている迷いの竹林へ、破壊反対派と共に、破壊を止めに行く桃花。
竹林の奥にはこの世のものとは思えないような建造物があり、その奥には憎悪にとらわれたーーがいた。刀の名手であったようだが、その面影はなく、本人の曖昧となった記憶だけにしかない
月の知識と技術によるからめ手に悪戦苦闘する桃花。
月の民の最後の手として発動した装置。
しかし、その装置は逆に月の民を吸い込み始める。
装置は地面に吸い込まれ、そして沼が溢れ出てくる。
そして、溢れ出た沼に吸い込まれるように沈んでいく月の民たち
沼は透香には影響がなく、月の民だけを狙うように吸い込んでいた。
広がる沼も月の民も避け、竹林の外に出る透香
目の前には吸い込まれるそうになりつつも必死に抗う月の民
(底なし沼のようであるが、吸引力があり、自力では抜け出せない
その月の民の手を掴もうとするも、あと一歩届かず、吸い込まれていく月の民
透香の手はまたも空を掴んだのであった。
・第4章
【人里】
消失した竹林を前に呆然とする桃花。そこへボロボロの理紗がかけつける。
人里で祭りの始まりと共に金邉が処刑されたというのだ。
人里へ向かう道中、夜だというのに人里が明るい
嫌な予感がする人里に急いで向かう
かがり火だと思っていたものは、燃えている家であった。
それも至る所で
どこか常軌を逸している道端の人の話を聞くと、
妖怪に与している裏切り者の粛清と浄化だという。
そして、今は首謀者とされている稗田阿簒を探しているという
広場の中央に添えられている十字架に釣るし、
浄化というが、明らかに処刑である。
隠れていた阿簒と出会い、人里から脱出を狙う
怪しげな術により迷路と化した人里。
数々の困難を乗り越え、人里から一歩足を出した瞬間、透香の目の前が真っ白になる。
そして、透香の視界が戻った時、
目の前には阿簒、理紗と協力してくれた人たちが十字架に吊るされ、
火あぶりにされた姿(死体)が目の前にあった。
そして、周囲にいる人里のものたち、その姿かたちは変わっていない。
しかし、その中身は全くの別物。
人ならざるものへと変化していた。
幻想郷には本来、人の存在が不可欠である。
しかし、今は他に人が存在しているかはもうわからない。
この状態では幻想郷自体が不安定なものとなるはずである。
が、その様子は見当たらない。
歪な形のままバランスを保つ幻想郷。
これが何をもたらすのか、そしてこれから何が起こっていくのか。
巫女は何も知らない。
・終章
【博麗神社】
幻想郷は歪な形と化してしまった。
そんな状態ではあるが、幻想郷としては保たれているらしい。
何故かはわからないが。
先ほどの出来事に失意の状態の透香
なんとか神社までたどり着いたが、理紗たちが処刑された光景を頭が受け入れられず、
嘔吐してしまう。
そこへ声をかける妖怪が一匹。八雲藍であった。
友人を殺した非道めと巫女を殺しに来る藍
必死になり抵抗する透香
紫の死体のあった場所で何故か爪をひっかける藍
針を投げる透香
何故か針が深く心臓に刺さり、藍を殺してしまう
何かを悟り、哀しみながら死んでいく藍。
自分の手で殺してしまった透香は、あまりの事態に慟哭した。
透香の目の前が真っ暗になる。
局面は最悪の形で最終局面へと移る。
・ラストシーン
【先代巫女との特訓場所、および博麗神社】
桃花の目が覚めると先代との特訓場所であった。
目の前には紫の姿をした花月(この時は名前わからず)
いくらか問答するが、意見が合わず戦闘へ
スキマの能力になすすべもなく、桃花は両手足をスキマに囚われる
追い詰められた桃花の能力が覚醒し、謎のフィールドが作られる。
紫の姿が崩れる花月
様子のおかしい花月を好機と見て、透香は追い詰めていく。
しかし、あと一歩というところで能力が切れ、花月の反撃が透香の急所に当たってしまう。
足りなかった原因は、紫の存在であった。
最初から終わっていたことに気づいてしまった桃花は無になり、
そして幻想郷すべてを無にしてしまった。
自分の能力は全てを平均化した値であるということは、
逆説的に桃花の能力が全ての平均ということである。
よって桃花が無である→平均が0であるということ
→能力は指向性はあるが、負という値?は存在しない
→したがって、平均0=全て0
最後の絶望により、覚醒能力が最大解放されたため、効果範囲が幻想郷全てになった。